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2024.05.03
ラグビー

[ラグビー]ボンドのハットトリックとモール炸裂!!ロスタイムで大東大に逆転勝利

関東大学春季交流大会 第1節大東文化大学戦

大東文化大学ラグビーグラウンド


番号

Pos.

名前

1

PR

笠巻晴太

2

HO

小泉柊人

3

PR

石川槙人

4

LO

マタリキ・チャニングス

5


ジュアン・ウーストハイゼン

6

FL

ステファン・ヴァハフォラウ

7


森山海宇オスティン

8

NO8

栗原大地

9

SH

飯島乾太

10

SO

天羽進亮

11

WTB

久保田尚樹

12

CTB

岡本有生

13


松嶋礼

14

WTB

ボンド洋平

15

FB

池渕紅志郎

16

Re.

前川嵩登

17


後藤大樹

18


小川雄大

19


山岡海翔

20


アイザック・サイロ

21


日髙創太

22


植田宗優

23


生田旭

24


モリース・マークス

25


土田修也

26


浅尾至音




 第13回関東大学春季交流大会第1節が大東文化大学ラグビーグラウンドで行われた。今季Bグループでの戦いに挑む東洋大は今節、昨年度のリーグ戦で2点差の惜敗となった大東大と激突。一時は大東大に連続トライを許し11点差まで広げられるも、後半34分と43分にボンド洋平(済4=東海大相模)がインゴールに楕円球をたたきつけ、逆転勝利を果たした。




 

ハットトリックを達成したボンド


強みのモールが発揮された


逆転トライに喜ぶ選手たち



 じりじりとした暑い日差しが差し込む中キックオフした。先制したのは東洋大。前半6分、敵陣へ進んだ東洋大が「フォワードプレーで圧倒できる」と笠巻晴太(済4=北越)主将が言っていたように、強みのモールで押し込み小泉柊人(総3=目黒学院)がトライを決める。このまま流れをつかみたい東洋大だが、ここから一進一退の攻防戦。17分に飯島乾太(済4=目黒学院)、26分にボンドがトライを挙げ、モールからのトライも再び期すが、大東大も食い下がらずにトライを挙げていき、3点リードで後半へ折り返した。





 点差を広げたい東洋大。しかし、後半から大東大の猛撃がはじまった。後半25分にトライを決められると、31分にも追加点を許し、24-35。点差は11点にまで広げられる。東洋大も34分にボンドが1本を取り返し4点差までその差を縮めるも、あと1本を取り切れず膠着状態でロスタイムに突入した。


 残された時間はあと4分。インゴール間近まで進んだ東洋大はモールでのトライを目指すが、終了間際で焦りが生じ、あともう一押しのところでペナルティ。しかし、ピッチ内の選手から「ノーパニック」や「プレッシャー」のかけ声が響くと、43分、試合が動いた。

 

 素早く的確なパスが続き、ライン際にいたボンドへ。そこからボンドがライン際を爆走しインゴールに楕円球をたたきつけ、36-35。逆転勝利を果たした。大東大に公式戦で勝利をしたのは東洋大1部復帰後初。昨年かなわなかった選手権出場の悔しさと、この日までの努力の成果が結実した1戦となった。




 試合後、今節のMVPに選ばれた森山海宇オスティン(総3=目黒学院)は「久しぶりに大東大に勝ててうれしい」と率直な気持ちをほとばしったが、「セカンドタックルがあまりいけなかった」と現状に満足はしていない。東洋大の目標は「全勝」。この1戦で見つけた課題を修正し、次節も白星をあげるために不屈の精神で突き進む。






選手コメント


◇森山海宇オスティン

(本日の振り返りを)

ディフェンスで1人目入った後のセカンドタックルがあまり行けなくて抜かれているシーンもあったので、次節からセカンドタックルをしていきます。

(逆転トライについて)

最後は勢いで取ろうと思っていたので、よかったです。

(大東大戦に向けて特に取り組んできたことは)

チームとして全員で声を出すことを意識して練習していました。

(モールでのトライについて)

モールは強みだったので、モールでトライを絶対決めたいと思っていました。

(昨年2点差で負けたチームに今回勝利した率直な気持ちは)

久しぶりに大東大に勝ててめっちゃうれしいです。次も慶応大に勝てるように頑張っていきたいです。

(慶応大との対戦は)

練習試合くらいでしか試合をしたことがなくて、(公式戦では)初めてですね。

(次節の慶応大戦に向けて)

声もそうですけど、一番は走れるフィットネスを練習して頑張っていきたいです。



◇笠巻晴太

(本日の振り返りを)

フォワードプレーで圧倒できるというのは、自分たちで言っていたのでそれはできてよかったと思うんですけど、まだまだディフェンス面だったりアタック面だったりで課題が残ったので、次の慶応大戦までに修正できればいいなと思っています。

(ディフェンスとアタックの具体的な課題は)

ファーストタックルをした後のセカンドタックルだったり、オフロードパスをつながれてしまって結構前に進まれてしまったので、それをさせないダブルタックルの速さが課題です。アタックは疲れてきてしまってスピードが遅くなって相手に前に出られてしまっているということが何度かあったので、そこは次回までに修正していきたいと思っています。

(逆転トライについて)

リザーブで入った選手も交代した選手も試合に出ている選手も全体が一つになって取れた良いトライだったと思います。

(次節に向けて)

一人一人の動きがはやいので、反応のスピードだったり。(今日は)どうしても遅くなってしまったシーンが何度かあったので慶応大さんだったらいかれてしまうかなと感じたので来週までにセットプレーや判断のスピードをはやくして頑張っていきたいと思います。



TEXT/PHOTO=北川未藍