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2015.07.03
水泳

[水泳]萩野が右ひじ骨折 世界選手権出場を断念

7月3日(金)萩野公介記者会見

味の素ナショナルトレーニングセンター2階 研修室


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ギブス姿で会見に臨んだ萩野


  萩野(文3・作新学院)の右ひじ負傷に伴い、国立スポーツ科学センターで記者会見が行われた。精密検査の結果を受けた上で、萩野は世界選手権欠場を表明した。

  萩野は世界選手権に向けカネ(仏)で事前合宿を行っており、けがをした6月28日も練習のために宿舎から練習場へ自転車で向かっていた。その際に自転車が転倒し、右手をついた衝撃で右ひじのとう骨を骨折。幸い手術の必要はなく、今後機能不全が起こる心配はないが、1カ月後に迫る世界選手権出場を断念する運びとなった。

  世界選手権で金メダルを獲得し、来年のリオ五輪出場権を得ることを今年の最大目標としていたが、思わぬアクシデントに見舞われた。このためリオ五輪までの過ごし方は大きく変わることになるが、「今自分にできることは、来年のリオ五輪で金メダルを絶対にとるという強い気持ちを持って治していくこと」と萩野自身に迷いはない。今は治療に専念し一刻も早い回復を願うばかりだが、必ずまた圧倒的な強さを見せてくれるはずだ。

◼︎コメント(一部抜粋)
・上野常務理事
プールへの移動手段に自転車を使った私どもの判断が甘かったと猛省しています。大変申し訳ございません。水泳連盟として、来年のリオ五輪で萩野選手が活躍できるよう最善を尽くしてバックアップしていきたいと思っております。(インカレについて)インカレについては、萩野選手の所属である平井監督が判断することになります。

・金岡チームドクター
現在はギブスをしている状態で、骨が固まれば元通りに治るけがです。関節の中の骨折であるため、完治まで1カ月から2カ月ほどはかかると思われます。水泳のタッチの動作のように、ひじに強い衝撃がかかる動作は行えないため、世界選手権の出場は困難だと判断しました。


・萩野(文3・作新学院)
日本で応援してくださっている皆様に非常に申し訳ないという気持ちです。もっと注意深く行動していればこのようなことにはならなかったし、自分の甘さが招いた行動だと思っています。自分としては調子も上がってきていただけに、非常に残念ですし、悔しいです。また、リレー種目での代表権もありましたので、チームにも迷惑をかけたと思って申し訳ない気持ちでいっぱいです。来年は五輪がありますし、今自分にできることは、来年のリオ五輪で金メダルを絶対にとるという強い気持ちを持って治していくことだと思っているので、そのことを自分の心に決めてまた活躍できるように頑張っていきたいと思っています。(心境は)ここで焦って無理をしても、来年のリオ五輪やその先の東京に影響することは間違いないので、焦らずにやるべきことをやるだけと考えています。平井先生からは、このように泳げない時期にたくさんの人に支えてもらっていることを再認識し、泳げない悔しさを分かるいい機会なので、人間として大きくなれと言っていただきました。五輪のシーズンがみんなより早く始まると思ってやっていきたいです。


TEXT/PHOTO=青野佳奈