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2023.10.27
サッカー

[男子サッカー] 高橋輝の2Gで6試合ぶりの白星!

第97回関東大学サッカーリーグ戦1部第18節

10月21日(土)  拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場 


拓大1-3東洋大


〈得点者〉(アシスト) 

40分 高橋輝

53分 小野田(高橋輝)

67分 高橋輝

〈出場メンバー〉

▽GK

前田宙杜(国3=京都橘)


▽DF

田頭亮太(国4=東福岡) 

稲村隼翔(国3=前橋育英)

徳永祟人(国2=前橋育英) 

山之内佑成(国2=JFAアカデミー)→90分 荒井涼(国2=日大藤沢)  


▽MF

高橋輝 (国1=大宮U18)

中山昂大  (国3=大宮U18)

本間洋平(国4=札幌U-18) →79分 山岸楓樹 (国4=前橋育英)  

新井悠太(国3=前橋育英) →62分 増田鈴太郎(国3=東海大相模)  


▽FW

小野田龍剛(国4=常葉大橘)→76分 清水祐輔(国4=柏U-18) 

町田悠(国3=三菱養和SC・Y)→60分 梅津凜太郎 (国3=鹿島Y)  


けがからの復帰を果たした主将・本間


高橋輝は2発で覚醒の予感だ


勝ち越しゴールを決め喜ぶ小野田㊧

前田㊨は4試合ぶりの出場で勝利に貢献した


関東大学サッカーリーグ第18節(以下、リーグ戦)の相手は拓大。7月の試合では3-4で打ち負けた相手だが、インカレ出場に向け、負けられない一戦である。東洋大は、拓大に先制点を許すも、前半終了間際に高橋輝が点を決めて追いつくと、流れに乗った東洋大は後半、2ゴールを決め、3-1で勝利をつかんだ。

 インカレ出場に向け、全勝を目指す東洋大。怪我で戦線を離脱していたキャプテン本間の復帰戦ともなり、待ちわびた彼の出場にチーム全体の士気も高まる。先制点を取ったのは拓大。相手の長所を抑えることができず、点を奪われてしまう。しかし、先制点を奪われてもチームが下を向くことはなかった。リードを許した状況でもキャプテン本間を筆頭に、ポジティブな声掛けをし続ける。その姿勢が報われたのが40分、高橋輝が中央からきれいなシュート。前半のうちに追いつくことに成功し、流れを引き寄せる。


 後半に入ると53分、高橋輝が出したパスを受け取った小野田がシュート。厳しい体勢からであったが、持ち味の強引さでゴールを狙う。勢いよく蹴ったボールはキーパーの上へ飛び、ゴールへ。見事大きな1点を勝ち取った。東洋大の勢いは止まらず、続く67分、再び高橋輝が相手の隙をつき、中央でボールを受けると、キーパーとの1対1に。瞬時に動きを見極め、キーパーをかわしてきれいなゴール。この試合2度目のゴールに喜びをあふれさせた。


 今試合は守備も好調だった。この試合で大活躍した高橋輝も「守備が集中して守ってくれた。その守備の頑張りに応えたいと思った」と語ったように、守備の頑張りが前線の選手の闘志に火をつけた。また、ここ最近の課題であった残り数分の守備も、しっかりと守り切り東洋大を勝利へ導いた。


 東洋大にとって勝てない試合が続いていた中での今節。復帰したキャプテン本間の存在は大きかった。怪我で試合に出られない間、彼を支えたのは仲間のプレーだったという。全員が頑張っている中、それでも勝てない試合が続き「早く戻って、自分が足りない部分を補いたい」そんな気持ちが、試合に出られない彼の気持ちを奮い立たせた。キャプテンを中心として、全勝に向けて一つになった東洋大はその強さを証明し、まずは1勝。インカレ出場へ向けての大きな一歩となった。リーグ戦も残り4試合。東洋大が目指すのは全勝である。今節のようにチーム東洋として、全員が団結すれば見えてくるものだ。全勝。そしてその先のインカレ出場へ。勝たなければいけない試合は続く。


