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東都大学野球2部リーグ戦・立正大戦2回戦
5月1日(月) 大田スタジアム
立正大2-3東洋大〇
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
立正大 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | X | 3 |
本塁打:水谷(四回)、橋本吏(六回)
佐伯、野澤、岩崎、石上祐、加藤慶ー後藤
・打者成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (中) | 橋本吏(総4=花咲徳栄) | 4 | 1 | 1 |
2 | (遊) | 石上泰(営4=徳島商業) | 4 | 1 | |
3 | (二) | 宮下(総2=北海) | 4 | ||
4 | (右) | 水谷(営4=龍谷大平安) | 3 | 1 | 1 |
5 | (左) | 宮本(総4=大阪桐蔭) | 2 | ||
6 | (捕) | 後藤聖(法4=京都学園) | 1 | ||
7 | (指) | 花田(総2=大阪桐蔭) | 3 | 1 | |
8 | (一) | 馬込(法3=桐光学園 ) | 2 | 1 | |
一 | 松本(営3=成田 ) | 1 | |||
9 | (三) | 加藤響(総3=東海大相模 ) | 2 | 1 | 1 |
計 | 26 | 6 | 3 |
・投手成績
名前 | 回 | 球数 | 安 | 四死球 | 三振 | 失 | 責 | |
佐伯(総3=高岡一) | 3 | 61 | 4 | 3 | 1 | 2 | 2 | |
勝 | 野澤(総4=龍谷大平安) | 4 | 64 | 4 | 2 | 3 | 0 | 0 |
岩崎(総3=履正社) | 1 0/3 | 26 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | |
石上祐(法4=東洋大牛久) | 1/3 | 5 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | |
加藤慶(営3=龍谷大平安) | 2/3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
チームを勢いづける反撃の一打を放った水谷
今季二号となる同点弾を放った橋本吏
試合を決める一振りを見せた加藤響
好投を見せ、勝利を手繰り寄せた野澤
前日の雨天中止から一夜明け、勝ち点をかけた立正大2回戦に望んだ東洋大ナイン。優勝のために負けられない一戦の中で先制点を許すも、「何とかしたい」という野手陣の活躍でチームとして今季初の逆転勝利。3つ目の勝ち点を獲得し、単独首位を死守した。
試合は初回から動いた。先発の佐伯(総3=高岡一)が先頭にヒットを許すと、その後犠打と適時打で1点の先制を許す。三回にも二死から同じような流れで失点し、三回までに2点のリードを許す。
リードされたまま迎えた四回。一死走者なしで打席に入ったのは4番の水谷(営4=龍谷大平安)。「まず1点、出塁を意識」と望んで振りぬいた打球はレフトスタンドへの本塁打。主将の反撃の狼煙を上げる一発で点差を縮め、チームの士気を高めた。さらに六回、この回先頭の橋本吏(総4=花咲徳栄)にも、今季2号となる本塁打が生まれついに同点。四年生の活躍で中盤にゲームを振り出しに戻すことに成功した。
しかし七回、二番手の野澤(総4=龍谷大平安)がヒットと四球で無死満塁のピンチを招き、迎えるは立正大のクリーンアップ。このピンチで野澤は「1点も与えたくない」とギアを入れ、結果は左飛、右飛、三振と三者凡退。無失点でピンチを切り抜け、相手に流れを渡さなかった。その裏、四球やヒットなどで2死一、三塁と一打勝ち越しのチャンスを作り、打席には加藤響(総3=東海大相模)。「何とかしたい」という思いで打席に入り、放った打球はレフトへの適時打に。同点で迎え、ピンチを切り抜けた直後に貴重な追加点が入り、ついに逆転に成功した。
その後、三番手岩崎(総3=履正社)が八回を三者凡退に抑えるも、最終回に四死球で無死一、二塁と一打同点、サヨナラのピンチを招く。追加点を許したくない東洋大はここで石上祐(法4=東洋大牛久)をマウンドに上げる。石上祐が三振を奪うと、次打者の場面で加藤慶(営3=龍谷大平安)へ継投。まだ1死一、二塁とピンチが続く場面でマウンドを託された加藤慶は1球で相手打者を遊併殺に仕留め、試合終了。終盤に再びピンチが訪れたが、加藤響の勝ち越し打による1点リードをリリーフ陣が守り切り逆転勝利を飾った。
今季初の逆転勝利となり、3つ目の勝ち点を獲得。単独首位を守り抜いた東洋大ナイン。優勝に向けて負けられない試合が続く中で、上級生の活躍は欠かせない。負けていても諦めず、粘り強く“一戦必勝”のもと、戦い続けることが今後のカギとなる。
■コメント
・水谷(営4=龍谷大平安)主将
打ったのはスライダーです。出塁してチャンスを作ろう、1点ずつコツコツと思って臨んだ打席で最高の結果になって良かったです。(今のチーム状況を見て)しんどい試合多いけど、モノにできてて打線もつながってるから、次も頑張る。(投手陣は)今日とかも2点で抑えられてるし、流れ悪い時もあれば、野手陣が助けなければならない時もあるから、そこはしっかり助け合いでやっていければ。(次戦に向けて)残り2カードだけど、しっかり勝って、優勝して入替戦に向かうだけ。
・橋本吏(総4=花咲徳栄)
打ったのはストレートです。前の打席でチャンスで凡退していて、打ちたいと思って臨んだ打席だったので良かったです。完璧でした。一本が出なかった中で、打ててよかったです。(最近の調子は)不調とかではなく、ヒットにならなかっただけです。(本塁打の感触は)完璧だった(笑)。(今日の反省は)最後の打席とその前にチャンスを潰したことです。(来てくださってる家族に一言)遠いところからわざわざ来てくれてありがとうございます。(次戦に向けて)次勝ったら優勝に近づくので、2連勝で優勝できるように頑張ります。あと(本塁打)10本打ちます(笑)。(上尾で本塁打を打てば全球場での達成となります)上尾だけ打ってないので、頑張って打ちます!
・加藤慶(総3=龍谷大平安)
(今日の投球振り返って)急だったんで、緊張しました。でもいい緊張感で投げられたかなと。後藤聖さんと、初球の入りの球の話をして、自信のあった球だったので、初球一球で仕留められてよかったです。(今季リーグ戦デビューしていかがですか)オープン戦でも出てて、この春から投げました感じで、緊張する部分が多いですけど、自信もって投げられてます。(先輩たちから学ぶところはありますか)みんな自分に自信を持って投げられているので、尊敬してます。(次戦に向けて)次もこういった部分で投げるかもしれないので、しっかり抑えられるように頑張ります。
・加藤響(総3=東海大相模)
打った球種はストレートです。打席に入る時はなんとかしたいっていう気持ちだけでした。打った時はやっと出たって言う気持ちと、ここまで足を引っ張ってばかりだったので、スタンドやベンチのみんなが喜んでいるのを見て安心しました。
・野澤(総4=龍谷大平安)
満塁を招いてしまいましたが、同点だったので1点もやりたくないという気持ちでマウンドにいました。抑えた時は素直に嬉しかったです。
TEXT・PHOTO=成吉葵