記事
バスケ部 リーグ戦直前5日連続特集 2日目
中村晃太郎×山口健大×山本大貴
(左から)山本、山口、中村。「チームを引っ張る」という決意を胸に戦いに挑む
今年、チームの中心となるのは3年生の中村、山口、山本である。1年次からスターティングメンバーとして試合に出場し、チームを幾度も勝利へ導いてきた力のある選手たちだ。 そんな彼らは、今年のリーグ戦をこれまでと違う意識で見据えている。「自分たち3人が試合で中心になるので、軽いミスもできない。試合に出ている以上責任を持ってプレーしたい」。3年目に芽生えたのは、自分たちがチームを引っ張るという覚悟だ。
中村はガードとしてゲームをつくる役割を担う。積極的にリーダーシップをとることを得意とする性格ではないが、優れた洞察力でチームを組み立てていく。また勝負どころで決まるシュート力も彼の持ち味だ。山口は、目(さっか)監督が「プロでも通用する力がある」と認めるオフェンス力が武器である。攻めのプレースタイル同様に男気にあふれる選手であり、練習から声を出し、チームを盛り上げるムードメーカーとしての信頼も厚い。そして、「一番バスケットを理解している」と目監督に評される山本。センターとしてゴール下のプレーはもちろん、外からのシュートなど多才なプレーが目立つ。攻撃の要としてチームに欠かせない存在である。
小、中学生の頃から頭角を現していた3人には入学前から接点があった。同じ千葉県出身の中村と山本は、小学生の頃から市選抜でチームメイトとして切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲である。また、山口も高校時代にそれぞれ対戦したことがあり、互いに印象を持っていたそうだ。大学に進学してからは、コートを離れても寮生活や大学の授業など多くの時間を一緒に過ごしている。それでも試合になると雰囲気が自然に切り替わり、言いたいことはしっかりと指摘し合う。仲が良いだけではない、チームメイトとして理想的な関係性を築いている。それぞれの色が光る個の力と、 互いの実力を認め合っているからこそ合わさって繰り出されるプレー。両方がチームの核となっている。
そして今季、強い世代が卒業したことがきっかけとなり「これからは自分たちが中心になる」という自覚が生まれた。彼らを最も知る4年生も「昨年までは一人でいってしまうことが多かったが、今年はチームのことを考えている」と変化を口にする。試合を重ねるごとに培われた実力に、上級生としての精神的なたくましさが加わった。「3人次第で強いチームに勝てる」。目監督が期待を寄せるように、彼らが爆発すれば自ずと勝利は見えてくるだろう。「チームのために」。悲願の1部昇格を目指し、3年生トリオがコートの中をかけまわる。
■中村晃太郎(なかむら・こうたろう)
168㌢/66㌔
H6・10・1/多分A型
学部学科/経済学部経済学科
出身高/幕張総合
好きな食べ物/焼肉
アピールポイント/小さな体
■山口健大(やまぐち・たけひろ)
182㌢/74㌔
H6・10・30/A型
学部学科/経済学部経済学科
出身高/桐光学園
好きな食べ物/すき焼き
アピールポイント/強気
■山本大貴(やまもと・だいき)
190㌢/90㌔
H7・1・6/O型
学部学科/経済学部経済学科
出身高/市立船橋
好きな食べ物/コロッケ
アピールポイント/大きな体
――――――――――――――――――――
第91回関東大学バスケットボールリーグ戦
2部リーグ 試合日程
9月5日(土)東洋大学総合スポーツセンター
11:00~ 対早大戦
9月6日(日)東洋大学総合スポーツセンター
14:20~ 対中大戦
9月12日(土)東洋大学総合スポーツセンター
16:00~ 対日大戦
9月13日(日)東洋大学総合スポーツセンター
17:40~ 対大東大戦
※9月19日(土)以降の日程は、9月18日発行予定のスポーツ東洋第70号をご覧下さい
――――――――――――――――――――
リーグ戦開幕まであと4日!
明日は期待のルーキー・エリック選手の特集を掲載致します。ぜひご覧下さい!
TEXT=石田佳菜子 PHOTO=石田佳菜子、高橋雪乃