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2015.08.30
ラクロス

[ラクロス]昨年3部東農大に大敗 若きチームの悩みどころ

第28回関東学生ラクロスリーグ戦 女子 2部Bブロック

8月30日(日) 大井ふ頭中央海浜公園陸上競技場

東洋大3-8東農大

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チーム最多得点を挙げたルーキー・中嶋


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唯一の4年生としてチームを引っ張る太田主将


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1点差に迫るゴールを決めて喜びを分かち合う


 昨年3部から昇格してきた東農大に8失点で大敗。ルーキー・MF中嶋(国1・東京成徳)、主将・MF太田(ラ4・東京成徳)の連続ゴールで一時は1点差まで詰め寄るも、追加点を許しそのまま点差を広げられた。前戦の大勝から一転、後半は決定力も欠き成績は1勝1敗の五分となった。


 落とし穴が待っていた。先制こそ許したものの中盤にMF中嶋、MF太田の連続ゴールで流れを一気に呼び寄せた。しかし1点差にまで迫った矢先、リーグ戦初出場のG上野(ラ2・斐太)が前半終了残り2分の間でまさかの3失点。完全に息の根を止められた。

 攻めの起用だった。前戦はフル出場した正ゴーリーのG石川(ラ3・桜美林)だったがこの日は序盤で3失点。これ以上の失点は避けたいところで「クリアは苦手だけど、失点を防げる選手」とMF太田主将も評価するG上野が起用された。「緊張はあったけれど、押されていたので流れを変えられればいいと思った」と意気込んだが、不運にも相手の前半最後のスパートに遭い「本番と練習は全然違う」とホロ苦デビューになった。

 「元から入部したのも少なくて、今4年生は自分とマネージャーの2人だけ」とMF太田主将は話す。今年の新入部員の5分の1にも満たなかった数の同期は、1年も経たずにさらに減った。2得点を挙げた中嶋も1年生、今年はどうしても若い力が必要になる。2人のゴーリーもこの秋が初めて出場するリーグ戦。まだ相手に傾いた流れを止めることはできなかった。

 若い力で。どんなに劣勢でも、スタンドからはおそろいの青いTシャツを着て大きな声で声援を送る新入部員の姿が目立った。「技術の問題よりも戦う姿勢をもっと強く見せること」(富田コーチ)下級生中心だからこそできるラクロスの形を追い求めていく。


■コメント

・富田コーチ

スタートから弱気の攻めを展開したことが敗因。前半のタイムアウトでゴールに向かって強気で行けと言ったら、いい流れをつかめた。しかしまた弱気なプレーで相手を勢いづかせてしまった。それが前半の大きな得点差につながった。得点チャンスは多くあったが、決め切れなかったシーンが多くあった。後半はセットした状態では守れていたが、不用意な中盤でのターンオーバーで敵の攻めの時間を多く与えてしまった。自分たちの攻めの時間がもう少しあれば失点は防げた。(2得点を決めた中嶋選手について)高校での経験者なので力はある。しかし大学は高校とは違った厳しさがあるので、早く慣れてほしい。そうすればもっと活躍できる。(次戦に向けて)攻める気持ちをもっと強く保たないと勝ち抜けない。技術の問題よりも戦う姿勢をもっと強く見せる。攻撃的なディフェンスを展開することが次回に向けての課題。

・G上野(ラ2・斐太)

緊張はあった。ただ、押されていたのでこの流れを変えられればと思った。結果的には、ディフェンスとの連携が甘かった。本番と練習は違うなと感じた。


TEXT=浜浦日向 PHOTO=内田りほ