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2024.01.23
コラム

第835回 感謝 執筆者・金子恭大

 みなさんお久しぶりです。3年の金子です。今回が、私自身最後のコラムになります。2年前は自分がこんな活動をしているとは思っていませんでしたが、時の流れの速さを感じている次第です。


最後ということで、私の3年間の大学生活を振り返らせていただこうかなと思います。


 コロナ禍で入学して、授業もほぼオンラインで無気力な日々を過ごしていました。今思い返すと、1年次はただルービックキューブを崩してはひたすらそろえることを繰り返していたように思います。そのおかげで、特技と言えるくらいにはなったので良かったとは思っているのですが、せっかく大学生になったのに刺激が足りないなと感じていました。


 そこでサークルに入ろうと考え、Twitterで色々探していたときに見つけたのがスポトウでした。当時は文章を書くのも好きではないし、写真も撮ることも少なかったのですが、「みんなで箱根駅伝の取材に行きます」といううたい文句を見て、ここにしようと決めました。私は元陸上部で陸上を見るのが好きで、駅伝も小さい頃から見ていました。特にお正月は最高で、ニューイヤー駅伝、箱根駅伝とずっとテレビの前に張り付き見ていたので、現地に行って取材ができるならしてみたいと思いました。私は駅伝を見る時は特に記録に注目して見ているのですが、実際にスポトウ入って駅伝の話をすると、大学自体を推していたり、選手のフォームに注視している子がいて、同じ駅伝ファンでも注目して見ているところは違うのだなと感動しました。また自分の好きなことを話せる仲間が見つかってうれしかったです。


湘南で念願の駅伝取材


 そんなこんなで私がスポトウに入部したのが2年次でした。最初の説明会でスポトウについて教えてもらった際に、取材に新聞作成など、自分が今まで経験したことないことができると知り、自分にできるのかという不安と同時にワクワクしました。1年次に求めていた刺激を得たようが気がしました。そこで初めて書いたコラムでも書かせてもらったのですが、スポトウでの活動を通して、今しかできない経験を多くしようと決めました。そして担当となったのは陸上、水泳、ラグビー班でした。初めは先輩に頼りっぱなしで、頼まれた仕事をこなすので精一杯でした。初めての記事も先輩に添削していただきながら、なんとか書きました。一眼を使うのも初めてだったので使い方も丁寧に教えていただき、なんとか撮りました。私は不器用で慣れるのには時間がかかってしまったのですが2年かけて少しは成長できたかなと思います。2年次を振り返ると、スポトウの活動を通して、自宅と学校の往復だけだった行動範囲が大きく広がりました。


国立競技場で初取材


 そしてお世話になった先輩たちが引退され、私たちの代になりました。幸い私たちの代は、頼もしい編集長を筆頭に、頼れる同期に恵まれ、全体として私が引っ張っていくという機会はあまりなかったかと思います。そうは言っても担当となった、水泳班のチーフ、定期購読者の方にお送りする新聞の発送作業の担当では、先頭に立ち、やっていかなければなりませんでした。大変だと感じることも多かったですが、その分やりがいも大きかったです。新たに経験したこととして、発送作業担当、対面インタビュー、新聞編集が挙げられます。


 まず発送作業担当です。スポトウには北から南までの多くの購読者がいらっしゃいます。その方たちに制作した新聞をお送りする準備を行い、購読料のお支払いをお願いするのが私の役割でした。この作業も多くの責任がかかるので毎回、緊張感を持って臨んでいました。新聞発送においては、私の至らない点で、ご迷惑をお掛けした方もいらっしゃると思います。謹んでおわび申し上げます。

この担当を通して感じたことは、これ程多くの購読者がいらっしゃるのもスポトウの先輩方が紡いできた、積み上げてきた証でもあり、私もその一員になれたことをうれしく思うということでした。またインボイス制度導入によるやり方の変更がありました。それも社会を知るいい勉強になりました。


 次に対面インタビューです。Zoomでのインタビューしか経験がなかったのですが、水泳の大会も対面での取材が緩和され、競技終わりの選手の声を直接聞くことができました。間近で見る選手は、とても大きくかっこよかったです。レース後で息が上がっているのにも関わらず、私の拙いインタビューにも丁寧に答えてくださり、さらに応援する気持ちが高まりました。水泳部を追いかけ、日本選手権、世界水泳など規模の大きな大会にも足を運ぶことができました。前回のコラムにも書きましたが世界水泳で感じた興奮は今でも忘れることができません。


 そして新聞編集において、思い出に残っているのは、101号終面のレイアウトを担当したことです。報知新聞社の方の協力やアドバイスをいただきながら、水泳部の凄さを伝えられる満足のいく紙面を作れたと思っています。


チーフやリーダーとなり、責任ある仕事を任され充実した3年次でした。


選手を間近で見れる特等席


 大学生活を通して色んな大人の方と話させていただいて、1番よく言われたのが「若い時、時間がある時に、多少お金を使ってでも色んな経験をした方がいいよ」ということでした。確かにスポトウやその他の活動を含め、経験したことを通して、自分の得意なこと、好きなことを見つけ、将来のことを考えるとてもいいきっかけになりました。スポトウは今回で引退となりますが、まだ学生生活は1年あります。残された時間を大切に、多少お金を使ってでもまだやった事のないことにチャレンジしようと思います。


4年次は、たくさんの旅と1回のフルマラソンを目標に、笑顔で楽しく最後の学生生活を過ごしたいと思います。


以上で振り返りを終えたいと思います。こんな感じの人もいるんだ、ふーん、ぐらいに思ってもらって結構です。他の人はもっと充実しているのだと思いますが、私自身もこうして振り返ってみて、1年次に比べると割と充実できていたのではないかなと思います。人は人、自分は自分でいいと思います。


最後に、東洋大体育会、報知新聞社のみなさま、私たちの活動にご協力いただきありがとうございます。先輩、同期、後輩、その他私と関わって下さった方、どうもありがとうございました。楽しかったです。そして私に貴重な経験の機会を恵んでくれた「スポトウ」にありがとう。


本当はちょけようと思ったのですが、真面目に書いてしまいました。おもしろを期待されていた方がいたら申し訳ないです。


では私の好きなポケモンで締めさせていただきます。


リザードン、君に決めた

「かえんほうしゃだ!」

火炎放射で文字が焦げてしまった。

残ったのは、、、         

「か●ん●●しゃだ!」


『感謝』


以上です。最後まで読みいただきありがとうございました。またどこかで。



金子恭大