記事
第37回デンソーカップチャレンジサッカー グループA第2節
3月1日(水) ひたちなか市総合運動公園スポーツ広場
関東選抜B 0-1 関西選抜
グループB第2節
関東選抜A 2-5プレーオフ選抜
全国を6地域8チームに分けて選抜された大学生が出場する、サッカーの地域別対抗戦、デンソーカップチャレンジサッカー(以下、デンチャレ)。その関東選抜AにMF本間洋平(国3=札幌U-18)とDF田頭亮太(国3=東福岡)、関東選抜BにGK川上康平(国3=JFAアカデミー)の3人が選出された。1日は大会2戦目が行われ、関東選抜Bと関西選抜の試合に川上が先発出場を果たし好セーブを連発したものの、0-1で敗戦。関東選抜Aとプレーオフ選抜の試合にも本間と田頭が先発し、お互い45分間プレー。チームは5-2で敗れる結果となった。
川上先発の関東選抜Bの試合の方は、前日に4発で大勝した関西選抜相手に序盤こそボールを握られるものの、DFモヨ マルコム 強志(3年=法大)を中心とした強度の高い守備で、試合の主導権を取り戻し拮抗した展開に。32分、42分と連続してゴールに迫るが、関西選抜守備陣にブロックされ得点ならず。川上も負けじと、33分、39分に右サイドを突破され放たれたシュートを連続セーブで魅せ、両者0点で前半を折り返した。
関東選抜Bは第1節でも得点がなかったこともあり、ここで初得点を記録しておきたいところだったが、後半は関西選抜が盛り返し、劣勢の中でスタート。その後ボールを保持しつつも、なかなか効果的な攻撃ができない関東選抜Bに対し、関西選抜はカウンターを連発。後半だけでも6本以上のシュートを浴びるが、そこに立ちはだかったのが東洋大の誇る守護神だ。近距離からニアに放たれるシュートをことごとくはじき返しチームの危機を救って見せた。加えて川上本人も自分の武器だと語るハイボール処理でも好判断を見せ存在感を発揮する。82分には川上が1度一対一を弾いたボールをつながれ、ペナルティエリア内にいた相手FWの落としから決められてしまうが、試合を通じて安定感のあるプレーを見せ続けた。
田頭、本間先発の関東選抜Aは、先日行われたデンチャレプレーオフ出場選手の中から選ばれたプレーオフ選抜と対戦。試合開始早々からCKを獲得し、キッカーは本間。ふわりと上がったボールは直接キーパーに行ってしまったものの、新チームでも任せられているセットプレーのキッカーの座は、名選手がそろう関東選抜Aでも譲らない。15分にはヘディングの競り合いからこぼれたボールを加藤悠馬(3年=拓大)がワンタッチで久保征一郎(3年=法大)へ。ボールを頭でトラップした久保は、そのまま自分で反転しながらシュートに持ち込むが、ボールは枠を外れた。序盤から関東選抜Aペースで試合が進むと思われたこの試合だったが、26分にその前評判を崩す得点が生まれる。中央からカウンターで攻める相手選手が左を走っていた相手FWに縦パス。そこは田頭がカットするが、こぼれ球をペナルティエリア内で相手に拾われシュートを放たれると、元々パスをカットされた選手がスクリーンプレーで田頭をシュートブロックに入らせないようにしていたせいでブロックに入れず、ボールはゴール右隅に吸い込まれた。この失点で焦ったのか、関東選抜Aは上手くボールをつなぐことができなくなっていき、43分にも右サイドからの折り返しを決められ前半で2点差となってしまう。その後、田頭と本間は前半で交代。試合は後半もプレーオフ選抜が3点を追加し、関東選抜Aは2-5で敗れる結果になった。
個人単位では、川上は好セーブ、本間と田頭もそれぞれ前半の内に良い連係を見せる場面が多くみられた。連戦という事で疲れもこれから見えてくると思うが、田頭も「即席チームだとは思うが質の高い選手が集まっている」と語るハイレベルなチームの中で様々なことを吸収して東洋大に帰ってきてほしい。
◾️コメント
・田頭亮太(国3=東福岡)
(今日の試合を振り返って)今日の試合は入りは良かったのですが、だんだんペースを相手に握
・本間洋平(国3=札幌U-18)
(今日の試合を振り返って)相手のビルドアップに対して、取りどころを限定することができず
・川上康平(国3=JFAアカデミー)
(今日の試合を振り返って)今日はグループステージで首位通過するために絶対に勝たなければ
TEXT=髙橋生沙矢