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2022.06.09
ボクシング

[ボクシング]8-1で続く中大戦も勝利!宿敵東農大に挑む


第75回関東大学ボクシングリーグ戦


5月28日(土) 後楽園ホール


東洋大8ー1中大


【Min】○古藤(判定)柿沼●

【F】 ○保坂(不戦勝)

【B1】○政所(判定)佐藤●

【Fe】○金城(判定)渡辺●

【L1】○山崎(ABD)牧野●

【LW】●村上(判定)祝○

【W】○田中(RSC)松永●

【LM】 ○堀池(判定)中島●

【M】 ○須永(不戦勝)


持ち前のパワーで勝利した政所


2戦目も主将としてチームを勢いづけた金城


ライト級に出場した山崎


 第75回関東大学ボクシングリーグ戦(以下、リーグ戦)2戦目の対戦相手は中大。8対1という大きな差をつけ順当に勝利。東農大戦へ快調なプレーを繰り広げた。


 ミニマム級に登場した古藤(営1=開新)は、1年生ながらも、堂々としたボクシングで勝ち、2戦目も勝利で幕を開けた。前回の日大戦でもスーパールーキーとして、良いスタートを切り、2戦連続で勝利を飾った。バンタム級に登場した政所は前回の日大戦で積極的な試合をしていたが惜しくも敗れてしまった。そして前回の反省点を生かし、今回の中大戦では持ち前のパワーで勝利を決めた。


 続くフェザー級に登場したのは主将・金城。距離感を保ちつつ着実にパンチを決める。主将らしいボクシングで相手を圧倒した。金城の勝利によって、さらにチームは勢いづく。勢いに乗った東洋のライト級に登場したのは山崎。落ち着いた動きで試合を進め勝利を飾った山崎に、三浦監督は「今回の試合で一番良かった」と振り返る。山崎は今シーズンから階級を1つ上げての挑戦であったが、順当に勝ち、チームに大きく貢献した。


 ライトウェルター級に出場した村上は負けてしまったものの、「チームに対する貢献度は一番だった」と三浦監督に評価された。村上の仇を取るかのようにウェルター級に登場した田中が攻めのボクシングを見せる。1R目に押されるも、すぐに立て直し最後RSCにより勝利。ミドル級須永が不戦勝であったため、最終試合となったライトミドル級に登場した堀池は、冷静に試合を進め、残り30秒のところで続いた相手との打ち合いにも負けず勝利を飾った。


 次の東農大戦は優勝を目指すまでの一つの山場。「この山を超えないとこの先厳しいと思う」と語る金城率いる東洋大は、宿敵東農大に挑む。



■コメント

・三浦監督

8対1で怪我なく終われたことは、非常にチームの状態が上がっているということを感じたので良かった。2戦目にもなってきて、どの選手もリラックスして試合が出来ていたと思う。次の農大戦は1つの大きな山になるので、それまでにもう1段階チームを良い状態に仕上げていきたい。試合内容は、ミニマム級古藤は技術的なことを言うと距離にずれがあったので、もう少し楽に戦えたのではないかなという思いがある。バンタム級政所はパワーや技術がある選手ですが、まだ少し空回りした感じがあって、そこを修正して農大戦頑張ってもらいたい。フェザー級金城キャプテンは、安全にポイントピックアップして上手く戦ったかなと思う。キャプテンとして良い働きをした。ライト級山崎が今日一番良かったのではないかなと思う。山崎は動きがリラックス出来ていて、伸び伸びと試合ができたと思う。ライトウェルター級村上は負けてしまったのですが、4年生として精一杯やってくれた。チームに対しての貢献度というのは1番ありますから、そういう意味ではよく頑張ってくれたという思いがある。ウェルター級田中空は、1R目に良いパンチをもらってしまったのですが、しっかり立て直して倒し返したというところで、見てる人が面白いボクシングができたのではないかなと思う。ライトミドル級堀池も大事にポイントをとって上手く戦えたので、後半にもう1つギアを上げて、もっと多くの山場を見せてくれるボクシングをしてもらいたい。何より次の農大戦が1つの山場だと思うので気を引き締めて優勝目指して頑張りたい。


・古藤(営1=開新) 

自分のしたいことがあまりできなかったことが悔しい。この2週間、前の手で試合の流れを作っていくことを意識してきたが、それができなかった。(収穫は)この前の試合は1Rで終わったが、今回は3R戦うことができて、きつさも味わうことができた。2週間後にも生かせると思う。(対戦相手の印象は)思ったより大きくて距離が遠かった。(農大戦にむけて)強い相手で山場だと思っている。自分がまずしっかり勝って流れを作り、チームでも個人でも勝ちたい。


・政所(営4=王寺工)

今日は途中の相手のカットで終わってしまった。前回よりは冷静に戦えたと思うが、もっと的確なパンチを当てて余裕を持って勝てたらよかった。途中で終わってしまい、少し不完全燃焼。(印象的なシーンは)パンチが当たり相手がぐらついたところがあった。そこをもっと狙えたら倒せたのではと思う。(収穫は)相手が大きく、大きい相手に対する戦い方を勉強できた。(農大戦に向けて)次は余裕をもって、自分も4年生なので確実にチームを引っ張っていけるように頑張りたい。


・金城主将(営4=菊華)

1年生の古藤を始め、流れを作ってくれた。自分自身も東洋を勢いづけるために勝てたのでよかった。周りをしっかり見て、相手を分析して勝つことが今回の課題だった。そこに関しては冷静に試行錯誤しながら勝つことができたことが収穫。単調な入り方でシンプルでリズムも一定だったところが反省点だ。(中大は)これまで1部リーグで5位だったチームで、挑戦の気持ちで来たと思う。そこで足元を救われないように、こちらも100%で立ち向かおうという意識でした。(抱負は)次は東農大戦で、強豪で1番重要視している試合。この山を超えないとこの先厳しいと思う。2週間で今日の反省を身に染みさせて、次の試合に万全な状態で勝ちに行きたい。


・山崎(営3=興國) 

前回よりかは自分のボクシングをみんなに見せることができた。次はもっと良いボクシングをみんなに見せたい。(印象に残っている場面)向き合ったときに相手の圧があり、初めに勢いがあったかなと思う。(次の農大戦に向けて)またみんなで良い雰囲気で勝って、チームを盛り上げたい。


・田中空(営3=武相) 

最初から力んでしまったので、次の試合では力まない試合運びをしたい。(印象に残っている場面)1回相打ちで少しグラついてしまったときがあったのですが、そのような場面は良く見えないのでそこは直したいと思う。(次の農大戦について)農大は結構山場になると思うので、しっかりそこで勝って優勝したい。(今日対戦した中大はどのような相手だったのか)前にも対戦したことがあり、気を抜けない相手だったので、しっかり勝てて良かった。


・堀池(ラ3=西宮香風) 

最後まで結構冷静に戦えたかなと思う。(印象に残っている場面)ラスト30秒くらいで打ち合いしたところが印象に残ってる。(次の農大戦について)次の農大戦が結構山場だと思うので、しっかり落とさずに勝ちたい。


※掲載が遅れて大変申し訳ございません。


TEXT=松山瑞希  PHOTO=松山瑞希、松本考史