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2015.06.06
サッカー

[サッカー]東洋大サッカー部史上初!4発快勝で全国大会出場決定!!

「アミノバイタル」カップ2015 第4回関東大学サッカートーナメント大会兼総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選

6月5日(金) 流通経済大学サッカー場

東洋大4-0平国大


<得点者>

12分 遊馬

42分 遊馬

65分 仙頭

82分 仙頭


<警告>

56分 遊馬

 

<出場メンバー>

▽GK

沖野泰斗(国4・幕張総合)

▽DF

長谷川優希(国4・帝京)

郡司昌弥(国4・柏U-18)

瀧澤修平(ラ4・東洋大牛久)

石坂元気(国4・広島Y)

▽MF

徳市寛人(国3・東福岡)87分→MF勝野瑛(国1・浦和Y)

小山北斗(国4・帝京)

仙頭啓矢(国3・京都橘)

坂元達裕(国1・前橋育英)

田中舟汰郎(国3・横浜FC・Y)90分→小山大貴(国4・大宮Y)

▽FW

遊馬将也(国4・武南)83分→FW佐藤仁紀(国3・武南)


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遊馬の足から先制点が生まれた


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ここまでフル出場を続け攻撃を引っ張ってきた仙頭


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田中は今大会初のスタメン出場で3得点に絡んだ


 総理大臣杯出場をかけて臨んだ一戦。12分に遊馬が先制ゴールを挙げると、その後も小刻みに得点を追加する。守備でも今大会初の無失点に抑え4対0で勝利し、総理大臣杯出場権を獲得した。


 90分間の戦いに終止符を打つホイッスルが鳴り響く。その瞬間イレブンはホッとしたような笑顔を見せながらハイタッチを交わした。試合後、古川監督は応援席の部員全員と握手をする。東洋大サッカー部の歴史が変わった瞬間だ。創部史上初、全国大会への切符を手にした。

 最後はエースが決めた。「国士大戦から自分の仕事ができずチームに迷惑をかけていた」。今大会で遊馬はなかなか結果が残せず苦しんでいた。それでもキャプテンとして最前列で体を張り、声を出し続ける。2回戦の国士大戦ではPKを外しうなだれた仙頭の肩を抱き励ました。今季、エースとしてキャプテンとしてチームを引っ張ってきた男が新たな歴史を作る。古川監督が大事と語った先制点は遊馬によって生み出された。試合は序盤から押し込まれる展開が続く。それでもしっかりとワンチャンスをものにした。細かいパスワークでつなぐと、PA手前中央に位置する仙頭にボールが渡る。PA内右の遊馬にスルーパスを供給。GKが出てきたところで冷静にシュートコースを作り、ゴールネットを揺らし、今大会初の先制点を奪った。さらに、43分にも田中のドリブルでチャンスを作ると、ゴール前の遊馬にボールが入る。一度はミートしきれないものの、もう一度自らシュートを放ち追加点を決めた。

 後半は今大会フル出場を続け、攻撃を組み立ててきた仙頭が見せた。依然として押し込まれる展開の中、少ないチャンスを確実に決めた。64分、田中がドリブルでPA内に切り込み中央の仙頭にボールが渡ると、勢いを抑えてシュートする。これがゴール右隅に決まり試合を決定づける3点目を記録した。さらに、81分には相手DFにプレッシャーをかけボールを奪うと、飛び出ていたGKの頭上を越えるループシュートを放ち、ダメ押し点を奪った。

 終わってみれば4対0の快勝となったが、相手に押し込まれ守備に回る時間が長かった。それでも、DFラインとボランチの2人を中心に体を張り、シュートコースを切り決定機を作らせなかった。攻守共に噛み合った勝利となった。


 シーズン前から4年生を中心に総理大臣杯に出場することは今季の一つの目標であった。その目標をしっかりと実現したイレブンの顔は疲労を見せながらも自信に満ち溢れている。選手たちは実感は湧かないと語ったが、東洋大サッカー部の歴史にしっかりと名を刻んだ。それでも仙頭が「全国を決めたことが目標ではなく、全国でしっかりと戦えないと意味がない」と語ったように全国の舞台でも東洋大の名を響かせる。まだまだ、新たな歴史は始まったばかりだ。


■コメント

・古川監督

すごくチャンスだと思っていたので、逃さずにものにできてホッとしています。終わってみたら得点差はついたが、簡単な試合ではなかった。先制点を取れたことでバランスを崩さずできた。(今大会で得れたものは)1部の大学と真剣勝負できる場は、アミノバイタル杯や全国大会に出ていくこと以外はできないところ。やられた部分での学びや、その中で戦えるという手ごたえもあったと思う。(今後に向けて)2か月あるのでもう一度チーム内で競争して、良い選手が良いチームを作っていくという形で新しい戦力が出てきてくれればと思うし、スタメンの選手はそれを抑え込める成長も必要。この間で1ランク、2ランクアップできればと思う。まだ、昇格はあきらめる必要もないので、来週の筑波大戦は踏みとどまれるかというところ。リーグ戦、終盤の直接対決を落としたりと、部全体としても落ち込んでいたが、この大会で一つ浮上のきかっけはつかめたと思う。この流れを止めないように筑波大戦、明日と力を入れて戦っていきたい。


