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2023.12.06
ラグビー

[ラグビー]リーグ最終戦は日大にまさかの惜敗で2年連続の選手権出場逃す

2023年度関東大学リーグ戦1部 日大戦

11月26日(日)秩父宮ラグビー場

●東洋大 12{12-12、0-8}20 日大


番号Pos.名前

PR

笹巻晴太

HO

小泉修人

PR

石川槙人

LO

森山海宇オスティン

ジュアン・ウーストハイゼン

FL

大内貫太郎

金井悠隼

NO8

タニエラ・ヴェア

SH

清水良太郎

10

SO

天羽進亮

11

WTB

杉本海斗

12

CTB

田邊淳之介

13

浅尾至音

14

WTB

モリース・マークス

15

FB

石本拓巳

16

Re.

前川嵩登

17

後藤大樹

18

小川雄大

19

マタリキ・チャニングス

20

栗原大地

21

飯島乾太

22

ボンド洋平

23

坂本琥珀




まさかの敗戦となった今節


今試合でトライを決めたモリース


 後半戦スタート時に円陣を組む選手たち


最後の最後まで戦い抜いた


 大学選手権(以下、選手権)出場をかけたリーグ最終戦となった、東洋大の戦士たち。昨シーズンは1点差のシーソーゲームを繰り広げ、今節の勝利で入替戦回避が決定する日大が相手となる。前半から互いの意地を見せた戦いを展開し、同点で折り返す。しかし、あと一歩力が及ばずに、12-20の結果で今シーズンは幕を閉じた。2年連続の選手権出場は果たすことができず、悔しい結果となった。


前半の先制トライを奪ったのは東洋大。積極的に敵陣に攻め込み、強みのタックルを見せつけた。天羽のクロスキックををモリースが捉え、そのままトライ。ゴールは失敗したものの、5点を先制した。このまま流れを引き寄せたかったが、相手の巧みなパスやキックで自陣に攻め込まれてしまう。得意のスクラムでも連続して反則を取られ、ピンチの場面。サイドから回り込まれ、ゴールポスト付近にトライされ同点になる。しかし、ここで東洋大の反撃が始まる。相手のミスを突き、モリースがキックでボールを進めて自身で今節2度目のトライを決めた。キックも決まり、12-5と巻き返す。日大もこのままでは終わらない。前半の終盤にすかさずトライとゴールを決め、12-12と同点で前半戦を折り返した。


後半の先制トライを決めたのは日大だ。敵陣からのラインアウトのボールをそのまま前に進め、トライを決める。東洋大も積極的に攻撃したが、日大のセットプレーの強さに阻まれ、強みを発揮できない。後半28分には日大側にイエローカードが出されて14人となるが、日大による攻撃の手は緩まなかった。ペナルティーゴールも決められ、12-20と突き放される。ロスタイムの最後まで懸命に戦い続けたが、逆転できずにノーサイド。勝点4を奪えなかった東洋大は選手権進出を逃し、5位でシーズンを終える結果となった。


試合後には「負ける想定はしておらず、言葉が出ない」と心境を語った福永監督。主将のタニエラも、この結果に思わず涙がこぼれる。2日前にはリーグ内3位と選手権圏内に位置付けており、既にチームはリーグ戦の先の選手権を見据えていた。チームはすでに来シーズンに向け、「来年は本当に優勝させていただきたい」と監督からの力強い言葉が。2年連続の選手権出場は逃したものの、強みのセットプレーの強化やチーム内でのコミュニケーション力向上など、多くの収穫があった今シーズン。長い冬を乗り越えた先の春で、どのような新生・東洋大ラグビー部が見られるだろうか。東洋大の逆進撃はここから始まる。


■コメント

福永監督

(今日の試合を振り返って)たくさんの人が応援に来てくれた中で結果がなかなか繋がらず、とても悔しい気持ちが強いです。全く負ける準備をしていなかったため、こういう準備を想定しておらず、言葉が難しいです。本当に言葉が見つからない状態であります。(今シーズンの試合で接戦で敗れる場面があった。あと1歩足りなかった理由は)強みにしているラインアウトとスクラムをスコアに繋げられなかったことです。(今シーズンを振り返って)若い選手や下級生の選手が入り、自信を付けつつあるチーム。チームも2年連続1部リーグで自信を付けつつある。その辺りをより一層自信を深めはれるような一年を過ごして、来シーズンは本当に優勝させていただきたいと。そういう準備をしていきたいと思います。


タニエラ主将

(今日の試合を振り返って)監督が仰っていたように、望む結果ではありませんでした。(今シーズンの試合で接戦で敗れる場面があった。あと1歩足りなかった理由は)自分たちの強みであるセットプレーができず、取り切れなかったことが悔しいです。(後輩たちへのメッセージを)4年生として、去年のように選手権に出る経験を後輩たちにできませんでした。東洋でやることは間違い無いので、一生懸命やってくれれば絶対日本一になることができると思います。


TEXT=木村彩香 PHOTO=福富善、北川未藍