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第99回日本選手権水泳競技大会競泳競技
4月4日(火)〜9日(日)東京アクアティクスセンター
(4日目・予選)
女子100m自由形
4組
5着 山本 56"33
→全体12位でB決勝進出
男子200m背泳ぎ
5組
1着 竹原 1'58"69
→全体1位で決勝進出
女子200m平泳ぎ
2組
7着 水野 2'36"56
女子800m自由形
4組
8着 小林 9'14"96
(4日目・決勝)
女子100m自由形
B決勝
2位 山本 56"05
男子200m背泳ぎ
決勝
1位 竹原 1'56"93
世界選手権の代表内定を決めた竹原
(写真提供:東洋大学体育会水泳部)
大会初日から次々と世界選手権の代表内定者が誕生した第99回日本選手権水泳競技大会競泳競技(以下、日本選手権)も後半戦に突入した大会4日目。東洋大からは、女子100m自由形に山本葉月(法3=花咲徳栄)、男子200m背泳ぎに竹原秀一(健1=東福岡)、女子200m平泳ぎに水野響(営1=湘南工大付)、女子800m自由形に小林楓(文4=八王子学園八王子)が出場した。中でも、予選を全体1位で通過した竹原が種目連覇を果たし、世界選手権の代表を勝ち取った。
期待のルーキーが日本選手権決勝の舞台で大きく躍動した。大会2日目の男子100m背泳ぎで自己ベストを更新し、B決勝で1位に入ったルーキーの竹原が、得意の200mで最高の泳ぎを見せた。「200mに向けて練習をしていた」というレース後の言葉通り、男子200m背泳ぎの決勝では最初の50mのターンを先頭で折り返すと、150〜200mのラスト50mで両サイドの栁川(イトマン港北)、西小野(中京大)に迫られるも、逃げ切って自己ベストでの連覇、世界選手権の代表内定を決めた。7月に行われる世界選手権では、東洋大を背負って地元福岡でさらなる自己記録の更新と決勝進出を目指す。
前日の女子200m自由形でB決勝に進出していた山本は、100mでもB決勝に進出し両種目で2位に入る活躍を見せた。だが、試合後には目標に届かなかった悔しさを言葉にし、インカレでのメダル獲得を意気込んだ。
竹原と同じルーキーの水野は、レース序盤から伸びの丁寧な泳ぎを見せるも、徐々に先頭と差を広げられ7着でフィニッシュ。ほろ苦いデビュー戦となった。インカレに向けてはプルと体幹の強化を掲げ、ひたむきに練習に取り組む。
女子800m自由形に出場した小林は、スタートでやや出遅れると、2日目に出場した1500m自由形の疲れもあったのか、なかなかスピードを上げられないまま8着でフィニッシュした。4年生として迎える最後のインカレでは納得のいくレースを展開してほしい。
◾️コメント
山本菜月(法3=花咲徳栄)
(今回のレースを振り返って)100m、200mどちらとも目標としていたタイムや順位には届かずに終わってしまいましたが、予選で思った以上のタイムが出せたことは成長した部分だと思います。(100mと200mの両方でB決勝2位という結果については)B決勝ということで、悔しい思いをしたのでこの思いを忘れることなく練習し、次につなげたいと思います。(インカレに向けて)インカレでは確実にメダルを獲得し、チームにいい流れを作りたいので、さらに気を引き締めて練習していきます。
水野響(営1=湘南工大付)
(今回のレースを振り返って)大学から初めて出る試合でとても緊張していましたが、今できる全力を尽くすことができました。ですが、自分の持ち味であるキックをうまく生かすことができず、ベストタイムにも及ばなかったのでとても悔しいです。8月にあるインカレまでには体幹を強くして安定した泳ぎができるようにします。また、アクアティクスセンターで泳ぐのは初めてで、水深3mでのスタートからの浮き上がりとタッチを合わせるのが大変でしたが、レース当日までにしっかりと合わせることができたので、そこは唯一良かったと思います。(冬に強化した点は)プルがとても弱いので、プルの強化を中心に行ってきました。手を開いてから水を捉える際に、肘を立てた後に肩甲骨を使わずに腕で水を捉えてしまうので、肩甲骨を使って肘から内側に持ってこられるように意識して練習しています。(インカレに向けて)自分の弱みであるプルと体幹の強化をして、強みであるキックにうまくつなげられるようにしたいです。大学で練習をするようになってから精神面でとても強くなったことを実感するようになりました。辛い時に弱音を吐かずに前を向いて頑張る。また、自分が思ったことや感じたことを相手に自分の口から伝えられるようになれば、また一段階上の自分に変わることができると思うので頑張っていきたいです。
竹原秀一(健1=東福岡)
(大学初めての大会でしたが)特に気持ちはいつもと変わらず、周りの先輩方・同期も応援してくれていたので、選考会ということで少し緊張はしましたが、楽な気持ちで挑めました。(レースを振り返って)コーチと話していた目標タイムには届かず少し悔しい部分もありますが、予選・決勝とタイムを上げることができ、200m背泳ぎではしっかり勝ち切ることができたので良かったです。(200m背泳ぎでの優勝、世界選手権について)200m背泳ぎは1分56秒台での優勝だったので少し悔しさは残りますが、勝ち切ることができて良かったです。世界選手権の本番では1分55秒台をしっかり出して、決勝に進出できるように頑張りたいです。
TEXT=青柳そよか