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第64回関東学生剣道優勝大会
9月13日(日)日本武道館
[試合結果]
2回戦 東洋大5-0千葉工大
3回戦 東洋大1-1(本)法大
全日本出場決定戦 東洋大3-2関東学大
公式戦初出場ながら堂々と面を放つ三山
岩橋㊧は重圧のかかる場面でしっかり大将の役目を果たした
今大会は全日本出場権もかかる大事な試合であった。
初戦の千葉工大との対戦では、それぞれが順調に試合を進めていき、5対0で快勝した。続く3回戦の相手は強豪校である法大。先鋒の川良(ラ3・長崎南山)は慎重にタイミングを見計らい小手で1本勝ち。しかしその後は引き分けが続き総本数の差で敗北を喫した。
そして運命の全日本出場決定戦は関東学大との対戦。次鋒の我妻(法2・京北)は大接戦の中、面で勝負を決めた。そして三山(文1・九州学院)は大学に入って初めての公式戦であったにもかかわらず面で1本勝ち。「1年生だから控えめにとかではなく1年生でも逆に引っ張っていくって感じで頑張った」という言葉通り堂々とした試合をみせた。引き分けで迎えた大将戦。全日本出場の運命を託されたのは主将の岩橋(法4・東福岡)。緊張した空気が流れる中、鮮やかに面を先取すると流れそのままに続けて面を取り試合を制す。3対2で関東学大を撃破し全日本出場を決めた。
岩橋は「今まで一度も全国にいったことがなかったので今年は絶対いきたい気持ちがあった」と笑顔で語った。先輩の思いに応えるように試合をつないでいった後輩たち。まさに全員の思いが一つになってつかんだ全日本出場権。全日本で輝く姿を見られることに期待だ。
■コメント
・岩橋(法4・東福岡)
初戦はみんな体が硬いがつないで勝てた。法大戦は先鋒からだいぶ流れもよく勢いがこっちにきていたので勝てると思っていたが、最終的にやられてしまった。自分が勝てば勝ちだったが引き分けに終わってしまい反省している。全日本出場決定戦は流れもすごく良かったが引き分けの状態で自分に回ってきて、主将としての責任も感じたし絶対に決めてやろうと思っていた。あそこでしっかり勝てたので良かった。今まで一度も全国に行ったことがなかったので、今年は絶対に行きたいという気持ちがあった。すごくうれしいです。どうしても行きたかったので本当にうれしい。つないでくれた後輩たちには感謝している。全日本が大学最後の試合になるので、上位進出を目指して頑張りたい。
・三山(文1・九州学院)
つなげようっていう気持ちがあったので勝てたと思う。1年生だから控えめにとかではなくて1年生でも逆に引っ張っていくって感じで頑張った。大学に入って初めての大きい大会だったので緊張したがいい技も出せた。あとはもうちょっとチームの雰囲気を考えてやれば良かった。先輩からは安心してやれと声を掛けられた。全日本では入賞できるように先輩たちといい思い出がつくりたい。
TEXT=吉谷あかり PHOTO=枦愛子