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今月14日、東京都内にて東洋大学とミズノ株式会社による合同公開取材が行われた。パリ五輪出場を2か月後に控えた竹原秀一(スポ2=東福岡)、松下知之(国1=宇都宮南)青木玲緒樹(H28年度営卒=ミズノ)、白井璃緒(R3年度国卒=ミズノ)らが一部練習を公開した。(取材日・5月14日)
(左から)白井、松下、竹原、青木
竹原秀一(スポ2=東福岡)
彼は、昨年開催の世界水泳福岡に日本代表として出場すると、中国・杭州アジア大会では男子200m背泳ぎで3位に輝き、ジャパンオープン2023においても同種目で銅メダルを獲得した。
今年3月開催の五輪代表選考会では、男子200m背泳ぎで憧れの選手と仰ぐ入江陵介氏を抑え、見事優勝しパリへの切符をつかんだ。
公開練習のメニューをこなす竹原
ーーパリ五輪を控えた今の心境は
だんだん日本代表になったんだなと実感が湧いています。とてもわくわくして、調子も上向きだからだとは思うんですけど、不安な気持ちというのは一切ないですね。
ーー選考会のときに平井監督が呼吸の流れが良くなったといっていたが、自身ではどう感じているか
自分は泳いでいても前のリズムをとる感じとは全然違くて、こっちの方が泳ぎやすいなと今自分では思っているんですけど。調子悪くなっちゃったときの自分でここがダメだな、ここをもうちょっとこうしなきゃいけないな、という風に前の泳ぎ方よりも(改善点が)鮮明にわかって、直すべきところがわかりやすくなったし、平井先生からも「ここがこうなってるから」って注意を受けたら、やっぱりなという風に思えるようになりました。
萩野公介氏(左)と平井監督(右)から指導を受ける竹原
ーー練習ではどんなところを意識しているか
練習では常に大きなストロークと、意識するべきところを意識できていると思うので、それをオリンピックの予選、決勝でしっかり意識していく準備をコーチのトレーニングを使って、(これから)ヨーロッパGPがあるんですけど、しっかり落ち着いたレースができればなと思います。
ーー泳ぎやすくなった要因は何か
ストロークテンポが大きくなったところが一番かなと思います。大きくなった分、一回の呼吸も大きくできるので酸素を吸うのが前より楽になったかなと。
ーーストローク数の変化は以前とはどれほど違いがあるか
50(m)1本の時は、前だと良くて27ストロークで、27秒とかだったんですけど。この前実戦で25ストロークで27秒くらいで、前のフォームの27ストロークのときより楽になったような気がします。
ーーストローク数が27から25に変わったのはいつ頃か
世界水泳福岡(2023年7月)前のときですね。
ーー自分のやるべきこととはどんなことか
今はまだちょっと足のバラつきとかがあるので。呼吸のテンポはうまくいくようになっているので足のバラつきを特に調整しています。
ーー足のバラつきはどんな風に修正していくのか
外に開いちゃうんですけど、足首をするぐらいを意識しています。
大きなストロークを意識しながら練習に取り組む
ーー入江選手からアドバイスはあったか
全体に向けての話だったんですけど、周りのことはあまり見ないように。自分のやるべきことだけを明確に見つけてそこに向かって残り3か月しっかり準備してほしいっていう。
ーー定期的に連絡をとっているのか
(入江)陵介さんと松田丈志さんが出身が福岡なのでトークショーをやっていて、お母さんが挨拶したみたいで、よくしてもらっていてそのときにお礼をしました。
背泳ぎに磨きがかかる
ーー自身初となる五輪出場だが、どんな成績を残したいか
決勝に進出することはもちろんで、そこでしっかりメダル争いをして、しっかりメダルを獲得できるように頑張りたいなと思います。
ーーどのくらいのタイムを目指すのか
55秒は、選考会で出したいなと思っていたので、55秒前半、54秒ぐらいを目指して頑張りたいなと思います。
竹原選手が出場する【男子200m背泳ぎ】は、
7月31日(水)18:00〜(日本時間)開始予定です。
熱い応援のほどよろしくお願いします!
TEXT・PHOTO・聞き手=望月桜、鈴木真央、岡本后葉