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2015.07.16
コラム

第470回 夏 執筆者・菅野晋太郎

  最近の猛暑は体にこたえますね。この時期になると各地のグラウンドで高校球児達が駆け回っています。母校の結果が気になるところです!

  さて、1年生の時に野球のことを書いたのですが、今回も高校野球のことで書こうと思います!私も神奈川県の普通の公立高校で3年間プレーした一球児です。その神奈川県ですが、毎年約190校が大会に参加します。その中で、一枠しかない甲子園の出場をかけて戦うわけです。全国を見渡してもこれほどの激戦区はそうそう無いと思います。今大会は、ソフトバンクの松坂投手や横浜DeNAの筒香選手を輩出した横浜高校でさえ、ノーシードです。いかにレベルが高いのかお分かり頂けたでしょうか?

  2年前の7月13日、私も最初で最後の夏の大会の初戦を迎えていました。朝9時のプレーボールに向けていつも通り家を出かけました。これが最後になるとは思いもせずに。私は大会前全くといっていいほど打撃が奮わず、スタメンを外されることも多くなっていました。(一応レギュラーではあったんです。)当日も、『今日は外されるだろう』と思ってい他のですが、いざ球場に着くとメンバー表には私の名前が。この瞬間から、人生で一番じゃないかってくらい緊張してきました。この気持ちの準備不足が後々、取り返しのつかないプレーに結びついてしまうのですが…              アップ、シートノックとどんどん進んでいき、ついに開始時刻に。表の攻撃を無得点で終え、守りにつきました。相手先頭打者の打球が私のところに飛んできました。緊張からでしょうか、いつも消極的なプレーしかしない(笑)のですが、その時に限ってノーバウンドで捕ろうと前に出たんですね、なぜか。案の定、その打球が体にもグローブにもかすりもせず抜けていきました。私は外野手だったので、後ろには誰もいません。追いついて振り返った時にはもうホームを踏まれていました。そこから、私はほとんど試合中のことは覚えていません。あっという間に9回まできていて、結局一点が重くのしかかって完封負け。その時、自分のエラーには誰一人として触れてこなかったのですが、そのことが逆に辛かったです。その日から1カ月くらい抜け殻になってました(笑)        みんなの2年3カ月を一瞬でぶち壊してしまったと思うと、今でもちょっと心が痛いです。早く笑い話になる時がやってくるといいんですけどね(笑)ただの過去の振り返りになってしまいましたが…             今年もすでに夏を終えたチームが数え切れないほどあります。負けを引きずっている人、もう切り替えができている人の両方がいると思います。自分が前者だったのですが、それはとっても無駄な時間でした。全国の高校球児達、自分のミスで負けても引きずっちゃだめだぞ!(笑)                                  

  一度終わってしまっことは、もう取り返しがつかないのでいくら考えても無意味です。他に熱中できることや目標を見つければ、自然と少しずつですが過去の出来事への思いは薄くなっていきます。これが良いのか悪いのかはその人次第だと思いますが。私は大学に入れないんじゃないかと思い始めてから、薄れていきました(笑)

  何が言いたいのか自分でも分からなくなってしまいました。長々と書き続けてしまったので、この辺りで切り上げようかと思います。

※余談になりますが昨日、私の母校が4年ぶりに初戦を突破しました!やっぱり嬉しいものですね!