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2023.03.01
サッカー

[男子サッカー] デンチャレ川上好セーブ連発!田頭・本間も先発出場

第37回デンソーカップチャレンジサッカー グループA第2節

3月1日(水) ひたちなか市総合運動公園スポーツ広場


関東選抜B 0-1 関西選抜

グループB第2節

関東選抜A 2-5プレーオフ選抜


 全国を6地域8チームに分けて選抜された大学生が出場する、サッカーの地域別対抗戦、デンソーカップチャレンジサッカー(以下、デンチャレ)。その関東選抜AにMF本間洋平(国3=札幌U-18)とDF田頭亮太(国3=東福岡)、関東選抜BにGK川上康平(国3=JFAアカデミー)の3人が選出された。1日は大会2戦目が行われ、関東選抜Bと関西選抜の試合に川上が先発出場を果たし好セーブを連発したものの、0-1で敗戦。関東選抜Aとプレーオフ選抜の試合にも本間と田頭が先発し、お互い45分間プレー。チームは5-2で敗れる結果となった。


 川上先発の関東選抜Bの試合の方は、前日に4発で大勝した関西選抜相手に序盤こそボールを握られるものの、DFモヨ マルコム 強志(3年=法大)を中心とした強度の高い守備で、試合の主導権を取り戻し拮抗した展開に。32分、42分と連続してゴールに迫るが、関西選抜守備陣にブロックされ得点ならず。川上も負けじと、33分、39分に右サイドを突破され放たれたシュートを連続セーブで魅せ、両者0点で前半を折り返した。


 関東選抜Bは第1節でも得点がなかったこともあり、ここで初得点を記録しておきたいところだったが、後半は関西選抜が盛り返し、劣勢の中でスタート。その後ボールを保持しつつも、なかなか効果的な攻撃ができない関東選抜Bに対し、関西選抜はカウンターを連発。後半だけでも6本以上のシュートを浴びるが、そこに立ちはだかったのが東洋大の誇る守護神だ。近距離からニアに放たれるシュートをことごとくはじき返しチームの危機を救って見せた。加えて川上本人も自分の武器だと語るハイボール処理でも好判断を見せ存在感を発揮する。82分には川上が1度一対一を弾いたボールをつながれ、ペナルティエリア内にいた相手FWの落としから決められてしまうが、試合を通じて安定感のあるプレーを見せ続けた。


 田頭、本間先発の関東選抜Aは、先日行われたデンチャレプレーオフ出場選手の中から選ばれたプレーオフ選抜と対戦。試合開始早々からCKを獲得し、キッカーは本間。ふわりと上がったボールは直接キーパーに行ってしまったものの、新チームでも任せられているセットプレーのキッカーの座は、名選手がそろう関東選抜Aでも譲らない。15分にはヘディングの競り合いからこぼれたボールを加藤悠馬(3年=拓大)がワンタッチで久保征一郎(3年=法大)へ。ボールを頭でトラップした久保は、そのまま自分で反転しながらシュートに持ち込むが、ボールは枠を外れた。序盤から関東選抜Aペースで試合が進むと思われたこの試合だったが、26分にその前評判を崩す得点が生まれる。中央からカウンターで攻める相手選手が左を走っていた相手FWに縦パス。そこは田頭がカットするが、こぼれ球をペナルティエリア内で相手に拾われシュートを放たれると、元々パスをカットされた選手がスクリーンプレーで田頭をシュートブロックに入らせないようにしていたせいでブロックに入れず、ボールはゴール右隅に吸い込まれた。この失点で焦ったのか、関東選抜Aは上手くボールをつなぐことができなくなっていき、43分にも右サイドからの折り返しを決められ前半で2点差となってしまう。その後、田頭と本間は前半で交代。試合は後半もプレーオフ選抜が3点を追加し、関東選抜Aは2-5で敗れる結果になった。


 個人単位では、川上は好セーブ、本間と田頭もそれぞれ前半の内に良い連係を見せる場面が多くみられた。連戦という事で疲れもこれから見えてくると思うが、田頭も「即席チームだとは思うが質の高い選手が集まっている」と語るハイレベルなチームの中で様々なことを吸収して東洋大に帰ってきてほしい。


◾️コメント

・田頭亮太(国3=東福岡) 

(今日の試合を振り返って)今日の試合は入りは良かったのですが、だんだんペースを相手に握られ、なにもさせてもらえず、失点を繰り返した試合でした。(今日の試合は普段と同じ右サイドバックでの出場となったが、昨日に比べてやりやすさはあったか)普段やっているポジションなのでやりやすかったです。(チーム全体的にパスが上手くつながらない場面もあったが、即席チームならではの難しさをプレーしていて感じるか)即席チームですが、一人一人能力が高い選手が集まっているので、質をもっと高めていけば改善されると思う。(明日の試合に向けて一言)決勝進出には勝たなければならないので、切り替えて明日の試合に挑みます。

・本間洋平(国3=札幌U-18)

(今日の試合を振り返って)相手のビルドアップに対して、取りどころを限定することができず、相手にボールを持たれてしまい、悪い時間帯に失点をしてしまい、終始厳しい展開が続いてしまいました。(CKを任されていたが自身の武器としてセットプレーの精度は意識しているか)自チームでもキッカーを務めているので意識はしています。(同チームの今野選手とヒールを使ったワンツーなど良い連係を見せていたが、普段も今野選手とは相性の良さを感じるか)今野選手とは今大会で初めて一緒にプレーしましたが、足元が上手い選手で、つながりがあったプレーができたのは良かったと思います。(明日の試合に向けて一言)明日はもう勝つしかないのでチーム全員で勝利できるよう、いい準備をします。

・川上康平(国3=JFAアカデミー) 

(今日の試合を振り返って)今日はグループステージで首位通過するために絶対に勝たなければならない試合でした。前日の関西選抜対Uー20全日本選抜の試合で関西が4-0という結果で大勝していて、攻撃に厚みがあるため攻め込まれる展開が多くなることが、ある程度予測できました。カウンターからの攻撃に強みがあるチームなので攻めている時のリスク管理を注意深く意識していました。しかし結果的に後半の残り時間の少ない時に失点してしまい、チームとして連敗という結果になってしまいました。個人としても0で終わりたかったし、チームとしても勝てず悔しい試合になってしまいました。(セーブした場面ではニアに放たれるシュートが多かったがコーチングでファーを絞った結果か)特にシュートを打たれる瞬間でコーチングをすることはしないですが、共通認識でディフェンスがファーサイドを切り、自分がニアサイドを守るといった意識があったのではないかと思います。また相手はゴール前で落ち着いたプレーをしてくる選手が多かったので、先に動かず、最後まで我慢してシュートに対応することを心がけていました。(本日の試合では多くのセーブやハイボールの安定した処理を見せたが、自分の存在をアピールする結果になったと思うか)セービングや、ハイボールの対応は自分のストロングでもあるところなので、そこでしっかりとアピールができたらいいなとは思っていました。何本かは思い通りにプレーすることができましたが、まだ納得のいかないプレーも多くあったので残りの試合でもアピールできるチャンスがあればどんどんチャレンジしたいと思います。(明日の試合に向けて一言)3日目の試合ということで疲労が溜まっているとは思いますが、絶対に勝たなければならない試合なので、チームでいい準備をして全員が同じ方向を向いて戦いたいと思います。


TEXT=髙橋生沙矢