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国際親善試合
6月27日(土) 神宮球場
東都大学野球連盟選抜5-0韓国大学選抜
(イニングスコア)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
東都大学野球連盟選抜 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | 0 | 5 |
韓国大学選抜 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
(東都大学野球連盟選抜)
黒木、東野、岡野、○幸良、木村、原―猪俣、外間、時本
本塁打:久保田
三塁打:渡辺
二塁打:小川
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (中) | 板山(亜大) | 2 | 2 | 1 |
中 | 皆川(立正大) | 2 | 1 | 0 | |
2 | (二) | 山崎(国学大) | 3 | 0 | 0 |
二 | 鈴木(拓大) | 1 | 0 | 0 | |
打二 | 森田(拓大) | 1 | 0 | 0 | |
3 | (左) | 泉澤(中大) | 3 | 0 | 0 |
打左右 | 當銘(国士大) | 2 | 1 | 0 | |
4 | (三) | 濱田(専大) | 4 | 2 | 0 |
三 | 米満(駒大) | 1 | 0 | 0 | |
5 | (指) | 渡辺(専大) | 4 | 1 | 2 |
6 | (一) | 小川(中大) | 4 | 1 | 0 |
7 | (遊) | 京田(日大) | 3 | 0 | 1 |
遊 | 阿部(東洋大) | 1 | 1 | 0 | |
8 | (右) | 久保田(国学大) | 1 | 1 | 1 |
打左 | 正随(亜大) | 1 | 0 | 0 | |
9 | (捕) | 猪俣(青学大) | 2 | 0 | 0 |
捕 | 外間(東農大) | 1 | 0 | 0 | |
打捕 | 時本(専大) | 1 | 0 | 0 | |
計 | 37 | 10 | 5 |
名前 | 回 | 打 | 安 | 責 |
黒木(立正大) | 2 | 7 | 0 | 0 |
東野(駒大) | 1 | 3 | 0 | 0 |
岡野(青学大) | 1 | 3 | 0 | 0 |
◯幸良(東農大) | 2 | 7 | 0 | 0 |
木村(日大) | 1 | 4 | 1 | 0 |
原(東洋大) | 2 | 8 | 2 | 0 |
本調子が出ない中で、きっちり無失点で投げ切った原
1部リーグベストナイン捕手の時本㊨とバッテリーを組んだ
第1打席で左前打を放った阿部
東都大学野球連盟が選抜チームを組み韓国大学選抜と対戦し5対0で快勝した。6番手で登板した原(営4・東洋大姫路)は2回を投げて2安打3奪三振で無失点。六回から遊撃の守備に就いた阿部(営3・帝京)は1打数1安打の活躍。
さすがの貫録を見せた。普段は公式戦の無い時期に行われた親善試合。リーグ戦で見せたような勢いのある投球ができず、高めに浮いた球を痛打される場面もあった。さらにこの日は、2年秋の入れ替え戦以来の神宮登板。今春リニューアルした新たなマウンドに「硬くて下半身が突っ張ってしまった」と苦労した。しかし、「見に来てくれている人がいる以上は、しっかり投げなきゃいけない」と、苦しい中でも変化球を丁寧に投げ分け、2回を無四球無失点。これには韓国大学選抜を指揮したホ・セ・ファン監督も「ゲームを作る能力がとても高い」と脱帽した。
苦戦の中で、得たものもある。「韓国の投手はストレート主体の投手が多い。なので、やっぱりスライダーは通用するな、と思いました」と冷静に分析。「自分のスライダーはカウントも取れるし三振も取れるので、さらに磨いていきたい」と自信にした。
いつもの敵は今日の味方。一昨年春のオーストラリア遠征以来の東都選抜招集となった原。最初は表情も硬かったが、オーストラリア遠征以来親交のある外間を中心に打ち解けた。バッテリーを組んだ時本は「すごくいいピッチャーと組めて良かった」と語る。試合後には「ナイスピッチ」と握手を交わした。普段のリーグ戦にはない雰囲気で試合を戦った一方で、「今日投げたピッチャーはみんな良かった。これは秋も絶対に紙一重の戦いになる。しっかり自分の足元見つめてやっていかないといけませんね」とラストシーズンに向けて気を引き締めた。
途中出場の阿部は第1打席でしっかり逆方向に叩きつけると、高くはねた打球が三塁手の頭を越える左前打。結局この1打席のみに終わったが、「少ない打席で安打が打てて良かった」と充実した時間を過ごした。
■コメント
・原(営4・東洋大姫路)
調子は良くなかったので、とにかくストライクをしっかり投げることだけを考えた。スライダーは良かった。韓国の投手はストレート主体の投手が多い。なので、やっぱりスライダーは通用するな、と思った。自分のスライダーはカウントも取れるし三振も取れるので、さらに磨いていきたい。マウンドが硬くて下半身が突っ張ってしまった。傾斜はそれほど気にならなかったが、いつもより後ろが広いので目線をどこに置くのか工夫が必要だと感じた。
外間と北村(亜大)はオーストラリア遠征のとき仲良くなった。(混成チームは)初めは硬かったが、すぐに慣れた。今日投げたピッチャーはみんな良かった。これは秋も絶対に紙一重の戦いになる。しっかり自分の足元見つめてやっていかないといけない。
・阿部健(営3・帝京)
少ない打席の中で安打が打てたことは良かったし、うれしかった。いつも試合に最初から出させてもらっているが、今日は控えがしている声出しや野手の手助けなど普段していないことをした。その中でもいつでもいけるように準備をした。(ベンチ内では)コミュニケーションを多く取れた。皆川と特に話しをした。今日が初めてだったがとてもたくさんのことを話せて、勉強になった。同学年で同じポジションの京田からは刺激を受けた。自分にとってプラスになった。こういう野球をすれば勝てるのかなと。自分も結果を出して1部に上がりたい。(久しぶりの神宮)やっぱり一番いいなと。早くここでプレーしたいなと感じた。(チームに持ち帰りたいものは)今日は選手みんなが積極的に振っていると感じた。自分たちもチーム全体がそうなれるようにしたい。
・韓国大学選抜 ホ・セ・ファン監督
(原について)まず非常にコントロールが良い。少し沈む球も良かった。バッターを相手にしたとき、ゲームを作る能力がとても高い。この先もっといい選手になると思う。
TEXT=浜浦日向 PHOTO=伊藤拓巳