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2023.12.19
準硬式野球

[準硬式野球] 1部昇格記念インタビュー①平澤学生監督・高橋主将

令和5年度東都大学準硬式野球秋季2部リーグ戦で8勝1敗1分の成績を残し勝率.889で優勝を納め、11月に行われた令和5年度東都大学準硬式野球秋季1部2部入替戦で2連勝を飾り、見事1部昇格を果たした東洋大。

昨秋の2部昇格に引き続き、2年連続での昇格を目指し挑んだ春の結果は惜しくも2位。「得点を取らなくては試合に勝つことはできない」あと一歩のところで優勝を逃した春の悔しさを糧に、打撃練習に力を入れて取り組んだ夏を経て「 1部に上がりたい。1部で試合がしたい。」チーム全員がその思いで臨んだ秋季リーグ戦。

学生監督・選手の方々にこの1年を振り返って頂きました。


第1日目は、平澤学生監督と高橋主将のお二人のコメントをお届けいたします。(聞き手=一ノ瀬志織)


左:平澤学生監督 右:高橋主将


・平澤学生監督 (済3=成立学園)

ーーまずはじめに、今年1年春秋のシーズン全体を通しての振り返りをお願いします。

春リーグは2位という結果に終わり、チームとして悔しさと反省点が多く残りました。主に打撃力や接戦を勝ちきれない弱さが反省点でしたので、そこを克服するために練習を重ねました。秋リーグは春とは違い、打ち勝つ試合が多くなり優位に試合を進められたことが優勝に繋がりました。


ーー昨秋に2部昇格、そしてこの秋に1部。この結果の要因をお聞かせください。

このチームの強みは投手力と守備力で、去年から試合に出場していた柴崎や福田、松本、小石川を中心に固い守りで少ない失点で得点力がついたことが1番の要因です。 


ーーリーグ戦は8勝1敗1分。8割8部9厘の高い勝率をあげられました。リーグ戦でのチームとしての戦いを振り返っていかが思われますか。

まずは、リーグ前半の 5 試合を全勝できたことでチーム全体の優勝に対する意識がより一層上がったと思います。中でも1戦目と2戦目に大量得点を取り勝てたことが自信に繋がりました。


ーー失点17点と他チームと比べ失点の少なさが勝利につながった一つの要因と思います。投手面、守備面それぞれで練習から特に気をつけた事などはありますか。

練習では常に実践を想定したノックを 1 年間やってきました。特に特別な練習はしていませんが、投手や野手の個々の能力が高かったので試合でも安心して見ることができました。 


ーーこのチームの一番の強みは

投手力と守備力が強みですが、やはり一番は、チームの中心で大事な試合を任せられる柴崎の存在が大きいです。1年を通して先発させる試合が多く負担が大きかったと思いますが、 調子を崩すこともなく投げ切ってくれたので、間違えなく優勝の立役者です。 


ーー今シーズンを終え、選手に向けてメッセージをお願いします。

目標にしていた2部優勝、1部昇格をこのメンバーで達成できたことが本当に嬉しいです。 優勝が決まった時、マウンドに集まって喜びを分かち合えた瞬間はみんな一生忘れない思い出になったと思います。後輩達も僕達3年に力を貸してくれてありがとうございました。


ーー来春から1部の舞台で戦うチームへ向けてお願いします

1部は今まで経験してきた2部や3部よりレベルは上がると思いますが、東洋らしい野球 ができるように春リーグまで更なるレベルアップをしてしっかり準備していきたいです。



・高橋主将(総3=水戸葵陵)

ーーまず、今年1年春秋のシーズン全体を通してチームとしての振り返りをお願いします。

春秋のシーズンを通して、打ち勝つチームに成長できたと思いました。春季リーグでは守 備のチームの印象がありましたが、得点を取らなくては勝てないという壁に当たり、春季リ ーグとは違う強さが見れたと思います。秋季リーグでは初戦から打撃で攻めることができていたので、とてもいいチームに仕上がったなと思いました。打撃を強化してきた分、秋季 リーグではそれが発揮できていたのでとてもいいスタートがきれました。3戦目の日体大戦 も14-1と快勝し、控え選手の活躍もあり、チームとしてとても分厚くなったなと思いまし た。選手一人一人の打撃面は確実にレベルアップできたと感じるし、足を使った攻撃なども入れ替え戦の東海大学では見事に相手のリズムを崩せていたのでプレッシャーがかかる場 面でも冷静に戦えるようになったと思いました。


ーー昨秋の2部昇格に続き1部昇格を成し遂げたこの秋のシーズン。この好成績についてはどう思われますか。

2部リーグ優勝、1部昇格は自分も余韻に浸っているくらい好成績を残せたと思います。 正直、1部昇格はそう簡単にはいけないものだと思っていましたが、チーム全体が1部を目標にし、練習や、強化試合を重ねて勝ち取った1部昇格だと思っています。自分は秋季リーグの前半戦が終わった時にこのチームなら 1 部昇格が狙えると思っていました。結果がついてきてとても嬉しかったです。


ーーこの秋、個人での振り返りをお願いします

自身の振り返りとしては春季リーグ、秋季リーグとDHで出場をしましたが、チャンスでの1本がもっと打てたのではないかと思う部分がありました。これからの関東選手権、1部リーグの春季リーグはもっとチャンスでの1本やチャンスメイクなど、打撃で貢献でき るように力をつけていきたいと思いました。


ーーたくさんの試合の中から難しいとは思いますが、今シーズン一番印象に残っている試合を教えて下さい。 

筑波大学との第2戦です。筑波大学とは首位を争うリーグ戦で絶対に負けられない試合でした。結果は 0-0 で引き分けという結果でチャンスはありましたが相手の投手から中々点 を取ることができませんでした。優勝に大きく左右する試合だったので秋季リーグの中で もとても悔しかったです。 


ーー主将として過ごされたこの一年は特に気を付けた点を教えてください。

主将として準硬式野球の楽しさを 1 番に感じて欲しかったです。高校野球とは違う大学の 野球のスタイルや自由に楽しくできる野球を選手達に感じてもらいたかったのは主将を務 めてからずっと思っていました。自分は主将を初めて務め何も分からない状態でしたが、大学野球でしか味わえないような野球をして欲しかったので、選手のみんなが最大限の力を 発揮できるように意識していました。チームとしての力は十分あると思っていましたし、こ のチームなら1部昇格もあると思っていました。1 部昇格を決めることができた瞬間は自分も涙が出でくるくらい嬉しかったです。


ーー次の春から戦う1部の舞台へ向けての思いをお願いします。

目標にしていた1部リーグでプレーをすることができる喜びと更なる高みへ自分たちは 全国も狙える選手が集まっていると思います。今の3年生も次の関東選手権、春季リーグは継続して戦うので更に上の結果を残せるように全員で勝ちきりたいと思います。


TEXT=一ノ瀬志織