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2022.07.03
ラグビー

[ラグビー] 成長見せつけ中大撃破 秋へ弾みをつける全勝締め!

第11回関東大学春季大会Cグループ

6月18日(土) 中央大学グラウンド

〇 東洋大 38{12-6、26-7}13 中央大


番号Pos.名前
PR山口泰雅(総4=目黒学院)
HO谷名樹(済4=延岡星雲)
PR伊波晃士(総3=名護)
LO森山海宇オスティン(総1=目黒学院)
アイザック・サイロ(総1=Scots College)
FL梅村柊羽(総4=関商工)
田中翔(総4=Colorado State Univ)
NO8タニエラ・ヴェア(総3=目黒学院)
SH神田悠作(済4=東筑)
10SO土橋郁矢(総4=黒沢尻工業)
11WTB杉本海斗(ラ3=東京)
12CTB繁松秀太(総4=札幌山の手)
13モリース・マークス(総2=Hoerskool Randburg)
14WTBボンド洋平(済2=東海大相模)
15FB佐藤航大(済2=北越)
16Re.小川雄大(済2=脇町)
17後藤大樹(総2=関商工)
18酒井慶(ラ1=流経大柏)
19マタリキ・チャニングス(総2=Hastings Boys)
20ジュアン・ウーストハイゼン(総1=Helpmekaer)
21前川嵩登 (済2=日体大荏原)
22清水良太郎(ラ3=東京)
23天羽進亮(済1=城東)
24大島暁(済4=目黒学院)
25金晃輝(法4=愛知朝鮮)
26ステファン・ヴァハフォラウ(総1=札幌山の手)


※ 掲載が遅れまして、申し訳ございません。 





(写真提供:東洋大学体育会ラグビー部)


2カ月にわたる関東大学春季大会(以下、春季大会)も最終戦を迎えた。相手は、昨年末に関東大学リーグ戦の入替戦で顔を合わせた中大。あの激闘以来となる半年ぶりの一戦は、東洋大が落ち着いた試合運びを見せて完勝。これで春季大会5戦全勝、勝ち点を24とし、グループ優勝を決めた。


 ここまで4戦中3戦で先制点を許し、立ち上がりに苦戦している東洋大。開始早々、敵陣の深くまで攻め込み、チャンスを迎えるが、ここは中大のディフェンスに阻まれてしまう。なかなか勢いに乗ることはできず、9分、相手にペナルティゴールを許した。この試合も追う展開となるが、ここで主導権を渡さない。15分、ゴール付近の攻防から最後は山口(総4=目黒学院)が押し込み、逆転トライ。キックも成功し、7-3と4点差とした。23分には、スクラムからパスをつないで一気にゴール付近へ攻め込むと、タニエラ(総3=目黒学院)が飛び込み、追加点。前半終了間際に再びペナルティゴールを決められるも、トライは許さず12-6で折り返した。


 後半は序盤から得点を積み重ねていく。開始すぐに敵陣へ入ると、5分、相手ディフェンスをかわし、最後はボンド(済2=東海大相模)がトライ。点差をつけると、その3分後、中大のパスのミスを逃さず、梅村(総4=関商工)がボールを奪う。そのまま抜け出し、杉本(ラ3=東京)にボールを回すと、杉本は一気に加速。相手の猛追を振り払い、トライを決めた。その後、中大に初めてトライを奪われるも、21分、ゴール前の素早いプレーから「力強いプレーを目指し、試合で実行することができた」と大島(済4=目黒学院)が飛び込む。20点差とし、残り5分、前川(済2=日体大荏原)が相手ディフェンスを華麗にかわし、トライ。そのまま38-13で試合を終えた。