・遊馬将也(国4・武南)ゲームキャプテン

東洋の中で初の全国大会ということでチーム全員で目指してきたものなので、今日それが決まって嬉しく思う。国士戦から明治戦と自分の点がなくチームに迷惑をかけていた。今日という大事な日に自分が決められて勝てたということは嬉しく思う。一瞬の隙だったり一対一で負けないというところだったり、戦う部分というのは今回の大会を通して、すごく痛感させられたので、自分自身もそうだがチーム全体でもう一回鍛え直して、8月の全国大会に行きたい。正直、全然実感は沸かないが、OBの人たちがやってきて一歩手前で悔しい思いをしてきたのを自分は経験したり外で見たりとあったが、自分たちが変えられたというのは自分たち自身も誇りに思って良いと思う。いろんな人達に東洋はこういうチームだと見てもらえたら良いなぁと思います。


・沖野泰斗(国4・幕張総合)

今回4年生最後のチャンスで全国出たいという気持ちが形になってすごくホッとしている。嬉しいです。今日もあんまり試合中のパフォーマンスはよくなくて、それでもDFラインを中心に守ってくれて、攻撃陣も4点とってくれてフィールドの頑張りがあったから、自分が良いパフォーマンスを出せなくても結果として勝てたかなと思う。去年、ベスト16で流経大にPKで負けたという悔しい思いが今年に来た。(浅沼さんとの話)浅沼くんはPKを負けた瞬間、来年は全国行けよと二人で話をしていて、昨日と一昨日も連絡を取って気持ちが高まっていた。(今後に向けて)リーグ戦の次の筑波大戦は昇格という目標が現実がなくなってしまうので、しっかり勝つ。そのためにも順位決定戦で出たメンバーが弾みをつけられるように頑張れたら良いと思う。


・郡司昌弥(国4・柏U-18)

東洋史上初ということで、個人的には出なきゃいけない大会だと思っていたので、出られてほっとしている。(最後のチャンスだったが)全国大会に出れるのと出れないのでは全然違う。個人的にもチーム的にも変わってくるので全国に出てどれだけできるかというのはシーズン始まる前から意識していた。(感じたものは)基本的には自分達と同様、または上のカテゴリーのチームとやれるのでチームとしても個人としても少しでも格上の相手にどれだけできるかというのが楽しみにしていた。通用する部分、できなかった部分色々あるが全国大会まで時間があるので改善できるところはしていきたい。((今後に向けて)少し時間が開くので、今回出た課題だったり収穫は大事にして全国大会に向けて少しでもチームの役に立てるように頑張りたいと思います。


・仙頭啓矢(国3・京都橘)

全国、歴史上出たことがなかったので決められて良かった。(自身もゴールを決めたが)全体的なプレーはあまりよくなかったがこういう風に結果と言う形で残せたのは一つ成長。(意識していたことは)チャンスはいつか来ると思っていたし、先制点を遊馬くんが取ってくれたのが大きかったと思う。少ないチャンスであってもものにして行かないといけないと思う。(得れたものは)一番は自信。一部のチームとやって全然やれると思ったのでこれからリーグ戦に向けても大きな自信になる。(今後に向けて)全国決めたことが目標ではなく、全国に出て戦えないと意味ないと思う。関東の代表として出せせてもらうので恥じないように全国で東洋と言う名を残せるようにしたい。


・田中舟汰郎(国3・横浜FC・Y)

チームで歴史を変えようとずっと言ってきたのでそこを達成できたことは素直に嬉しい。(今日スタメンだったが)久々のスタメンでチームが何とか勝てるようにやってきて、勝つことが出来て良かった。まだ実感はないが負けてこの試合になったので、その悔しさはあったが決めることができてホッとしている。(掴めたものは)個人的にリーグ戦やカップ戦でベンチになったりしたが、そういうときでもチームの為にやったりと一体感が大事だと思った。今日とかも応援とかすごかった。そういうところもリーグ戦につなげていけたらと思う。(今後に向けて)リーグ戦は負けれない状況なので昇格に向けて全焼する気持ちで、全国大会はできるだけ上にいって、インカレに出場できるように頑張りたいです。


TEXT=村田真奈美 PHOTO=伊藤拓巳


[次回試合予定]

「アミノバイタル」カップ2015 第4回関東大学サッカートーナメント大会兼総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選

5・6位決定戦 6月6日(土) 対専大 流通経済大学サッカー場にて 13:50キックオフ