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バスケ部 リーグ戦直前5日連続特集③ 3日目
マッカーサーエリックジュニア
やさしい笑顔を向けてくれたエリック
「今年のゲームは流れが悪いときにエリックがリバウンドをとってくれると思う」。目(さっか)監督が今年のリーグ戦のキーマンとして一番に名前を挙げたのは、1年生のエリックだ。春のトーナメント戦、新人戦にも出場し、活躍を見せた彼は大学生になってからバスケを始めたという類を見ないプレーヤーである。
エリックがバスケを始めたきっかけはアメリカのプロバスケットボールプレーヤーだった父の影響。また小学五年生からアメリカに住んでいた彼が東洋大に進んだ理由は、彼の父と東洋大の中島コーチに縁があったためである。そして、目標としている父も10年以上日本でバスケをプレーしていたこと、尊敬しているという母親が後押ししてくれたこともあり日本の大学に進む道を選んだ。
彼の役割は体格を活かしたリバウンド。ゴール下で踏ん張り、流れをつくることが求められる。だが、春の大会ではリバウンドがあと一歩競り勝つことができない場面が目立った。それに加えて、「イージーシュートを落としてしまうのでそれを確実に入れるようにしたい」と語ったように、上級生と比べるとシュート力は鍛えられてないなど、課題はいくつか挙げられる。だが、まだバスケを始めて1年目の選手が他のキャリアの長い選手に劣らずプレーしているという、彼の潜在能力は計り知れない。特にリバウンドを改善すれば、サイズの小さい東洋大の新しい武器と成り得るはずだ。
コートの中では圧倒的存在感で少し近寄りがたさも感じられるが、試合を離れればやさしい笑顔で取材陣に接してくれる素顔を持つエリック。チームの好きなところを尋ねると「みんなが仲いいところ」と即答したように、プレー中の姿はどことなく楽しそうでのびのびとしている印象を受けた。監督も「(エリックは)試合になると光る。勝負に対する執着心がすごい」と称するほどだ。そんな彼はリーグ戦に向けて「勝つ。勝たなきゃいけない」と1年生らしからぬ強気なコメントを残した。主力である上級生とどんなコンビネーションを見せるのか。今後のプレーと彼の成長に目が離せない。
■マッカーサーエリックジュニア
190㌢・85㌔
H8・1・29
学部/国際地域学部国際地域学科
出身高/デイナ
好きな食べ物/パンケーキ・お好み焼き
アピールポイント/えがお・まつげ
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第91回関東大学バスケットボールリーグ戦
2部リーグ 試合日程
9月5日(土)東洋大学総合スポーツセンター
11:00~ 対早大戦
9月6日(日)東洋大学総合スポーツセンター
14:20~ 対中大戦
9月12日(土)東洋大学総合スポーツセンター
16:00~ 対日大戦
9月13日(日)東洋大学総合スポーツセンター
17:40~ 対大東大戦
※9月19日(土)以降の日程は、9月18日発行予定のスポーツ東洋第70号をご覧下さい
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リーグ戦開幕まであと3日!
明日はチームを支えるマネージャーさん対談を掲載致します。バスケ部のことを赤裸々に語っていただきました。ぜひご覧下さい!
TEXT=高橋雪乃 PHOTO=山下華歩、石田佳菜子