Article

記事


2024.01.17
準硬式野球

[準硬式野球] 1部昇格記念インタビュー③柴崎投手・定直来季主将

和5年度東都大学準硬式野球秋季2部リーグ戦で8勝1敗1分の成績を残し勝率.889で優勝を納め、11月に行われた令和5年度東都大学準硬式野球秋季1部2部入替戦で2連勝を飾り、見事1部昇格を果たした東洋大。

昨秋の2部昇格に引き続き、2年連続での昇格を目指し挑んだ春の結果は惜しくも2位。「得点を取らなくては試合に勝つことはできない」あと一歩のところで優勝を逃した春の悔しさを糧に、打撃練習に力を入れて取り組んだ夏を経て「1部に上がりたい。1部で試合がしたい。」チーム全員がその思いで臨んだ秋季リーグ戦。

学生監督・選手の方々にこの1年を振り返って頂きました。


第3日目は、 柴崎投手と定直来季主将のお二人のコメントをお届けいたします。

左:柴崎投手 右:定直来季主将


⚫ 柴崎創投手(総3=広尾)

【令和 5 年度秋季リーグ戦東都2部 最優秀選手賞・最優秀投手賞】

ーーまず、今年1年春秋のシーズン全体を通してチームとしての振り返りをお願いします

2 部に昇格を果たしてから 2 部優勝、1 部昇格を目標に日々練習してきて、春では 2 位とあ と一歩のところで届かず、その悔しさを糧に秋リーグはチーム全員で戦った結果、目標とし ていた成果を達成する事が出来てとても嬉しく思います。苦しい試合ばかりでしたが、お互 いがカバーし合いながら1つ1つ勝ちを積み重ねられたと思います。この春秋リーグを通し てチーム全員とても仲が深まり、楽しく試合や練習をする事が出来ていたと思います。


ーー昨秋の2部昇格に続き1部昇格を成し遂げたこの秋のシーズン。この結果についてどう思われますか

実力を見てもこの結果には納得しています。全員が 1 部に上がりたい、1 部で試合がしたい と思い秋リーグに臨んでいたので目標を達成する事が出来て、とても嬉しく思います。しかし、全勝優勝を目指していましたが、その壁は高く少し心残りがあります。ですが優勝、1 部昇格出来て、とにかく嬉しかったです。


ーー先発抑えと多くの登板機会があり、チームの勝利には欠かせない存在だったと思います。 完封勝利の試合もありました、今シーズンのご自身個人での振り返りをお願いします 正直出来過ぎだと思います。多くのタイトルも獲得する事が出来、とても充実したリーグが 送れたと思います。全試合で大きく乱れる事なく試合を作れた事、我慢強く投げられた部分 はとても良かったと思います。しかし、抑えで出場した際、点を取られてしまい完封リレー を逃したり、ヒヤヒヤさせてしまったりした時があり反省しています。どんな場面で投げて も無失点で抑えられるように今後はしていきたいと思いました。完封など出来ましたが、チ ームメイトやマネージャーなど多くの人のサポートがあっての結果だと思うのでとても感 謝しています。


ーー今シーズン、一番印象に残っている試合は

優勝を決めた法政 2 部戦です。 チームメイトとマウンドで喜びを分かち合ったあの瞬間はとても嬉しかったし、目標を達 成する事が出来て安心した気持ちがありました。完封で優勝を決められてさらに嬉しかっ たです。

・ご自身の一番強みは コントロールと奪三振率だと思っています。大きく乱れる事なく、毎ゲーム作る事が出来る かなと思っています。そして三振を取りたいところで今リーグはとる事が出来ていたので奪 三振率も自分の強みかなと思っています。

       

ーー次の春から1部の舞台で戦うチームへ向けてお願いします

強豪校ばかりの 1 部だとは思いますが、今の東洋大学なら優勝できると思っているので 1 部 優勝を目指して頑張ってもらいたいと思います。また、全国大会出場を果たして欲しいと思 います。2 部では全国出場のチャンスはほんの僅かでしたが、1 部ではチャンスが大いにあ ると思うので、ぜひ全国の大きな舞台で活躍して欲しいなと思います。

 

⚫定直寛明来季主将(法2=東福岡)

