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平成27年度東都大学野球春季２部リーグ戦・青学大戦２回戦
５月24日（日）東洋大グラウンド
東洋大５－３青学大
最後まで諦めない原の力投
今季最終戦。マウンドに登場したのは、やはりエース・原（営４・東洋大姫路）だった。連投の影響を感じさせない好投を見せ、３回まで無失点に抑える。今季の原はすでに７勝を挙げ、常にチームを牽引し続けてきた。そんな主将の姿は打撃陣の心に火をつけ、一挙に５点を量産。だが、仲間の援護を受けたものの、その４回裏に窮地に立たされた。「疲労が響いた」と振り返るように、いきなり先頭打者に二塁打を浴びる。さらに右前打で出塁されると、味方の失策がそのまま点につながってしまう。続く１死一、三塁の場面では高めに浮いた球を右前適時打とされ、追加点を許してしまった。６回にも失点し、このまま崩れてしまうかに思われたが「優勝の望みがある限り全力で投げ切る」とチームを背負い続けてきた男の覚悟は違う。それからは３イニング連続三者凡退と持ち直し、気力を振り絞る投球で勝利を手繰り寄せた。
「よく投げたよ１シーズン」と監督は労いの言葉を掛ける。確かに今季、原はエースと呼ばれるにふさわしい投球と結果を残した。そして、絶対的な投手の台頭はチームの活力にもなったはずだ。しかし「原一人じゃ上がれない」と監督が厳しい現状を見据えるように、一人が抱えるには１部昇格は重すぎる。来季に向け原に続く、投手の確立は急務だ。たった一人で８勝を挙げた男は「相手もこれから色々対策をしてくると思うけど、それを跳ね返すぐらいの力でやっていきたい」と気持ちはもう秋のリーグ戦へスタートを切っている。原を先頭にチームは１部という変わらぬ目標に向かい、再び走り始める。
■コメント
・原（営４・東洋大姫路）
今日は監督も優勝を諦めてなかったので、監督が諦めてない限り、自分たちも諦めるわけにはいかない。優勝の望みがある限り全力で投げようと思った。（打者の）みんなも打ったるからなと言ってくれて、本当に打ってくれたので自分が頑張るしかないと思った。自分は今シーズン良かったので、好調を継続できるようにやっていきたいし、チームが優勝できなかったのは、どこか原因があると思うので、もっと完璧なチームに仕上げるしかない。秋のリーグ戦にむけて、今すぐスタートっていう感じでやっていく。
TEXT=山下華歩 PHOTO=美馬蒔葉
