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平成27年度第２回静岡県長距離強化記録会
６月27日（土）静岡県小笠山総合運動公園（エコパスタジアム）
女子1500m
６組
１着 鴫 ４'39"81
女子3000m
２組
１着 天羽 10'12"38
３組
５着 渋谷 ９'55"98
14着 永木 10'06"78
５組
２着 佐藤早 ９'23"46
９着 内田 ９'40"10
女子5000m
16着 平山 17'00"77
DNS 江口
久しぶりの3000mでベストを更新した佐藤早（左から２番目）は、ホクレンで記録を狙う
渋谷はコンスタントにレースを重ね調子を上げている
今大会には女子長距離部門から７選手が出場。主力の復調や、コンスタントに記録会を重ねてきた選手が組トップを勝ち取るなど、今季の取り組みの成果を感じさせる内容となった。
佐藤早（食３・常盤木学園）と内田（食２・学法石川）は来月に控えるホクレンに向けて刺激を入れるため、3000mに臨んだ。今季の佐藤早は高いレベルの大会への出場が続き、後ろに付くレース展開が多かった。そのため今回は 「走りやすいところでレースをしたい」と自ら考え、積極的に前へ出る。先頭争いでスピードを保ったまま走り切り、実力を発揮して自己ベストを更新。ホクレンに向けていい感触をつかんだ。
また内田も前半、先頭に食らい付いてレースを進めた。 関カレや個人選手権では納得のいく結果な残せず人一倍悔しさを味わっていたが、内田らしい前へ前へと攻める走りが復活。突き放された後半を修正することができれば、ホクレンではしっかりと記録を狙えるだろう。
その他の選手においても、練習がしっかりと積めている状態での走りに内容は充実していた。中でもルーキーの渋谷は体調不良を乗り越えて、大学初の3000mを９分台とまずまずのタイムでまとめた。さらに、ここにきて調子を取り戻してきた主力の平山は、レースへ出場する度に記録を縮めている。足の痛みが完治し切ってない中でも、落ちてきた選手を一人ずつかわす粘り強い展開を繰り広げ「こういう試合運びができて良かった」と手応えをあらわにした。
「それぞれが目的に合ったレースができていた」と永井監督は全体を評した。ここまで目立った故障者もなく、着実に記録会をこなしてきたからこその結果である。いよいよ次戦がトラックシーズン最後のレースとなる。夏合宿にいい流れで入るためにも、より多くの選手が好記録を出し前期を締めくくりたいところだ。
■コメント
・永井監督
佐藤早と内田は再来週ホクレンに出るので、その刺激という意味で3000mを走った。他の選手は練習ができていて記録を狙えそうな選手を出場させた。佐藤早は3000mを走る機会があまりなかったのでベストを出せて、5000mでもあれくらいで通過すると思うのでいいイメージがつくれた。内田も今日は前半から積極的にいけて、近頃よりは動きが良くなっている兆しがある。本人も思っていたよりいけたと思うので、ホクレンにつなげてほしい。平山は、調子を上げてきているが足に不安を残しながらやっている状態。思い切って練習ができるようになったときに、今コツコツ積み上げているものがいい方向に向かってくれればいいなと。力はあるので、駅伝に合わせてくれると思う。（他の選手は暑い時間帯のレースとなったが）鴫は久しぶりに４分30秒台で組トップ、天羽も暑い中積極的に走っていた。渋谷も貧血気味なところがあったが何とか体調を戻しながら９分台、最低限の走りができていた。出た選手全員が目的に合ったレースができていたので、夏合宿にしっかりつなげてそこからベースをつくり直せるような練習がしたい。（次レースに向けて）ホクレンでは３選手で15分台を狙ってほしい。他は伊勢崎が合宿前最後のレースとなるので、今まで試合に出ていない選手もエントリーしている。少しでも元気に合宿に入っていければと思っている。
・佐藤早（食３・常盤木学園）
今日は次に控えている大会への刺激として出場した。（意識したことは）自分ができるだけ走りやすいところでレースをしたいと思っていた。久しぶりに先頭の方で走れて、積極的にできたと思うので良かった。（最近の調子は）関カレが終わって少し間があいてのレースだった。練習しているときは自分の中で結構体が動いていると感じていて、楽しくできている。次のホクレンでも5000mのベストを目指して積極的にレースをしたい。
・平山（食３・酒田南）
関カレ、日体大競技会、今回と３本続けての5000mだったので、一本一本調子を上げていけるように、自分の目指す走りができるように頑張った。足の痛みがずっととれないままだったので、前半の締めのレースとして納得いくように終われたらと思っていた。タイムは大幅に上がったとは言えないが、自分で走っている感覚としては日体よりずっと良かったので、上がってきている証拠なのかなと思う。実業団の選手などがいて最初から速いペースになると思っていたので、自分のペースで刻んでいくことを意識していた。（後半に上げていく展開だったが）前回は逆に前半前の方にいて抜かされていってしまったので、今回こういうレースができて良かった。（今後は）いせさきトライアルに出るとしたらそこでもう一度頑張って、出ないとしたら次は合宿なので、夏合宿までの１か月を大切にしていきたい。
・渋谷（食１・花輪）
目標が前半から勝負していくということだったので先頭から３番目辺りに位置付けていたが、2000m過ぎから力が尽きてしまいどんどん落ちていった。後半の粘りができなかった走りだったと思う。（タイムに関しては）自己ベストより全然遠いので、まずは自分の体力を戻していかなければならない。（今後の課題は）以前からの課題である前半の積極性にプラスして後半まで粘れる力が今後の課題になると思う。
TEXT＝石田佳菜子 PHOTO＝野原成華、伊藤空夢