ーーまず、今年1年春秋のシーズン全体を通してチームとしての振り返りをお願いします

春のリーグではピッチャー含め守備に関しては大量失点なくしっかり守ることができた と思います。その反面、打撃に関しては戦術含め得点力がありませんでした。そのため僅差 での試合が多く、ピッチャー陣を援護することができませんでした。攻撃力という明確な課 題を夏の長期休みで意識しながら練習し臨んだ秋のリーグでは、前半戦は早い回で先制点 を取り、試合を優位に進めることができました。後半戦は点の取れない試合が続きましたが、 チームの共通認識として打撃力という課題を全員が認識していたことにより、一人一人が試 行錯誤をして後半戦を勝ち抜き、リーグ優勝することができました。入れ替え戦でも早い回 から点を取るということを意識して臨み、自分たちのペースで試合を進めることができた 結果、1 部昇格という目標を達成することができたと思います。どの試合も、試合に出てい る9人だけの力ではなく、ベンチ含め部員全員の力で勝ち抜くことのできた一年でした。


ーー昨秋の2部昇格に続き1部昇格を成し遂げたこの秋のシーズン。この結果についてはどう 思われますか。

入れ替え戦での相手は長い間1部リーグで戦い抜いてきた東海大学さんで、とても強い ことは存じ上げていました。今年の関東選手権、コールドで勝利を収めることができました が、その時とは全く違うチームと思って試合に臨みました。2部リーグを優勝したそのまま の勢いを入れ替え戦にぶつけることができました。部員全員で1部に昇格するために1年 間練習してきたことが実り、うれしい気持ちとほっとした気持ちでいっぱいです。


ーーこの秋、個人での振り返りをお願いします。

 春リーグでは出場機会は少なく、とても悔しい思いをしました。それにより夏の長期練習期間に人一倍練習することができたと思います。秋のリーグではとにかくチームのためのバ ッティングをすること、その意識を持つことにより必然的に打率、出塁率は上がってくる、 という意識で試合に臨みました。結果的に、打率.385 でリーグ 3 位、出塁率.448 でリーグ 5 位の成績を収めることができました。この結果に満足しているわけではありませんが、ず っと意識していたことが数字として表れたことが何よりうれしかったです。


ーー今シーズン、一番印象に残っている試合は 

今季の公式戦最終試合となった1部、2部入れ替え戦の第2戦目です。5回までお互いノーヒットで苦しい展開でしたが、みんなで繋いで繋いで、4対1と勝利を収めることができ、 1部昇格という目標を達成することができました。今期の集大成としてふさわしい試合だ ったと思います。

     

ーー来シーズン、主将としてどんなチームにして行きたいですか 

選手一人一人が自分で考えて行動することができるチームにしていきたいです。それは野球のプレーはもちろんですが、練習の些細なところにもつながっていくと思います。高校生 の時に比べ、大学準硬式では監督さんや学生監督の方から厳しく言われたり執拗に言われ たりすることは少ないです。そこで大事になってくるのは「考える力」だと思います。ただ でさえ少ない練習時間の中で自分がどのように動いたら効率がいいのか、その考えた、感じ たことを如何に「行動」に移すことができるか、そういうことが日常的にできるチームにし ていきたいと思います。それができれば、おのずと野球のプレー中にも視野が広がり、様々 なところに気づき、考え、行動することができ、結果につながってくると思います。


ーー最後に来シーズンへの意気込みをお願いします 

先輩方の力のおかげで、最高の結果で今年を締めくくることができました。次は私たちが主力で1部リーグを戦っていくという強い気持ちを持って、今からのオフシーズン、真摯に 練習に取り組んでいきたいと思います。守備力、打撃力など総合的なレベルアップをして来 春からの関東選手権、春リーグにつなげていきます。1部リーグのチームはどのチームもと てもレベルが高く、苦しい試合が続くとは思いますが、その中で1試合1試合辛抱強く勝ち 抜き、勝ち点を奪取していきたいです。そして夏の全国大会の予選会に出場する権利をつか み、全国大会に出場します。現3年生と1日でも多く野球ができるよう、私自身も精進して いきます。応援のほど、よろしくお願いいたします。


TEXT=一ノ瀬志織

写真提供:東洋大学準硬式野球部


ご協力ありがとうございました。