■コメント  

・井上監督

長期のブレイクが明けてから、なかなか勝ち点3が取れていなかったので、ようやく勝ち点3が取れて選手たちも一安心というか。前節いいゲームをしながら勝ち点1しか取れなかったという試合の後だったので、よく気持ちがフィールドの中に現れていたかなという風に思います。ただ、先に失点したところは課題ですし、でもそこから追いついて。後半しっかりと慌てず一つずつ積み重ねて、3-1という状況に持っていけたことは、徐々に力が結びつつあるのかなと思います。

(強度の部分は一試合一試合上がっていますが選手たちの積み上げを感じる部分は)

確実に、大きい小さいは人それぞれで日によって違いますが、今年のテーマは「progress」という風に前日よりも、前回の試合よりも進歩していきましょうということをテーマに挙げているので。ちょっとの者も居れば、大きな一歩の者も居ますけれども、そこはチーム全体として、スタートの時と終わりの時でどれぐらい積み上がっているかという確認は、できるようにしたいなと思っています。

(2ゴールの(高橋)輝選手の積み上げはかなり大きかった)

今日はかなり試合のキーになったと思います。失点してから少し立ち位置を変えたりという中で、戦術的な理解度もそうですし、そこから相手の嫌なところにプレーできているという部分では、彼の試合の読み方とか試合の中での自分の生かし方というのが、非常に良く出たゲームだったのかなと。

(中央のエリアに入るタイミングも良かった)

ワイドで仕掛けるだけじゃなくて、DFの間にという。今日の狙いは(相手の)CBの背中を取りに行こうというのが、チームとしての狙いだったので。それがFWの選手だけじゃなくて、ワイドの選手も積極的に狙ってくれたのかなと思います。

(2点目の小野田選手の得点シーン。彼の体幹の強さが見えるシーンとなりました。やはり体幹は彼の武器)

裏に飛び出すスピードもあるし、相手のチャージに潰れないで持ちこたえられる、相手を背負ってもプレーできるということだと思いますね。真ん中でもそうですけど、今日みたいに相手に寄せられている中でもシュートを打てるというのは、フィジカル的な要素と、彼のメンタル的な要素もあると思います。

(入学当初からそうだった)

そうですね。パワフルさというのは彼の持ち味の強さだと思います。

(そこを上手く4年間で伸ばしていった)

ここのところは上手く使い分けが出せているかなと思っています。

(失点後。守備陣の動きがかなりよくなりましたが、ハーフタイムでの選手のコミュニケーションを見ていて思ったことは)

相手のプレースタイルとか攻撃の仕方をある程度イメージした中で、相手の特長である、狭いスペースでのパス交換から良い縦パスを出されて、という失点シーンだったので。そこは我々の対処の仕方が不十分だったところなので、修正を加えないと。相手の特長を出させてしまうと、相手の良さがドンドン出てきてしまい受け身になってしまうので。そこは少し消しながら、自分たちの特長が出せる展開には持っていきたいなと思います。

(本間選手が久しぶりに復帰しました。彼のチームに与える影響力をどのように見ていますか)

試合の中もそうですし、ゲームに入っていくベンチだったり、ウォーミングアップの時だったりの彼のチームに対しての声掛けだったり、チームを一つの方向に持っていこうというリーダーシップは長けたものがあるので。今日のゲームの中でも先に失点した中で崩れない、自分たちのリズムに持ってこようというところで、非常にポジティブな声掛けもできていましたし。実際それによってチームも大きく崩れることなく持ちこたえたなと。

(チームが崩れかけた時に立て直してくれる選手)

一瞬揺らぎかけたのを「問題ない」と前に立ってくれる。または言葉で示してくれるというところ。彼の言葉の力というか。そういうところは非常に長けたものがあるとみています。

(次節の流経大戦に向けて)

我々は順位を今よりも上げていくには、勝ち点を積み重ねていくしかないので。今日の試合の結果は分かりませんが、(流経大は)首位を争っているチーム。前回も勝ちきれていないので、今日の拓大もそうでしたけど、前期負けている相手に同じように勝ち点を落とすことがないようにということが次の目標になってくると思います。


・本間洋平(国4=札幌U-18)

