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平成27年度東都大学準硬式野球秋季2部リーグ戦・駒大2回戦
9月15日(火) 朝霞中央公園野球場
東洋大5-4駒大
曽根は力の入った投球で駒大打線を抑えた
昨日の悔しさをバネに2安打3打点の活躍を見せた阿部
1点を追いかけて迎えた六回、阿部(済3・松戸国際)の適時打で同点に追い付く。さらに、七回には富澤(営3・利根商)の適時打でついに勝ち越し。投げては五回から登板した曽根(済3・東亜学園)が好救援。駒大戦の勝ち点を手にした。
二回に阿部の適時二塁打などで2点を先制するも直後の三回。この日が公式戦初先発となった割石(社1・越谷南)が相手打線に捉えられ本塁打を許すなど3失点を喫し、逆転を許す。それでも五回からマウンドに上がった曽根がピンチを招きながらも丁寧な投球で味方の反撃を待つと、六回に阿部が今日2本目となる適時打で同点とする。さらに七回には富澤が左中間を破る適時二塁打を放ち逆転。八回にもさらに1点を追加しリードを広げる。曽根は九回に得点こそ許すものの五回を5安打に抑える好リリーフを見せた。
今季のエースはこの男だ。1年次からコンスタントに試合に出場し投手陣を支えてきたが主戦場は中継ぎ。最多勝を2回獲得した松下(ラ3・西湘)の陰に隠れる存在だった。それでも合宿から「開幕投手は曽根しかいない」と言わしめるほど今季は好調を維持してきた。開幕試合こそ思うような結果が残せなかったものの、14日の駒大戦でも無失点リリーフ。ここまで唯一チームで3試合すべてに登板している。
連投となった今試合は五回からマウンドに上がった。昨日は変化球を中心とした投球で駒大打線を封じたが、今日は変化球が狙われていると気付き直球で勝負。同点に追い付いた直後の七回はテンポよく三者凡退に打ち取ると、八回は失策で出塁を許すものの全く動じずに無失点投球を披露した。得点後のイニングは特に重要と言われる。その局面で隙のない投球を見せた曽根は投手陣のまさしく柱である。課題はメンタルだと話したが、全くその欠点を感じさせない投球だった。
チームは野手陣が試合前に朝練を敢行し、バッテリーも試合後にミーティングを行うなど今季にかける思いは強い。まずは勝ち点1を獲得、飽くなき向上心で今季こそ1部昇格を果たす。
■コメント
・曽根(済3・東亜学園)
今日は真っすぐが良かった。連戦で昨日は変化球を多めで今日は真っすぐ多めで行こうという話をしていてそれが上手くはまったかなと思う。うまく直球を生かした投球が昨日よりかはできた。(疲れはないか)合宿から投げ込んできているのでそんなにはない。(得点の後の投球は)いつもだったらずるずる行っていたが野手がよく声を掛けてくれて落ち着いて投げれた。(次戦に向けて)投げるかはわからないが今日ぐらいのピッチングができれば筑波大も抑えられると思うので頑張ります。
・阿部(済3・松戸国際)
接戦でそんなに大量得点もしていない中で、しっかりと勝ち点をとることができて良かった。今日は特に負けているときでも雰囲気が良かったので、そこが逆転できた要因。昨日は力が入りすぎて3三振取られてしまった。今日は朝練習したので体がよく動いた。力を抜くことができたので、周りの声もよく聞こえた。周りの声は大切だと思った。荻原がけがをしてベンチにずっといることはいいことではないが、それがチームの声が出ている要因かなと思う。そういう人がいるから出ている人は頑張ろうと思える。
TEXT=村田真奈美 PHOTO=中田有香