 半年前の入替戦では僅差での勝利だったが、奪われたトライは1本のみ。この試合も3トライ差以上の勝利で勝ち点5を加え、合計は24。翌日の他チームの最終戦を待たず、グループ優勝を決めた。この結果について、齋藤(総4=目黒学院)主将は「日本一を取るという目標を掲げているチームなので、自信もありましたし、当然だと思います」と、あくまで通過点だと強調。その上で「やっぱりめちゃくちゃ嬉しい」と喜びも口にした。さらに、「フィジカル、スタミナ、知識、コミュニケーション力、この夏すべてパワーアップさせます」と意気込む。夏を越えた先に待ち受ける29年ぶりの1部の舞台。東洋大ラグビー部の歴史をつくる挑戦から、ますます目が離せない。



■コメント

・福永監督

(最終戦を振り返って)今回も試合を実施することが嬉しかったです。試合に出場するメンバー、チームを支えるメンバー皆の努力が試合につながっています。先週も長時間の移動のなか、(第21回関市ラグビーフットボールフェスティバルの)朝日大学戦でも良いパフォーマンスを見せてくれました。この試合(中央戦)は前半こそ小さなミスを重ねてしまいましたが、リーダーを中心に良いコミュニケーションをとって、問題を早期に解決していました。(大学春季大会を振り返って)Cリーグ優勝ということになりましたが、こういったタイトルはチームの自信になります。日々の丁寧な一つ一つの努力の積み重ねが良い結果につながっていると感じています。次のステージへ向けてさらに志高く取り組んでいきます。(大会を通しての収穫と課題は)今回はベストマナー賞をいただけました。ベストマナー賞は試合内外の態度、応援マナー、協議規則の遵守などを基にチームへおくられる賞です。私たちが大切にしている要素になりますので、評価されることは価値のあることです。そして、このあたりをさらに追求していくことが私たちの課題にもなります。(メッセージと今後の目標、意気込みを)いつも、ご支援頂いている皆様には大変感謝しています。次の新しいステージに向けて、より良い準備をさせて頂き、チーム一丸となってチャレンジしていきます。


・齋藤(総4=目黒学院)主将

(最終戦を振り返って)自分はけがで離脱してしまいましたが、頼もしい仲間が試合前からいい雰囲気で取り組んでいたので心配せずに観ることができました。(全勝という結果は)日本一を取るという目標を掲げているチームなので、自信もありましたし、当然だと思います。でもやっぱりめちゃくちゃ嬉しかったです。(主将として臨む大会は)全力で試合に挑むということは去年から変わりませんでしたが、キャプテンとしてこのチームの歴史を変えることができる立場になったことにワクワクしていました。(大会を通してのチームの成長は)コロナの影響で一昨年から試合数が限られているなか、5試合も行うことができただけで、ものすごいチームの成長になりました。その中でも今までリザーブやAチームに絡んでいなかった選手たちの出場機会が増え、チームの底上げと、全員のモチベーションがアップしたことが一番の成長です。(夏に取り組みたいことは)秋シーズンの初戦はリーグ戦王者東海大学です。それまでにチームの力をより強くして行かないといけません。フィジカル、スタミナ、知識、コミュニケーション力、この夏すべてパワーアップさせます。(メッセージと今後の目標、意気込みを)今年の東洋大学ラグビー部とっても面白いチームになっています。試合を観に来てくださった方々にエネルギーを与えられるようなプレイヤーがたくさんいます。そして今年必ず日本一になります!応援よろしくお願いします。


・大島(済4=目黒学院)

(MVPに選出されたお気持ちは)力強いプレーを目指し、試合で実行することができたので継続します。 (大学春季大会を振り返って)試合を通して、自分の欠点がたくさん見られました。(ご自身の中の収穫と課題は)フィジカル面で当たり負けする部分があったので、今後の課題として当たり負けしない体を作ります。(メッセージと今後の目標、意気込みを) 今回の大会を通して自分に足りない部分がたくさん見られたので、秋シーズンに向けてしっかり準備します。

 


※新型コロナウイルス感染症の影響により無観客開催のため、現地での取材は行っておりません。配信をもとに作成しています。



TEXT=青木智哉