今日はここ最近5試合勝てていないということで、ここ1週間の、この試合にかけるチームの思いというのが試合の最初から出たのかなという印象です。最初先制されて、でもそんなに悲観する試合展開でもなかったので、自分たちの中で「できる」と良い声をかけながらできて、最終的に点も取れて逆転して。ここ最近の課題であった残り数分で逆転されるような試合の締め方も、チームとして統一できたので、今日は上出来だったのかなと思います。

(井上監督も本間選手はポジティブな声掛けがうまいとおっしゃっていましたが、今日の試合ではどのような声掛けをしましたか)
大事な、勝たなきゃいけないっていう試合になると、気負ってチャレンジが少なくなる選手もいるのかなと思うので、ミスしてもそれを取り返せばいい、大丈夫。という自分の中でミスしても気にしないというのでみんなを鼓舞するのを今日は意識しましたね。

(昔は本間選手自身もミスが多いタイプの選手だったのでしょうか)
自分で言うのもなんですが、あんまりミスはしないタイプなので(笑)。自分の足元の技術は自信があるところで、課題でいうと守備の部分などがある。そういったところは自分で言いながらも、味方にも声掛けをしてほしい。チーム全員で盛り上げていくという意味で、自分がキャプテンとして先頭を切ってやっていくことが大事だと思っています。

(自分のリーダー像を築く上で一番影響を受けた人はいますか)
自分は小学校から、小、中、高、大とずっとキャプテンをやっているので、誰かに影響を受けるというよりは、年齢を重ねて、キャプテンをやっていくうえで何が大事かっていうのは、自分の中で勝手に出来上がってきたもので。4年生らしさというか、きつく言うってよりは盛り上げて。普段のプライベートとかでも距離が近い感じで、試合中も(後輩から)自分にも言いやすいし、自分も(後輩に)言えるっていう環境が大事なのかなと思います。

(後輩の方も「先輩に声をかけやすくて」とおっしゃっていました。ある意味東洋の伝統のようなものなのでしょうか。)
どこの大学とかはないですけど、上下関係がすごく厳しくて、普段、練習の時も委縮しちゃうみたいなものは東洋には一切なくて。下(の学年)からも上(の学年)に対していい声掛けとか、足りないプレーとかは声掛けができる、チームとしていい出来上がりになっている。毎年そういう環境ができているのはいいかなと思います。

(高校までのチームでもコミュニケーションが取りやすいチームというのを意識していましたか。)
もともと自分はJユースの下部組織(札幌U-18)だったので、高体連のようながっつりした上下関係というよりは、みんなが声をかけやすく。逆に言うとちょっとゆるいのかも知れないですけど…。そういう言いやすい環境は東洋に入ってからも続いているのかなと思いますね。

(今日の試合は本間選手にとって、久しぶりのリーグ戦出場となりました。プレッシャーはありましたか)
なかなか試合に、怪我によって絡めてなくて。緊張とかはもうないんですけど、自分の中で前半とかは、久々の試合にしては体も動いて、いいプレーができたのかなという印象で。まだ90分というフルで戦うことはできなかったですけど、残り4試合あるので、それにつながるいいプレーができたのかなと思います

(本間選手にとって怪我をしている期間、一番支えになったことはなんでしたか。)
チームが勝ててなくても、外から見ていて、絶対に勝ちたいっていう気持ちは伝わっているっていうのが、自分が早く戻りたい(と思わせてくれた)。で、簡単に試合に出ることもできないし、いい環境を作り上げているという中で、自分の気持ちもチーム第一っていう、勝ちたいっていう気持ちを上げてくれた。そういうチーム全体のことをリスペクトしています。

(試合を見ていてモチベーションが上がったということでしょうか)
そうですね、勝ててないから、自分がやってやろうという気持ちはふつふつとあがるものがあったので。その中で、みんながやれてないとかじゃなくて、みんなが頑張った中で、何か足りないところを自分がプラスして、試合に還元できればなというところがあったので、怪我した期間もポジティブに捉えていられたと思います。

(次節の流経大戦に向けての意気込みをお願いします。)
流経大は前期、最近多かったような残り10分で2-0で勝っていた状態から2失点して、引き分けになってしまって悔しい思いをした相手なので。今順位もかなり自分たちより上にいるので、自分たちが目指している上の順位に行くには、こういう上位の相手も倒さなければいけないと思う。今日のポジティブな声掛けをこの1週間継続して、勝ちにつなげられるように頑張りたいと思います。


