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2015.09.09
卓球

[卓球]チーム力が生んだ逆転劇! 全勝優勝へ大きな一歩

平成27年度秋季関東学生卓球リーグ戦

9月8日(火)川崎市とどろきアリーナ


女子2部リーグ

東洋大4-2東女体大

荒井(済2・正智深谷)3-0●

川上(文3・真岡女子)3-1●

●村山(社3・武蔵野)・荒井2-3○

石井(文4・千葉英和)0-3○

○川上・中本(法3・明秀日立)3-0●

○中本3-1●


東洋大4-3東経大

●浜田(1・尚絅)2-3○

●中本1-3○

●川上・中本2-3○

○川上3-1●

○村山・荒井3-2●

○荒井3-0●

○村山3-0●

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村山の豊富な経験が逆転劇を締めくくった


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窮地で力を発揮した川上


 3度目の1部昇格へ順調とは言えないスタートを切った東洋大。快勝といきたい2日目だったが、行われた2試合とも苦戦を強いられ窮地に立たされる。しかしチーム力、そして諦めない姿勢が実を結び、開幕からの全勝をキープした。


 チームの総合力が劇的な展開を呼んだ。第1試合は東女体大との一番。序盤2対0と内容でもレベルの差を見せつける。しかし、続くダブルス戦から東女体大がエースを投入する。すると、ダブルスで逆転負けを喫するなど、流れは完全に傾いた。しかし、チーム全体の力がものを言うのがリーグ戦だ。穂積主将も東洋大の特徴として「チーム力」を挙げたように、後半戦まで持ち込まれても実力者を出せる強みがここで出た。川上・中本ペアで流れを呼び戻すと、最後は中本がシングルスで試合を締めくくり逃げ切りに成功した。

 第2試合はさらに厳しい展開が待っていた。江尻監督はエース格を後半に回す作戦を取る。その作戦が裏目に出たのか、この日がリーグ戦デビューとなった浜田などが善戦するも3連敗で追い込まれる展開に。しかし、チーム力がまたもこの逆境の場面で発揮される。ここで登場したのは「毎回勝負どころで力を発揮できる選手」と江尻監督が評価する川上。川上は「自分の考えで試合ができた」と、自身が得意とする相手に冷静かつ強気なゲームを見せ、3-1でゲームを制した。依然追い込まれた状況に変わりはなかったが、穂積主将が川上と同様に「プレッシャーに強い」と語った荒井、そして村山がこの場面で満を持して登場。まずは接戦となったダブルスで勝利をもぎ取ると、荒井、村山はそれぞれのシングルスでも相手を圧倒。大逆転劇を呼び込んだ。

 2部の相手も簡単には勝たせてくれない。それを痛感する2日間であった。しかし、このチーム力は2度1部を経験したことにより培われたものとも言えよう。この他チームには無いアドバンテージを生かすことが、全勝優勝で締めくくるポイントとなる。最終日、4年生にとっては引退となるこの日に向け穂積主将は「今日のようにチーム卓球で勝っていきたい」と語る。来春再び1部の舞台で輝く権利を得るために、成熟されたチーム力で全勝優勝を達成するのみだ。


■コメント

・江尻監督

(今日を振り返ってみて)2試合とも負けそうな場面がいくつもあって、諦めかけそうな試合もあった。しかし、そこを乗り越えて勝ったというところでは良いところではチームワークがうまく回ってきた。東経大戦では4番手は相手のエースだったのでそのまま0対4で負けてもおかしくない状況だったが、そこはチーム力で乗り越えた。特に川上は重要な局面で勝ってくれた。毎回勝負どころで力を発揮できる選手だ。今季4対0など簡単に勝てない原因はとして今季にむけて3日目に当たるような2部の上位校との対戦を想定した研究や対策にかなり時間をかけて万全にしてきた。そのために1日目や2日目は勝たなければという意識が強すぎて、自分たちへプレッシャーをかけてしまっている。明日以降は100%の力を出せないと勝てないような相手なので、そういうプレッシャーなどから固い部分から解き放たれた試合ができれば良い。


・穂積主将(法4・富田)

今日は東洋の特徴であるチーム力が発揮された試合だった。2試合目は0対3でスタートしたが、最後までみんながきっちり勝ってくれたので良かった。川上は2試合目は得意な相手で、そこで流れを変えて自分の試合で勝ってくれたので感謝している。荒井は積極駅に攻めるタイプで、取るところはしっかり取ってくれるので、出場選手はみんな信頼しているが、得にチームを任せられる選手の一人。村山は経験がある分、落ち着いているし、チームを盛り上げるような試合展開をしてくれるので、最後にいいところを決めてくれる。(川上・荒井・村山の)3人はプレッシャーに強い。特に川上は勝たないといけないという状況の方が燃える。最終日は強いチームと当たるので厳しい戦いになると思うが、最後の一球まであきらめなければ絶対全勝優勝できると思っているので、今日のようにチーム卓球で勝っていきたい。


・川上(文3・真岡女子)

今日は自分がチームの一点として勝てたのはすごく大きい。(2試合目に0対3で回ってきたときは)プレッシャーもあったが、ここで怖がっていたらチームに申し訳ないので強気に頑張った。監督には自分で自由に組み立てていいと言われていて、自分の考えで試合ができた。2回連続(2部で)優勝していて他の学校は東洋に向かってくると思うので、それに負けずに自分たちも向かっていきたい。


TEXT=當麻彰紘 PHOTO=酒井桃子