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2015.05.25
柔道

[柔道]4年ぶりのベスト8!全日本に向け弾みのつく結果に

平成27年度東京学生柔道優勝大会

5月24日(日) 日本武道館


男子

2回戦

○東洋大6ー0青学大●

3回戦

○東洋大3ー2早大●

準々決勝

●東洋大1ー6東海大○

※全日本優勝大会出場権獲得


女子

1回戦

○東洋大2ー1日文大●

2回戦

●東洋大1ー2立教大○

代表決定戦

●東洋大1ー2立正大○


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山本主将の粘りがベスト8への原動力となった


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全日本の舞台でもエース級の活躍が期待される木下


 日本武道館にて平成27年度東京学生柔道優勝大会が開催された。東洋大は3回戦で前年度ベスト8の早大を下し、4年ぶりのベスト8に進出した。


 戦力の充実が結果として現れた。2回戦からの登場となった今大会。1回戦から勝ち上がってきた青学大を6-0と退け、この時点で全日本への出場権を獲得すると、3回戦は早大と激突した。この試合、序盤につかんだ流れがチームを勢いづけた。先鋒として起用されたのは、青学大戦で一本勝ちを収めた前田崚(営3・大成)。徐々に自分のペースに持ち込むと、その勢いのまま技有を獲得する。さらに攻勢を強めると、残り1分を切ったところで有効ももぎ取り、優勢勝ちを収めた。昨年、国際舞台でも活躍を見せた木下(文2・京都学園)は続く次鋒で起用されると、積極的な攻めを展開。すると、開始わずか23秒で一本を取り、実力を見せつけた。そしてこの試合のターニングポイントとなったのは山本主将(営4・山形工)が登場した中堅の一番。「流れ的に引き分けてくるのが僕の仕事だと思っていた」と試合後にコメントした新主将は、序盤から相手の積極的な攻めに受け身となる場面が目立つ。しかし、「後がつらくならないためにはどこかでポイントを稼ぐしかない」と粘りを見せると、残り1分に差し掛かる瞬間だった。相手が仕掛けてきた一瞬の隙を突き有効を獲得。終始押され気味の試合を執念で勝利した。「みんな気合が入っていて、絶対ベスト8以上に入るということを目標に」。その言葉通り、この後も早大の各選手がペースを握る展開が続くが、ベスト8進出への想いが実を結んだ。

 ベスト4を懸けた東海大戦では、その圧倒的な実力差の前に成す術なく敗退したが、佐藤(営4・新田)はその中で意地の一本勝ちを収め、今大会の優秀選手に選出された。「全日本学生でもベスト8以上を目標に」。着実に力をつける西山新体制で挑む今年の全日本は、近年を上回る結果に期待できそうだ。


■コメント

・山本(営4・山形工)

みんな気合が入っていて、絶対ベスト8以上に入るということを目標にしていた。西山新監督が来てから頑張ってつらい練習に耐えてきたので、一致団結できたのは良かった。(早大戦は)流れ的に引き分けてくるのが僕の仕事だと思っていたが、後がつらくならないためにはどこかでポイントを稼ぐしかないので、その面ではポイントを稼げて良かった。みんなが同じ方向を向くようにまとめたり、選手を中心に話し合ったりしていたのが大きい。今年、東京都でベスト8に返り咲いたということで、全日本学生でもベスト8以上を目標に頑張っていきたい。(個人としての目標は)これから全部がラストになるので、全力を出して上位進出を目指したい。


TEXT=當麻彰紘 PHOTO=千野翔汰郎、枦愛子