 ・高橋輝 (国1=大宮U18)

インカレ出場に向けては絶対に勝ちたいゲームでした。先制はされましたが、焦るというよりは前半で1点返して、自分たちの流れにもっていこうという感じで。そこで1点、前半のうちに追いつけて、後半に入れたこともよかったし、後半に入ってからも次の1点をどっちが取るかというところで自分たちが取ることができたことも大きかった。それで最後は突き放して、しっかり守って、3対1で勝てたことが前節からの成長だと思います。

(今日はご自身にとっても満足だったのでは)
正直満足はしていなくて、本音を言うとハットトリックしたかったなと。これが接戦とか0対0の状況だったらと考えると、しっかりそこで決めきるか決めきらないかで大きく変わるので。そんなに満足はしていないです。

(最後のボールが絡まってしまったところが心残り)
そうですね。ドリブルで失敗したシーンですね。

(あそこで決めきってハットトリックするイメージだった)
はい。

(前節の試合後のインタビューで1点決めて、守備は自分たちの得点を上回らないようにして勝ちたいとおっしゃっていましたが、実際にご自身で2点決めて、守備も1点に抑えて。有言実行という形になりましたね。)
後ろの守備陣もしっかりと集中して守ってくれた。自分はアタックの選手なのでその守備の頑張りに応えたいという気持ちがあって。チーム全員で意識を共有して、集中を切らさずに90分戦い抜けたことがすべてだと思います。

(今日は中央のエリアにポジションを取ることがあったが、こぼれ球への嗅覚というのはご自身で振り返っていかがでしたか)
少し相手のDFが、周りが見えていないような気がして。狙っていればこぼれてくるかなと思っていたら、ちょうどこぼれてきたので。狙い通りだったかなと思います。

(こぼれ球を意識するときは相手のディフェンスも見ていることが大事なんですね)
相手が次どういう動きをするかとか、どの位置にいるかとか、どこにスペースがあるかとか。そういうのは意識して、しっかり準備して、狙いを定めてって感じですね。

(本間選手からポジティブな声掛けがあったと思いますが、その影響力というのはありましたか。)
(本間)洋平君からすごくポジティブな声掛けをチーム全体にしていて、それが自分的にしっかり前を向いて、負けていても折れずに最後まで戦えた。洋平君の影響は大きかったなと思います。
(ここから4連勝を目指していくわけですけど、彼がいれば可能なんじゃないかと思ってしまいますよね。)
 洋平君だけじゃなくて、ベンチも、ベンチ外の応援してくれている人も含めて、みんな一体感をもって戦えていると思う。今日はアウェイだったけど、応援はすごく東洋のほうが大きかったと思うし、ベンチからもポジティブな声掛けがたくさんあった。それに出ている選手としては責任をもって戦わないといけないと思う。みんなで同じ方向を向いてこれからもやっていけば全然可能だし、インカレ出場に向けてしっかり達成しなければいけないと思います。

(今日の会場は声が通りやすかったですね。)
 そうですね。監督からの指示(が聞こえやすいこと)はもちろんなんですけど、応援もすごく聞こえて。外との距離もすごく近くて、自分的にはやりやすかったですね。特に後半疲れてくるところで自分サイドが応援だったので、すごく力になりましたね。

(次節の流経大戦に向けて)
流経大は前節、2点取って、2対0から同点にされた相手なので。そこが自分たちの課題でもあると思うし。一番は勝ち点3を積み重ねるということを大事にして、今日みたいにみんなで一体感を持って戦えれば必ず勝利できると思うので、自分も結果を出して、いい波に乗っていければと思います。


[次節試合予定] 

第97回関東大学サッカーリーグ戦1部第19節

10月28日(土) vs流経大 東洋大学朝霞キャンパスサッカー場  14:00キックオフ

※試合を観戦希望の方は事前申請が必要となります。

※関東大学サッカー連盟公式Youtubeチャンネルにてライブ配信が予定されています。  


TEXT=近藤結希、PHOTO=髙橋生沙矢