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2015.09.05
水泳

[水泳]インカレ開幕 内田日本新で好発進!

第91回日本学生選手権水泳競技大会 競泳競技

9月4日(金)~6日(日) 古橋廣之進記念浜松市総合水泳場


(1日目・予選)

◆女子50m自由形
8組
1着 内田 25"44
→全体1位で決勝進出
◆男子50m自由形
10組
9着 高橋 24"06
◆女子400m自由形
3組
1着 露内 4'15"99
→全体6位で決勝進出
4組
3着 宮本 4'15"03
→全体5位で決勝進出
5組
2着 地田 4'14"79
→全体4位で決勝進出
◆男子400m自由形
5組
1着 天井 3'52"30
→全体1位で決勝進出
7組
6着 山本 3'57"11
◆女子200mバタフライ
6組
5着 菊池 2'13"12
→全体11位でB決勝進出
7組
4着 藪 2'13"71
→全体14位でB決勝進出
◆男子200mバタフライ
5組
3着 森時 2'00"83
6組
3着 三好 1'58"63
→全体8位で決勝進出
8組
5着 牧田 1'59"46
→全体14位でB決勝進出
◆女子200m背泳ぎ
6組
4着 布施谷 2'14"90
→全体12位でB決勝進出
8組
6着 大久保 2'15"36
→全体15位でB決勝進出
9着 大橋 2'19"63
◆男子200m背泳ぎ
7組
4着 若林 2'04"37
8組
6着 小鶴 2'06"37
9組
DNS 萩野
◆女子100m平泳ぎ
6組
1着 青木 1'08"85
→全体4位で決勝進出
6着 三田村 1'11"07
7組
2着 金指 1'08"76
→全体3位で決勝進出
◆男子100m平泳ぎ
7組
1着 毛利 1'00"98
→全体3位で決勝進出
2着 山口観 1'01"42
→全体9位でB決勝進出
10着 上田 1'03"66
◆女子4×100mフリーリレー
2組
2着 東洋大(内田-岩本-山口真-宮本)
3'46"64
→全体2位で決勝進出
◆男子4×100mフリーリレー
4組
4着 東洋大(天井-高橋-松田-三好)
3'24"17
→全体9位でB決勝進出


(1日目・B決勝)

◆女子200mバタフライ

3着 菊池 2'13"60

7着 藪 2'14"09

◆男子200mバタフライ

6着 牧田 1'59"66

◆女子200m背泳ぎ

3着 大久保 2'15"08

5着 布施谷 2'15"21

◆男子100m平泳ぎ

2着 山口観 1'01"44

◆男子4×100mフリーリレー

1着 東洋大(天井-高橋-松田-三好)

3'23"00


(1日目・決勝)

◆女子50m自由形

1位 内田 24"96 ※日本新

◆女子400m自由形

3位 地田 4'12"13

4位 露内 4'13"62

7位 宮本 4'15"38

◆男子400m自由形

2位 天井 3'50"16

◆男子200mバタフライ

7位 三好 1'58"78

◆女子100m平泳ぎ

3位 金指 1'08"00

6位 青木1'08"59

◆男子100m平泳ぎ

4位 毛利 1'00"97

◆女子4×100mフリーリレー

1位 東洋大(内田-岩本-露内-宮本)

3'42"16 ※大会新


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日本新記録を確認しガッツポーズを決める内田


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内田は力強い泳ぎを見せた


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4×100mフリーリレーで喜び合う選手たち(左から露内、岩本、内田、水中の宮本)


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表彰台から歓声に応える天井


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毛利は自己ベストを大幅に更新した




 学生日本一を決める第91回日本学生選手権水泳競技大会(以下、インカレ)が開幕した。初日の今日は、内田(営3・関東学園大附)が女子50m自由形で日本新記録で優勝。また女子4×100mフリーリレーで、昨年東洋大が樹立した大会新を上回り3連覇を達成した。


 会場がどよめいた。インカレ1日目最初の決勝種目で日本新が飛び出す。 内田は世界水泳が終わってから調子が上がらなかった。それでも大会直前に納得の泳ぎができ、「試合に向けて調子をもっていけるようになった」と自身の成長を口にした。
 4×100mフリーリレーでも内田がみせる。第1泳者として登場し、自己ベストで他を圧倒。続く岩本(済1・京都外大西)も「この差を埋められてはだめだと思って全力で泳いだ」と1位でつなぐ。その後一度もトップを譲らず大会新で優勝し、この種目3連覇となった。
女子400m自由形には出場3選手皆が決勝に進出し、見事地田(文4・墨田川)が3位に輝く。また女子100m平泳ぎに出場した金指(営3・日大藤沢)は、自信がない中ではあったが前回覇者の意地を見せつけ3位に入った。

 一方、男子は完全燃焼と言い切れる結果とはならなかった。

 男子400m自由形に出場した天井(文3・天理)は、「決勝では相手を意識しすぎた」と話し、好調だった予選の流れを引き継ぐことができなかった。予選では中京大の選手と僅差で競り合い、デッドヒートを0.26秒の差で制し1位で予選通過。決勝にもその勢いで臨んだが、序盤から攻め切ることができず、順位を落としてしまう。後半の追い上げで6位から2位へ浮上したものの、納得できない結果となった。

