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2023.04.25
ラグビー

[ラグビー]今季初の15人制へ出陣!帝大に大敗し黒星スタート

第12回関東大学春季交流大会Aグループ

4月23日(日) 帝京大学グラウンド

● 東洋大 14{0-14、45-47}92 帝大


番号Pos.名前
PR笠巻晴太
HOタニエラ・ヴェア
PR石川槙人
LO栗原大地
マタリキ・チャニングス
FL植田宗優
森山海宇オスティン
NO8大内貫太郎
SH林星安
10SO土田修也
11WTB石本拓巳
12CTB天羽進亮
13伊藤隆之介
14WTBステファン・ヴァハフォラウ
15FB杉本海斗
16Re.小川雄大
17前川嵩登
18伊波晃士 
19笠掛優 
20ジュアン・ウーストハイゼン 
21田邊淳之介
22モーリス・マークス
23佐々木健人
24藤本麻滉 
25岡本有生
26鳴海陽太




石本がトライを決める瞬間

トライを仲間と喜ぶ石本

懸命にスクラムでぶつかる姿

積極的にチーム内で声を掛け合っていた


 第12回ラグビー関東大学春季交流大会(以下、春季大会)Aグループ、東洋大VS帝京大の試合が行われた。東洋大としては初のAグループでの春季大会となり、対戦校は今回の帝京大をはじめ、日本一を経験した大学が名を連ねる。今回の結果は終始帝京大に圧倒され、14-92で完敗。初戦は黒星スタートとなった。


太陽が雲に隠れ、冷たい風が吹いた23日、第12回ラグビー関東大学春季交流大会Aグループ、東洋大VS帝京大の試合が帝京大グラウンドで行われた。昨季に悲願の関東大学リーグ戦で1部昇格を果たし、これからさらなる高みへ挑む東洋大。その相手として、昨季に関東大学対抗戦と大学選手権を制し、日本一を果たしている帝京大学は今のチームの位置を知ることが出来る絶好の相手。アップからとても気合いが入っており、積極的にチームメイトに声を掛け合う様子が見られた。しかし、試合開始直後、右サイドを崩されトライを奪われる。その後も守備の綻びが見られる右サイドを狙われ、開始12分で0-17と王者・帝京大の強さを見せられた。その後も帝京大の勢いを止められず、前半を0-45で折り返す。


ここから立て直していきたい東洋大だが、後半も守備の戦略がはまらず、立て続けに失点。失点を重ねるも、チーム内の雰囲気は決して暗くない。「チャレンジ!チャレンジ!」と明るく互いを鼓舞することを忘れてはいなかった。その後にトライを決めることになる石本は、「帝京相手にチャレンジしないのはもったいないよ!」と声をかけ、バイスキャプテンの杉本も積極的にチームメイトを鼓舞し、チームを先導。その後に石本がチーム初得点。「チャレンジ」が身を結んだ結果となった。続いてモーリスがトライを決め追加点。終盤戦で一縷の希望は見えたものの、14-92であえなく大敗を喫した。


タックル、スクラム、プレス、パス回し、全てにおいて王者としての風格を見せつけた、帝京大。これが関東大学リーグ戦1部で優勝し、日本一を経験しているチームの実力である。キャプテンのタニエラが「自分たちのレベルが分かった試合」と位置付けたように、実力面ではまだ課題が。勢いだけで突破できるものではないと痛感されられた。国立競技場を鉄紺に染める前には大きな壁が。今後この壁にどのように立ち向かうのか、これからの東洋大ラグビー部に注目だ。


■コメント

タニエラ選手

(今日の試合を振り返って)準備してきたことがあまりできなかったという印象があった。特にセットプレーがやられてしまったという印象。(今回から2番を背負うことに)将来に日本代表やリーグワン選出について考えて、進めていきたいと思った。監督からアドバイスももらって決めた。今季はずっと2番の予定。(後半は2トライを決めるなどがあったが、良かった点は)2トライを決められたことがやはり良かった。最後まで諦めずにいたら、必ずトライは決められると思っていた。(初のAグループでの春季大会になったが)やっぱり難しい。(帝京大との初の公式戦を終えて)日本一のチームと試合ができてうれしかった。自分たちのレベルが分かった試合となったので、これからまた頑張っていければと思う。(今年のチームスローガンは)mother(お母さん)。(意図は)お母さんは10か月お腹の中に赤ちゃんがいる状態で、自分たちもラグビーができるのがちょうど10か月なので。お母さんが赤ちゃんを胎内にいる時も、生まれた時も大切にするように、自分たちも1日1日大切にしていきたいと思い、このスローガンにした。(試合中にチャレンジという言葉がよく飛び交っていたように思うが、どんなことをキャプテンとして意識していたか)今回初の15人制公式戦だったので、自分たちもまだまだチャレンジしていきたいということを意識していた。(次戦への意気込みは)今日たくさん自分たちの課題が見つかったので、チームとして持ち帰って、次の試合でいい結果が出せるようにしたい。


TEXT=木村彩香、PHOTO=青木智哉、木村彩香、坂庭遥人