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平成27年度全日本学生レスリング選手権大会 文部科学大臣杯
８月18日（火）～21日（金） 駒沢体育館
[上位入賞者]
男子フリースタイル
125㌔級 黒木（法３・宮崎工） ベスト８
男子グレコローマンスタイル
85㌔級 宮腰（済４・高岡商） ベスト８
女子フリースタイル
48㌔級 野村 （社２・日本文理大附） ベスト８
55㌔級 宮原 （社３・安部学院）ベスト８
63㌔級 鈴木紅 （社３・太田商）３位
75㌔級 朝野 （社１・滑川） ３位
宮腰は最後のインカレを戦い抜いた
強敵を相手に果敢に攻めた黒木
肩のけがの影響もありベスト８で敗退した宮原
４日間に渡り行われた全日本レスリング選手権大会（以下、インカレ）男子はメダルゼロに終わり、ここ一番での勝負強さという部分で課題が残った。
男子グレコローマンスタイル85㌔級には昨年のインカレ同階級３位に輝いた宮腰が登場。初戦を盤石の試合運びで突破する。続く２回戦は接戦の展開に。１ピリ、場外に２回出されてしまい０―２とリードされてしまう。しかし、後半は攻勢をかけていく。相手の反則、終了間際に相手を外に押し出し２―２にする。規定によりラストポイントを取った宮腰に軍配が上がりベスト８を決めた。準々決勝では前の試合で頭部から出血があり気にする場面も見られた。終始相手に主導権を握られ持ち味である力強いレスリングを発揮できず、敗れてしまう。フリースタイル125㌔級の黒木は１、２回戦を危なげなく勝ち上がった。続いての相手は今大会優勝候補でもある宮原（大東大）だ。お互い決め手がなく２ピリ終盤までコーションの得点のみ。２―２で迎えた終了10秒前、一瞬の隙を突かれバックに回られ２―４となりベスト８で姿を消すことになった。試合後、本人は「悔しい。力のある相手とあそこまで戦えたのは収穫」と振り返った。
一方、女子は階級を上げて55㌔級での出場となった宮原は初戦こそフォールを収めるが続く２回戦。２週間前に痛めた肩の影響もあり力なく敗退した。
久々に男子はメダル受賞者がゼロに終わった。この結果に船津コーチも悔しさをにじませた。秋に向けてまだまだ大会も続く。基礎を固めそこでの上位進出を目指す。
■コメント
・船津コーチ
久々に男子のメダルがゼロだったね。本人たちは一生懸命やってるんだけど、最後に優しさが出ちゃうんだろうね。勝つことへの貪欲さが足りない。（黒木選手について）練習もしたし良かったんだけど、最後の宮原（大東大）も強い子だから、やっぱり気持ちの上で相手の方が上だったってことだね。（今後の課題は）全員に言えることは、精神面の強化。自分を追い込めっていうのは練習のときから言ってるんだけど、それがなかなか難しい。競ったとき最後は勝ちたいって思う気持ちだから。負けたあとの悔しさを次の試合までにいかに努力できるか。今回は女子の宮原もけががあったり、悪い方に転んでるんだけど、良い方向には向いてきている。選手の気持ちの上でもだいぶ厳しさも出てきているし、ここで我々指導者も諦めちゃいけない。（１年生について）雰囲気は明るくて良いね。高校時代に成績を残している選手はいないが、トップの経験がない分成長の段階が分かるから、そこを前向きに考えてこれからが楽しみ。（今後は）指導者が前向きにいかないとね。今年のリーグ戦でも競った試合に勝てたり負けたことはチームにとってもだいぶ良い経験だった。スタートを切ったばっかりのつもりで、基礎をちゃんとつくって来年に向けてやろうと思う。
・黒木（法３・宮崎工）
とても悔しい。あと一歩のところだった。強敵に対してあそこまで戦えたのは良かった。ここを勝てれば優勝も見えただけに残念。今回のインカレチームとしてメダルが取れなかったことに責任を感じる。今後、自分が引っ張っていかないといけない立場になるので頑張っていきたい。もっと強いチームを作らなければならい。
TEXT=小賀坂龍馬 PHOTO＝坂口こよみ、青池藤吾
