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2015.07.09
硬式野球

[硬式野球]特集 春を終えて8日連続独占インタビュー第6日 中川圭太

 2位。またしても1部復帰の目標をかなえることはできなかった平成27年度東都大学野球春季2部リーグ。課題はあった、一方で随所に光るプレーもあった。この結果を選手たち、そして指揮官はどのように捉えているのか。8日間に渡ってお伝えする。


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 第6日目は1年生ながら全試合に先発出場を果たした中川圭太内野手(法1・PL学園)。オープン戦で打率4割越えと大器の片鱗を見せ、開幕戦では5番に名を連ねた。だが、主軸を期待された男に「戦国東都」の厳しさが待ち受けていた。シーズンを通して彼は何を感じたのか。その思いを聞いた。(取材日・6月21日、聞き手・伊藤拓巳)



――今季を振り返って。

 結果が2位ということと、個人成績でも.260でホームランも打てなかったということで本当の実力は出せなかったです。

――シーズンを通して全試合に出場を果たしましたが。

 全試合に出られたということは、色々なピッチャーと対戦する機会も多かったのでそういう面ではいい経験ができたと思います。

――全試合先発出場でした。感じたことは。

 9人しか試合に出られないという中で、責任感というかそういう自覚を持ってプレーをしていかなければならないという気持ちはありました。

――オープン戦と公式戦との違いはありましたか。

 リーグ戦は1部に絶対に上がらないといけないプレッシャーの中、主軸ということで最初は硬さがありました。途中から慣れてきたところで結果を出さなければいけないというプレッシャーに変わってきたので、そういったところは秋にむけて勉強になりました。

――慣れてきた分プレッシャーに変わってしまったのですか。

 1、2試合目で結果を出せずに、結果を残したいという気持ちが強く出てしまいました。それがヒットを必ず打ちたいという気持ちになってしまったので、秋は後ろにつなぐという意識でやっていきたいなと思います。

――バッティングで具体的に良かった点はありましたか。

 特に無いですかね。ただ、色々なピッチャーと対戦できたのは良かったですね。

――印象に残ったピッチャーはいましたか。

 立正大の黒木投手です。ストレートが一番速かったですし、変化球のキレも抜群に良かった。ああいうピッチャーと対戦できたことは良かったですし、秋は絶対に打ってやろうという気持ちが生まれました。

――悪かった点は。

 崩しにきている球を自分から崩れて打とうとして、どんどん相手のペースに持っていかれてしまい自分のバッティングができなかったというのが一番悪かった点だと思います。

――それはリーグ戦の途中で気付いたことですか。

 2カード目の東農大戦が終わったところで少しおかしいなと。ビデオを何回も見直したら、変化球で崩しにきているピッチャーに対して自分から前に突っ込んだり、ストレートには差し込まれている傾向がありました。そういうところは修正したいと思っていたのですが、なかなか修正し切れずに試合に臨んでしまい、そこは悪い点だなと感じました。

――その原因はどう改善していこうと考えていますか。

 後ろにためて、軸足に体重がしっかり乗った状態で強くスイングすることを心掛けて今は練習しています。

――シーズンが終わって今はどうされていますか。

 チャンスで打てなかったという場面が多かったので、秋はチャンスで一本打てるように、強いバッターになれるように練習では心掛けています。どんなピッチャーがきても自分のタイミングやポイントで打てるようになりたいと思っています。

――チーム内で話などはありましたか。

 チーム全体がチャンスに弱く、初球から積極的に打てていなかった。ファーストストライクから思い切って振っていこうと課題が出たので、徹底してやっていきたいです。秋は打者が中心となってピッチャー陣を助けられるようにする必要があると思います。

――秋の目標は。

 やっぱり3割打つということを目標としてやっていますし、打率は上位10人以内に入りたいなと思います。


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春を終えて 8日連続独占インタビュー企画

第1日 原樹理

第2日 後藤田将矢

第3日 林悠平

第4日 阿部健太郎

第5日 笹川晃平


硬式野球部の春の戦いはこちらからご覧いただけます。