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バスケ部 リーグ戦直前5日連続特集 1日目
林竜平×浅井駿斗×井上亮太
(左から)浅井・井上・林主将。バスケにかける思いを最後のリーグ戦にぶつけていく
※9月5日(土)より、第91回関東バスケットボールリーグ戦が開幕します。昨年2部6位に終わった東洋大は悲願の1部昇格を目指し、約2か月に及ぶ戦いに挑みます。それに際し、5日間にわたって特集を掲載致します。1日目は今季のチームの大黒柱である4年生の特集です。対談を行い、ラストシーズンに向けた胸の内を明らかにしてもらいました。
いよいよ残り5日と迫ったリーグ初戦。新体制のチームをけん引していく4年生にとって今季が最後の戦いとなる。だが、4年生の試合の出場機会はあまり恵まれていない。スターティングメンバーは3年生の起用が中心となっているため、プレー中は彼らが中心ではない。そんな厳しい状況下で、常に悔しい思いをしてきただろう。しかし、今まで乗り越えてきた苦しい日々が彼らを強くしていた。
「上級生が主体になって声を出していく」。林主将(済4・日川)はチームの活気を何よりも大切にしている。なぜなら、「みんなが波に乗ってくるとおもしろいようにうまくいく。流れに乗れれば強いチームになれる」という強みを誰よりも熟知しているからだ。しかし、同時に「いかにその流れに乗せられるかが課題」と欠点も冷静に指摘している。そのため、林主将は自らも声を張って勢いをつくり出そうとしている。精神面としての柱であることはとても難しい。個性の強い下級生をまとめるのに苦労し、部活を辞めたくなるときもあった。そんなとき、どんなにつらくても支えてくれる仲間がいた。同学年の井上(済4・昌平)と浅井(ラ4・駒場)は同じAチーム(レギュラー)で練習を積んでおり、彼らは林主将の頑張りをよく知っている。そして、林も井上と浅井を一番近くで見てきた。
「トレーニングを人一倍やっているので、体を使ったプレーがうまい」と林主将に努力家な一面を明かされたのは浅井だ。浅井はスポーツ推薦入学ではない。そのため、長い期間の下積みを経ている。本人は「1年のときはずっと雑用をやって、2年の後半からは早く来て練習して、本当に練習をした。ちょっとずつ監督に覚えてもらって、シュートとかが決まったときは嬉しかった」と振り返った。浅井は一から実力と信頼を積み上げていくことの困難とその達成感の大きさを知っている。
そんな浅井は「流れが悪いときにスリーポイントを決めてくれる。そうゆうときはベンチや応援席がわーっと盛り上がるので、それはすごく助かっている」と井上のシューターとしての能力を称賛した。井上は3年生になってようやく花開いた選手である。1年生のときは出場できない日々が続き、それでも家族は毎回試合を見にきていた。そのため、彼がバスケをやっていて良かったと思える瞬間は「応援してくれる人たちが喜んでくれる姿を見れたとき」である。井上は応援してくれる人のために、シュート力という武器を磨き続けている。
3人それぞれにバスケと向き合ってきた時間がある。そして、バスケに対する思いや、バスケに取り組んでいる意味はバラバラだ。しかし、バスケを通じて共有してきた時間は確かにあるはずだ。4年生の順調ではなかった分、より濃くなった経験が合わされば、若いチームを1部昇格という夢の実現に近づかせていくに違いない。
■林竜平(はやし・りゅうへい)
184㌢/79㌔
H5・6・9/A型
学部学科/経済学部経済学科
出身高校/日川高校
好きな食べ物/肉
アピールポイント/ジャンプ
■浅井駿斗(あさい・はやと)
183㌢/73㌔
H5・11・8/AB型
学部学科/ライフデザイン学部健康スポーツ学科
出身高校/都立駒場高校
好きな食べ物/お好み焼き
アピールポイント/がたい
■井上亮太(いのうえ・りょうた)
186㌢/80㌔
H5・5・5/O型
学部学科/経済学部経済学科
出身高校/昌平高校
好きな食べ物/寿司
アピールポイント/スリーポイントシュート
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第91回関東大学バスケットボールリーグ戦
2部リーグ 試合日程
9月5日(土)東洋大学総合スポーツセンター
11:00~ 対早大戦
9月6日(日)東洋大学総合スポーツセンター
14:20~ 対中大戦
9月12日(土)東洋大学総合スポーツセンター
16:00~ 対日大戦
9月13日(日)東洋大学総合スポーツセンター
17:40~ 対大東大戦
※9月19日以降の日程は、9月18日発行予定のスポーツ東洋第70号をご覧下さい
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リーグ戦開幕まであと5日!
明日は中村選手×山口選手×山本選手の特集を掲載致します。ぜひご覧下さい!
TEXT=山下華歩 PHOTO=山下華歩、石田佳菜子