Article

記事


2023.04.14
サッカー

[男子サッカー] 清水の1G1Aで今季リーグ戦初勝利!

第97回関東大学サッカーリーグ戦1部第2節


4月8日(土) 非公開


東洋大2-0中大


〈出場メンバー〉


▽GK

川上康平(国4=JFAアカデミー)



▽DF

田頭亮太(国4=東福岡)

稲村隼翔(国3=前橋育英)

徳永祟人(国2=前橋育英)

山之内佑成(国2=JFAアカデミー)



▽MF

清水祐輔(国4=柏U-18)→85分 渡井 翔琉 (国3=千葉U-18)

増田鈴太郎(国3=東海大相模)

本間洋平(国4=札幌U-18)

新井悠太(国3=前橋育英)→77分 高橋輝(国1=大宮U-18)



▽FW

小野田龍剛(国4=常葉大橘)→91分 梅津 凜太郎 (国3=鹿島Y)

鍋島暖歩(国2=長崎U-18)→77分 中山昂大(国3=大宮U-18)


ヒールでボールをパスする本間

清水は豪快に右足を振りぬいた


初戦で法大に1ー2の僅差で敗れた東洋大は昇格組の中大と対決。MF清水祐輔(国4=柏U-18)のFKを用いたトリックプレーから先制すると、後半にはその清水のスルーパスから小野田龍剛(国4=常葉大橘)が2点目を奪取。リーグ2戦目でほしかった初勝利を手にした。


 惚れ惚れするほど華麗なフォームで蹴られたボールは綺麗な弧を描き、ゴールに吸い込まれた。
 初戦を落としている中で勝ちがほしい東洋大は38分、ゴール前の絶妙な位置でFKを獲得すると主将の本間が覚悟を決めたような面持ちでボールをセットする。そのまま蹴るかと思われたが、後ろにフリック。待ってましたと言わんばかりの清水から放たれたFKは中大ゴール右隅へ突き刺さる。「あの位置でもらった瞬間にお互い(トリックプレーを)やろうという認識があった」と笑顔を浮かべた清水は、59分にも見せ場を作る。小野田のDFラインからの抜け出しに、針の穴を通すようなスルーパス。「祐介なら絶対出してくれる」と強い信頼で1対1に持ち込んだ小野田が冷静に沈め、試合の大勢を決した。

 試合後に井上監督も1点目について「良いアイデアだった」と語り、その話を聞いた清水も、照れ笑い。本間が目指す“アットホームなチーム“を体現したような試合を制した東洋大はチーム初のリーグ優勝に向け、歩みを進める。


 

■コメント 

・井上監督

開幕戦で勝利をつかめなくて、(今日は)ホームでの開幕戦ということで、連敗したくないというのとホーム開幕戦でいいスタートを切りたいなという話をしていて、出だしは少し堅い感じがしましたけど、徐々に自分たちのやりたいことが出せたのかなと思います。流れの中でチャンスを作ったんですけど、それが決められない中でセットプレーからの得点というのは非常に有効だったと思います。後半の決定的な場面も含めて、確実に点が取れると試合全体でもう少し楽に進められると思いますけど、1つの判断ミスで相手に流れが持っていかれた時間帯もありましたので、そういう部分はしっかりと修正をかけて次節に向かいたいと思います。(1点目のトリックプレーを仕掛けたシーンに関して、普段から選手には自発的に考えさせているのか)トレーニングの中でいくつかアイデアは出しますけど、最終的にはその時にいるメンバーで、キッカーが考える場面もありますし、競らせるっていう選択をした時に誰にっていうのもその時のメンバー構成によって変わってくるので、その場その場の即興にはなると思います。(今回のプレーは)いいアイデアだったと思います。(中大相手にセカンドボールを取るなどの対策はできていたか)2年前まで同じリーグでやっていていいチームというのは重々我々も分かった上で、今年のチームは特に前に大きな選手がいてしっかりとターゲットになってくるという状況がある程度予測ができたので、そこに当てられて競り勝てなくてもそこのボールを回収できるようにしようっていうのはチームとして共通理解を持って取り組んだところではあります。(最後、流れが相手に傾いていた中でも無失点に抑えられたのはポジティブに捉えられるか)失点かと思われた場面もオフサイドの判定で失点ではなかったですけど、それでもあそこまで持っていかれているシーンは判断ミスだったりが関わっているので、修正は加えたいなと思います。結果、失点0で終われているのはポジティブに捉えられると思います。(桐蔭横浜大戦に向けて)2節続けてのホームでの試合になるのでまだ開幕して3戦目ですけど、さらに上を目指していくという選手たちが掲げている目標には連勝していくことが大事かなと思います。先々のことではなくて、対桐蔭横浜でどう戦おうかというのをまた1週間かけて準備したいと思います。

