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2023年度関東大学ラグビー秋季リーグ戦1部 大東文化大戦
10月21日（土） アースケア敷島ラグビー場
● 東洋大 31{７－21、24－12}33 大東文化大
| 番号 | Pos. | 名前 |
１ | PR | 笹巻晴太 |
２ | HO | 小泉修人 |
３ | PR | 石川槙人 |
４ | LO | 森山海宇オスティン |
５ | ジュアン・ウーストハイゼン | |
６ | FL | タニエラ・ヴェア |
７ | 大内貫太郎 | |
８ | NO8 | 栗原大地 |
９ | SH | 清水良太郎 |
10 | SO | 天羽進亮 |
11 | WTB | 杉本海斗 |
12 | CTB | 浅尾至音 |
13 | モリース・マークス | |
14 | WTB | ボンド洋平 |
15 | FB | 石本拓巳 |
16 | Re. | 小川雄大 |
17 | 前川嵩登 | |
18 | 伊波晃士 | |
19 | マタリキ・チャニングス | |
20 | 金井悠隼 | |
21 | 佐々木健人 | |
22 | 田邊淳之介 | |
23 | 坂本琥珀 |
俊敏なステップで相手を振り切ろうとする石本
果敢にタックルをしていくルーキー浅尾
今試合3トライを挙げた小泉
2023年度関東大学秋季リーグ戦１部（以下、リーグ戦）の第４節がアースケア敷島ラグビー場で行われた。今節の相手は、昨年１点差で黒星を喫(きっ)した大東文化大。ここで勝てば選手権出場に王手をかける譲れない１戦に東洋大戦士たちは闘志をみなぎらせた。一進一退の好勝負を繰り広げたものの、最後は大東大のタックルの壁を突破できず、31－33で惜しくも敗戦。試合後の選手たちは悔しさをにじませた。
開始７分、大東大に先制トライを奪われ、0－7。東洋大も離されまいと、10分に森山からパスを受け取った石本がステップで相手を振り切りトライを決める。厳しい角度からであったが、杉本のキックも成功し7－7と追いついた。しかし、ここから大東大の猛進が始まる。21分と30分に大東大が続けてトライを成功させ、7－21でリードされると、東洋大はラインアウトや得意のスクラムでのチャンスメイクに苦戦。ゴール近くでチャンスが訪れるも、ペナルティを取られトライはかなわず、2トライ差で前半が終了した。
14点ビハインドと追いかける状況で迎えた後半は、東洋大の反撃ムードが高まった。再開序盤、前半では苦戦していたラインアウトを成功させマイボールに。すると45分、モールからそのまま小泉がトライし、50分でも再びモールから小泉がトライ。後半1得点目ではキックは外したものの、3点差に迫る。さらに54分、石本から杉本にボールが渡るとライン際を爆走。今季チーム内最多6トライを上げている杉本がここでも貫禄の一発を決め、24－21と逆転に成功した。点差を広げたい東洋大だが、ここから一進一退の展開へ。
57分大東大のハイテンポなパスに対応しきれず、逆転を許す。東洋大も引き下がらず64分、石本の相手に予測させないステップで進み、ボンドにパスを渡すと一気にゴールへ。そこから小泉が押し切りトライにつなげた。取っては取られてのシーソーゲームに会場には歓声が沸き上がり、試合も終盤へ向かう。
残り12分、大東大に中央付近にトライを決められ、7点の追加点を許してしまうが、終了間際に大東大側のペナルティ。PGで再び逆転のチャンスが舞い込むも、ハーフタイムで「モールは絶対行けるから」と声をかけ合っていた東洋大はタッチを選択。最後までモールで逆転することを信じて粘ったが、相手のタックルの壁を突破できず、敗戦を告げる笛が響いた。
今節は昨年と同じように僅差で黒星を喫(きっ)した東洋大。試合後の選手たちは悔しさをにじませたが、主将・タニエラは「試合の結果は負けたんですが、来週もあるので」とすでに前を向いていた。
これまでの4試合を振り返ると、昨年よりも点差を広げて白星を上げる試合が増え、確実に実力をつけてきた。残りの3試合は上位チームとの対戦だが、必ず勝機は訪れる。まずは次節の流経大戦に「全員で戦う」ことで１勝を返すこと。ここから、再びチームを浮上させていく。
◾️コメント
福永監督
(試合を振り返って)点数、スコアが足らないところがあったんですけど、いい準備をしっかりして試合には臨めていて、本当にあと少しというところでした。非常に悔しい思いがありますが、すぐ次も流経戦がありますので、そこに向けてしっかりやっていきたいと思います。(前半にペナルティが目立ったが)前半にペナルティもそうですが、ボールがエラーに近いようなミスがあって。セットプレーのところで少しいつも以上にミスが出てしまいました。後半修正はできたかなと思います。(今節の評価は)前半にレフリーとのコミュニケーション不足の部分があったのかなと思っていて、後半には修正できてしっかり戦えたのかなと思っています。(次節への意気込み)もちろんいつも通り準備をして、良い状態で試合に臨めるように進めていきたいと思います。
タニエラ主将
(試合を振り返って)試合の結果は負けたんですが、来週もあるのでいい準備をして臨んでいきたいと思います。(パスのミスなどが目立つ場面もあったが、今回コミュニケーションについては)コミュニケーションが取り切れるところまで行かずに、ミスが起きてしまって、続いてしまったと思っています。(次節への意気込み)来週に向けて短い期間ですが、いい準備して試合に臨みたいと思います。
小泉選手
(試合を振り返って)悔しい結果にはなってしまったんですけど、自分たちの強みであるスクラムとモールで優勢に立てたのは良いところだったかなと思います。次の試合も自分たちの強みをしっかり出して、勝ちに行きたいと思います。(前半から後半に向けてハーフタイム中に話したことは)前半フォワードでモールを組んで、後半モールでトライを取ったと思うんですが、ハーフタイムで「モールは絶対行けるから」と。自信を持ってやっているところなので、その部分をもう一度自信を持って取り組もうと言って、後半に臨みました。(次節への意気込み)来週に向けてしっかり切り替えて、全員で来週の試合に向けて準備できたらなと思います。
TEXT=北川未藍 PHOTO=福富善
