記事
指名挨拶を終えて会見に臨む細野
稲葉GMから「全力疾走」と書かれた交渉権とドラフト会議のパスを受け取った
フォトセッションにて
（東洋大学川越キャンパス 野球場横にて撮影）
10月26日に行われたプロ野球ドラフト会議２０２３（以下、ドラフト会議）にて北海道日本ファイターズ（以下、日本ハム）より1位指名を受けた細野晴希（総４＝東亜学園）が指名挨拶を受けた。
喜びのドラフトから一夜明け、場所は東洋大学川越キャンパス。細野は「今日朝起きてから実感が湧いてきました」とプロ野球選手になる自覚が徐々に芽生えてきた様子。
自身のくじを引き当てた稲葉GMら日本ハム関係者がチームの練習場を訪れ、細野、井上監督と指名挨拶。稲葉GMは「目がいい。目の奥が光っていてやる気に満ちている。そういう目を見て安心しました。伸びしろがあるので北海道を熱く盛り上げてくださいとお願いしました」と細野へのメッセージを語った。
細野がこれからプロ野球人生の第一歩を踏み出す日本ハムは、日本プロ野球史に名を残す大スター、ダルビッシュ有選手や細野が前日の会見にて対戦したい選手として名前を上げていた大谷翔平選手、そして現東洋大学投手コーチの乾氏も所属したことで知られる。今年より新球場も開業し、新庄監督の下でチームも若手が多く活躍。道民に愛される、これからが楽しみなチームだ。
稲葉GMは「うちはのびのびと。個性を大事にすることをやっているので。プロに入って、様々な選手を見る中でまとまらずに挑戦していくことをしてほしい」と語り、チームとして細野へ大きな期待を寄せる。その期待に細野は、「やるからには1番を目指して。日本を代表する投手になれるように頑張りたいと思います。」と、緊張した面持ちながらも、晴れやかな希望に満ちた笑顔で高い目標を語った。
細野は、今後仮契約を経て正式に入団となる。胸に輝いていた鉄紺のTOYOの文字はFIGHTERSへと変わる。様々な期待を背負い、プロの道を歩んでいく細野の勝負への第一歩が刻まれた一日となった。
■細野囲みコメント
――稲葉GMから「目がいい」と言われた
ありがたいお言葉を頂けました。
――クラブハウスで稲葉GMから言われた言葉で何か印象に残っているもの
緊張しててあまり覚えていないんですけど（笑）
僕が小さいころから見ていたお方なので、そのような方とお話しできてうれしいです。
――指名挨拶を受け、一歩を踏み出した。今後どのような選手になりたいですか
やるからには1番を目指して。日本を代表する投手になれるように頑張りたいと思います
――やるからには１番。どのようなところで目指すのか
代表チームで、大事な試合を任される投手になりたいです。
――大谷翔平選手と対戦したいというのは
以前膝をついてホームランを打っていて、テレビで見ていて本当に衝撃を受けた。僕だったらどういう球で抑えられるかなって興味で対戦してみたいなって。
――乾コーチが日本ハムOBなのは心強い
そうですね。結構心強いです。乾コーチがやっていた練習メニューなど聞いて、少しイメージはついています。
――スピードボールが武器の中で今後の目標
160㎞/ｈはこのままやってれば出る数字だと思うので。MAXだけにこだわるんじゃなくて強さや平均を追い求めたいです。
TEXT・PHOTO＝成吉葵