・清水祐輔(国4=柏U-18)

前半から自分たちのペースでチャンスを作れた中で、フリーキックから自分が得点することができて、試合を自分たちのペースで進められたので良かったと思います。(1点目のシーンで本間選手とはどんな話をしていたか)あのサインプレーは練習からやったことがあって決まっていたシーンだったので、あの位置で(フリーキックを)もらった瞬間にあのプレーができるなっていうのが(頭に)浮かんだ。だからすぐやろうって洋平(本間)と話して、結果また決めることができたし、洋平のずらしもちょうどいいところにきたので、あとは決めるだけでした。(シュートはどんなことを意識していたのか)低くふかさないように、ポストの脇を狙ってふかさないようにすることだけを意識して狙いました。(2点目のシーンでは小野田選手の抜け出しに対してスルーパスを出されていましたが)龍剛(小野田)はいつも抜け出しを狙っているので、自分が常にあの形は持っているべきだなって思いますし、あのシーンは前に向けていてうまくターンできたのでそこで勝負ありかなという感じがありました。(ターンの練習はいつもやっているか)結構やっていて、目の前の相手をかわせればCBとFWが見えるので、あとは自分は選択するだけ。(今日は)いい形だったと思います。(次戦の桐蔭横浜大戦に向けて)ボランチにうまい選手がいますし、去年インカレで優勝している相手なので、簡単には勝てないと思うんですけど、今日のように全員でハードワークして勝てたらなと思います。

・小野田龍剛(国4=常葉大橘)

いい時間帯に得点を取れたことは良かったんですけど、最後もっと突き詰めたり、もっと点を取れていたのでまた一週間やって、次節に生かしていきたいです。(2点目のシーンで小野田選手の駆け引きの上手さが出たと思うが、抜け出したタイミングはどのように計っているのか)あれは常に相手のCBと駆け引きをしながら、祐輔(清水)だったので絶対出てくるだろうなという思いでいて、出てきてくれたので祐輔にありがとうって気持ちです。(あのようなシーンを積極的に作り出すために普段の練習から味方との連係を高めていくことも大事ですよね)常にコミュニケーションを取っていって、自分はストライカーなのでパスが出てこないとゴールという形にはならない。だからこそ常にパサーの選手とはコミュニケーションを取ってます。(室井選手も抜け出しが得意なストライカーでしたが、目指すべき目標などではあるんですか)去年一緒に室井君とやらせてもらって学ぶことがいろいろありましたし、彼も結果的に一部得点王という素晴らしいことをしていたので、室井君を超えられるようにたくさん得点を決めていきたいと思います。(今日の試合後に監督さんからの声掛けはありましたか)前節と今節でチャンスのわりに得点が取れていなかったので、そこをもっと突き詰めようという話をしました。(ここを次の桐蔭横浜大戦までに修正したいと)はい。(次節の桐蔭横浜大戦に向けての意気込みをお願いします)今季チームが始まって、カップ戦含めて二勝二敗なので、ここから一部優勝に向けて次も落とせない試合なので、全員で一週間準備して今日のように勝てればいいなと思います。


[次節試合予定] 

第97回関東大学サッカーリーグ戦1部第3節

4月15日(土) vs桐蔭横浜大 非公開 14:00キックオフ

※関東大学サッカー連盟公式Youtubeチャンネルにてライブ配信が予定されています。


TEXT/PHOTO=髙橋生沙矢