 自己ベストを予選、決勝と連続で更新し、「山口観弘(法3・志布志)さんを抜く」という目標を達成した毛利(営2・金沢)も、決勝の結果に満足してはいない。男子100m平泳ぎで自己ベストを2秒近く更新する快挙だったが、最終順位は4位。「表彰台に上れるレースだった」と悔しがった。しかし、勢いにのる毛利はまさしく有言実行を成し遂げた。最終日の男子200m平泳ぎでは必ず悔いのないガッツポーズをみせる。

 天井、高橋(営4・大東文化大第一)、松田(法1・京都外大西)、三好(営2・八幡浜)が出場した男子4×100mフリーリレーは、1日目最後の競技だ。A決勝に進出したかった東洋大だが、予選9位でB決勝が決定してしまう。しかし、B決勝では予選を上回るタイムを叩き出し、1着でゴールした。400m自由形では悔いを残した天井がスタート後先頭をマークし、1年生ながら出場した松田もトップを死守。全員のチームワークでつないだ1着ゴールとなった。

 大学が一丸となって臨むインカレ。チームのために記録を出す、という大会は個人競技である水泳で、このインカレのみ。仲間の力、チームの力が思いがけない奇跡を生み出す。夏のドラマが、今動き出した。


■コメント

・天井(文3・天理)

400m自由形は予選は良かったが、決勝では相手を意識しすぎて、後半で順位を落としての2位だったので、悔しい。リレーは予選よりもタイムが上がっているので良いと思うし、B決勝ながらしっかり1位をとれているので良かった。


・内田(営3・関東学園大附)
決勝の前に平井監督に最初から最後までかきを意識しろと言われていたので意識して泳いだ。萩野選手(文3・作新学院)が出られないことは残念だが、サポートをしてくれているのでその思いを引き継いで結果を残せて良かった。2回目の24秒台が出て幻ではないことが証明できたので、また記録を上げていきたい。昨年に続いて最初のレースで日本新記録を出すことができたので、次も狙っていきたい。記録が出た瞬間はうれしかった。しかし0.01秒だけの更新で、もう少し出るかなと思った。タッチしてタイムを見るまでの間に会場のどよめきが聞こえたのですごくうれしかった。浮き上がりもタッチもうまくいったので良かった。日本新記録を出す予感は)全然なかった。世界水泳から帰ってきてから2週間くらいは調子が悪くて、今週くらいから自分の納得する泳ぎができるようになった。試合に合わせて、調子をもってこられるようになったのだなと感じた。(世界水泳の疲れが抜けた感じですか)疲れが抜けた感じはもちろんだが、東洋大学がインカレに向かってみんなが一つになっていくという気持ちが伝わってきたことで私が引っ張っていかなければいけないんだなという思いで泳いだ。(1日目の収穫は)1回調子が下がってしまった中で自己ベストを2種目で出せたこと。


・金指(営3・日大藤沢)
優勝は渡部選手(早大)がいるので厳しいと思ったので、2位はとりたかった。3位は悔しい。ユニバーシアードで調子が良くなく、自信があったわけではなかった。50mはいいラップタイムで入れたので良かった。(明日に向けて)メドレーリレーと200m平泳ぎで1点でも多くとって東洋大に貢献したい。


・宮本(法3・九州学院)

400m自由形ではもったいないレースをしてしまったので、リレーでしっかり切り替えて、明日へつなげられるように頑張った。リレーは点数も大きいが、しっかり自分たちのレースをするだけだと思って臨んだ。


・露内(文2・京都外大西)

(4×100mフリーリレーについて)400m自由形の予選が終わって、4×100mフリーリレーの決勝に出場することが決まって、少し準備していたが最低ラインでは泳げたと思う。55秒台を出したかったが、出せなかったので明日のメドレーリレーでリベンジしたい。(400m自由形は目標通り5位以内に入ったが)13秒台は出せると思っていたが、自己ベストも更新できて、まだ満足ではないので自分の可能性を信じてこれからも頑張っていきたい。(ライバル日体大は意識する)はい。勝ちにこだわっていきたい。(明後日の400m個人メドレーの意気込みを)勝ちにこだわって、優勝目指して頑張りたいと思う。


・毛利(営2・金沢)

欲を言えば、勝てるレース、表彰台に上れるレースだった。1分0秒台が2本出たのは結構大きいが、でもやっぱりちょっと悔しい。(山口観選手を破ったことについて)練習では勝ったり負けたり競り合っているので、同じ組ということもあって練習通り泳げたかなという感じだった。


・岩本(済1・京都外大西)
けがでずっと試合に出れてなかったのでどうなるか不安だったが、リレーメンバーに選ばれたからには1番で帰ってこなければいけないと思った。内田選手が離してくれたので、この差を埋められてはだめだと思って全力で泳いだ。徐々に戻ってきているので、明日の個人のレースも楽しみ。予選では日体大に負けてしまったので、気を引き締めて臨んだ。


TEXT=内田りほ、佐田毬絵 PHOTO=菊池美玖、西川諒、吉谷あかり、青野佳奈