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2015.09.21
射撃

[射撃]二木がファイナルで上位入賞!インカレに期待のかかる大会に

関東学生ライフル選手権秋季大会

9月17日(木)~20日(日)長瀞総合射撃場


◆50mライフル三姿勢120発競技
浅見 1095
二木 1136

(ファイナル4位)
土屋 1041


◆50mライフル三姿勢60発競技
三島 556


◆50mライフル伏射60発競技
砥綿 607.0

(ファイナル8位)
新里 573.8
靍田 556.9
浅見 597.9
前田 587.8
土屋 597.2
二木 609.9

(ファイナル2位)


◆10mエアライフル立射60発競技
砥綿 576.3
山本拓 602.1
宮本 597.3
靍田 568.6
西谷 588.6
永井 562.7
前田 602.4
小田切 591.2
山本達 583.8
内村 607.8
石川 596.4
亀井 584.2
二木 604.4
土屋 615.8

(ファイナル8位)
浅見 599.2
新里 597.0


◆10mエアライフル立射40発競技
山下 401.5
三島 393.0
丸山 402.5
吉本 395.5
平松 398.4
手登根 DNS
岩松 402.5


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2種目での入賞を果たした二木


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土屋はファイナルでは悔いが残った


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成長株の砥綿は、SBで二木に次ぐ存在だ


 関東学生ライフル選手権秋季大会が埼玉県の長瀞総合射撃場で行われた。団体で2位と好成績をあげ、個人ではファイナルに3人が出場し、中でも二木(法3・金沢辰巳丘)が50mライフル伏射60発競技で2位、50mライフル三姿勢120発競技で4位と結果を出した。


 二木が前回大会に続き、エースとしての実力を見せた。二つの競技でファイナルに進出し、「エースとしての自覚が芽生えてきた」と小山コーチが語るように、部員を引っ張った。2位と好成績だった50m伏射60発競技では「プレッシャーの中で自分の射撃ができ、成長した」と春季大会の課題を克服した。一方50mライフル三姿勢120発競技でも4位と健闘したが、立射で思うような射撃ができず「不甲斐ない」と口にした。エースとしてチームを牽引(けんいん)するため、二木はさらなる成長を誓った。

 また、土屋(法3・岐阜済美)は10mエアライフル立射60発競技、砥錦(法2・太宰府)が50mライフル伏射60発競技でファイナルに進出するも共に8位に終わった。土屋はコンディションが万全の状態ではなかった中での射撃だった故に、悔しい結果となった。砥錦も「しっかりとした射撃ができなかった」と納得のいかない表情だった。

 

 「春より成績が上がってきた」と小山コーチが話すように、部としても個人としても着実にレベルアップしている。今回のトップ争いに食い込んだ上での団体総合2位という結果は、自信になるはずだ。来月にはインカレが控えており、今回ファイナルに出場した砥錦や土屋らの活躍が期待される。また、秋季大会は結果が奮わなかった女子も、レギュラー外の選手が台頭するなど確実に成長している。主将の新里(法4・糸満)も「インカレでも1位を狙えるはず」と自信をのぞかせた。1年間目標としている「総合優勝」。部一丸となって突き進んでいく。


■コメント

・小山コーチ

全体としては春からより一層頑張ってくれて成績も上がってきた。前回の大会は全国区で2位で、今回もトップ争いに最後まで絡めたのは良かった。(伏射では二人ファイナルに進出したが)伏射は50m競技では欠かせないものなので、初期から基礎を固めていた成果が出てきてくれたのかなと思う。二木くんはエースとしての自覚も芽生えてきて、部を支える一人になってきている。特に練習も熱心で能力も高いので、今後も期待している。(土屋はファイナルでは8位に終わったが)彼自身の技術の完成度が非常に高いので、調子が悪かったとしか言いようがない。そういったところも見られる範囲で調整していきたい。(特に良かった選手は)全員と言いたいところだが、まず浅見くんはどの種目でも通用するような選手。今回レギュラーはARでは外れてしまったが、そこそこの点数を全部撃っていて非常に能力が高い。あとは二木くんに次いで砥綿くんが将来有望な選手で、50mではゆくゆくはエース格になるのではと思っている。(インカレでは)もちろん部一丸となって総合優勝を狙っている。個人では男子が3名、女子も最低1名はファイナリストを出したい。これから合宿が二つあるのでそこで集中して、平常時の練習もメニューを組み直すところは組み直していきたい。今回風があってやりにくい中選手も頑張ってくれたので、環境に適応するような指導をしてインカレに臨みたい。

 

・新里(法4・糸満)

(大会を振り返って)個人の成績としては、全然良くなくてSB種目は課題が多く見つかった。エア種目はよくはないが元の成績に戻ってきている。(全体としては)女子はレギュラーの選手はあまり良くなかったが、レギュラー外の選手が頑張ってくれた。男子は全体的に良く、P姿勢で1位、三姿勢で3位、総合では2位になれたのは良かった。(収穫は)個人的にはうまく出来なかった中で課題をみつけられた。部活としては、今回総合団体2位ですが、伸びしろややる気をみれば、インカレでも1位を狙えるはずなので頑張りたい。(インカレにむけて)インカレでの優勝、個々の成長が射撃部の目標なので、一人でも多くの選手がファイナルに出場できるといいので、そのために練習を重ねていきたい。


・土屋(法3・岐阜済美)

(大会を振り返って)本戦は良かったがファイナルは情けない結果に終わってしまった。4年生が次の試合が最後なので、このような結果にならないように調整していきたい。(コンディションは)全身は悪くなかったが、理由はわからないが左足がけいれんしてしまったので銃が止まってしまった。(課題は)左足のけいれんがなぜ起こってしまったのか、原因を究明するとともに平常練習から問題点を改善していきたい。(全体の成績をみて)昨年よりも点数が伸びてきていていい流れが来ている。4年生に育ててもらって、伸びた点数をそのままにせずより高みを目指していきたい。(インカレに向けて)今回悔しい結果となってしまったので、インカレではこのようなことがないようにしていきたい。


・二木(法3・金沢辰巳丘)

プレッシャーの中でも自分の射撃ができたので成長できたと思う。課題としてはメンタルトレーニングがまだ足りていない。(4日目の)三姿勢は、膝射がいつもよりいい点数でなかった。伏射が自分のいつも通りの射撃をすることが出来たことが順位につながった。立射は練習不足と自分のメンタルに勝てなかったことで、4位という結果に終わってしまった。自分の思う射撃が立射でできていなかったので不甲斐なかった。 立射を重点的にこれから練習していく。プレッシャーの中でいかに打つ練習をするか。肉体面は下半身の強化を主に、体幹を鍛えて立射でも銃を受け止められる体づくりをしていきたい。(二日連続のファイナル出場は)ファイナルに残ることが当たり前という考えになっているので、インカレでも継続してファイナルに残って優勝を目指せるようにしたい。(インカレに向けて)団体も今回総合2位と個々の選手のレベルアップもしているので、自分もこの結果以上の力を出せるように、部員を引っ張っていけるように頑張りたい。目標は団体、個人共に優勝を狙うのみ。

 

・砥綿(法2・太宰府)

(ファイナルでは)入ってから自分の考えが出すぎてしっかりした射撃ができなかったので、もう少し余裕を持った射撃ができるようにしたい。(収穫したものは)ファイナルに出られて伏射姿勢で脈の取り方を対策できたこと。(次の大会に向けて)伏射はしっかり打てているので、次のファイナルでは優勝できるように頑張る。


TEXT=河西樹 PHOTO=野原成華、高橋雪乃、星川莉那