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2015.09.09
陸上競技

[陸上競技]特集 女子長距離部門合宿レポート 4学年で乗り越える初めての夏

陸上競技部女子長距離部門 峰の原合宿

8月 15 日(土)~9月7日(月)長野県須坂市峰の原高原


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1000m×3のポイント練習に取り組む選手たち


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山田日は全カレに向けて単独メニューを行った


 女子長距離部門は今年を新たなスタートの年と位置付け、選手層の構築を図ってきた。そして初めて4学年そろって迎えた夏合宿。チームの目標はやはり「杜の都でのシード権獲得」だ。チーム全員が今年こそという思いで駅伝を意識した練習を行った。

 今年は例年とは一味違った合宿となった。昨年までの拠点を移動しながらの合宿ではなく、約3週間の長い期間を峰の原高原で過ごし、練習に取り組んだ。同じ場所での練習にも、クロスカントリーのコースやトラックでの練習など練習メニューに幅を持たせたという。さらに、峰の原のペンションには管理栄養士の先生に入ってもらい、食事の面にも気を配ってきた。そのおかげかトラックシーズンでは奮わなかった選手も練習に専念できる時間が増えたことにより調子を上げているようだ。

 また、今年初めてAチームとBチームに分かれて練習を行った。Aチームには3年生と1年生が多く入り、レベルの高い練習で切磋琢磨(せっさたくま)している。一方、Bチームでは4年生を中心に無理をせずに調子を上げてきている選手が多く、 Aチームに上がるべく練習に励んだ。2チームに分かれての練習にはなったが、お互いのチームが意識し合うことでチームが一つになった。永井監督も改めて「4学年そろって本当に層が厚くなってきている」と語った。

 今まで以上に順調に取り組めた夏合宿。夏の練習の成果を発揮し、駅伝シーズンでは2年分の悔しさを晴らしたいところだ。まずは今月 27 日に関東予選が控えている。あくまで予選を通過点とし、悲願の杜の都入賞に向けた4年目の挑戦が始まる。

■コメント

・永井監督(一部抜粋)

(今シーズンを振り返って)佐藤早に少し長い距離を走らせ、駅伝を見据えて3月にハーフ、5月のインカレでは1万に出場させて、杜の都の一番長い区間を意識させた。夏合宿の方でもかなり距離を踏めたので、長い距離に対する柱は一つできた。あとはスピードのある元気な1年生がこの夏しっかりできているので、ここまでは駅伝シーズンに向けて順調にできている。(合宿では)3週間集中して長い時間できたので、前半は体づくりをしっかりやりながら後半の練習に備えることができた。また、管理栄養士の先生に入ってもらって食事の面でも環境もクロカンのコースとトラックとをバランスよく練習することができたので、一つのところで落ち着いてできたので移動するという負担もなくいいリズムでこられた。AとB分かれてやったが、Aの方は例年より層が厚く誰が駅伝を走るのかわからない状況でやはり4学年そろって本当に層が厚くなってきているのは感じる。(全カレに出場する選手は)そんなにインカレ重視というより、合宿からの流れの中で走って、一番の目標としているのは杜の都なので、しっかり力を発揮できるようにあくまでもそこに目を向けて調整している。(今後は)例年予選を通ることで少しほっとしているというチーム状態だったが、今年はとにかく杜の都のシードを目指そうと。そのための意味のある予選に、上位でしっかり通過する予選会にしていかなければならない。予選は通過点であって仙台でしっかりシードをとるとみんな気持ちの中にある。4学年そろって、今年は新たなスタートということで層も充実してきているので、必ずシードをとって杜の都で喜べるようにしたい。

 
TEXT/PHOTO=畑中祥江