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2024.05.03
ラグビー

[ラグビー]ついにはじまる春季交流戦!!〜春シーズン展望〜

 4月21日に開幕した関東大学春季交流大会。第1戦を明日に控える東洋大は、今季Bグループでの戦いに挑む。同グループには昨年リーグ戦で2点差と惜敗した大東大、大学選手権出場をかけた最終戦に8点差で敗北を喫した日大に加え、筑波大、立教大、慶応大の対抗戦チームが属しており、すでに争いは熾烈を極めそうだ。

そこで、今季の東洋大の勝負の行方を、スポトウラグビー班が占う。



 


 どんな相手に対してでも、自分たちの強みを発揮していくことが勝利につながる。東洋大の強みはなんといってもFW陣。強力なスクラムとモール、さらに空中戦となるラインアウトでは昨年度ベストフィフティーンに選出された身長212㌢のジュアン・ウーストハイゼン(総3=Helpmekaar College)が他チームを脅威にさらす。ここで、今季勝利のカギを握っているのはBK陣だろう。副主将・ボンド洋平(済4=東海大相模)は「試合運びがあまりできずにFW陣も疲れてしまって、強みを出し切れなかった」と昨季の敗因を振り返っている。




ビッグスクラムをつくり上げる東洋大



 BK陣は昨シーズンチーム内最多トライ数の杉本海斗(R6卒=現静岡)、抜群の安定感で最後の砦・FBを担っていた石本拓巳(R6卒=現日野)らが抜けた不安があったが、50mをチーム内最速5.5秒で走るスピードスター、モリース・マークス(総4=Hoërskool Noordheuwel)や「速い格闘家」の異名を持つ坂本琥珀(総2=仙台育英)に加え、高校日本代表に選出された期待のルーキー・中山二千翔(総1=日本航空石川)など充実戦力で劣らない。

先日行われた東日本大学セブンズではエースやルーキーの活躍も光り、「BKのタレントの力がついてきて、勝負ができる」と確かな自信を手にしたBK陣。得た自信を次へとつなげ、FW陣の強みを引き出し、勝利への航路を切り拓くことができるだろう。







 11月末で終わらないチームだということを、地力で証明してみせる。鉄紺をまとった戦士たちがこの春、新風を吹かす。







TEXT/PHOTO=北川未藍