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2024.05.23
硬式野球

[硬式野球] 惜敗にも今後への希望の見える一戦

東都大学野球 春季2部リーグ戦・専大戦 第2回戦

5月22日(水)駒澤球場


⚫︎東洋大4ー5専大


専大
東洋大


本塁打:前髙、池田(三回)


島田、柿本、八巻ー政所


・打者成績

打順守備名前
(遊)宮下(総3=北海)
(右)山内(総1=東海大相模)

打→右山田(総2=木更津総合)
(指)嶋村(法4=栄北)
(三)池田(営3=三重)
(一)高中(総1=聖光学院)
(左)松本(営4=成田)
(捕)政所(営3=天理)

西川(営3=九州学院)
(中)大城戸(総1=九州学院)
(二)前高(営2=熊本工)


35


・投手成績

勝負名前球数四死球三振

島田(総3=木更津総合)108
柿本(営4=東洋大姫路) 24

八巻(法1=狭山清陵)16


嶋村はこの試合猛打賞


前高は本塁打を含む2安打


9回のマウンドにあがった八巻


4番池田は今季第三号の3点本塁打を放った


初打席で本塁打を放った前高を笑顔で迎えるベンチ


前日の専大1回戦に敗戦し、この日の第一試合で東農大が立正大に勝利し、2部優勝を決めたことで、春の1部2部入替戦への切符を逃した東洋大。それでも昨日の試合終了後、嶋村主将が語った「勝つことは変わらない。しっかりやることをやる。」その言葉通り、目の前の一戦に勝利するためチーム一丸となって専大二回戦に挑んだ。


 先発の島田(総3=木更津総合)は初回、2本の安打を許し一点の先制を許すも、2回3回は持ち前の落ち着いた投球で、三者凡退に相手打線を抑える。

 打線は初回2死から、嶋村(法4=栄北)と池田(営3=三重)の連続安打で好機をつくるも後続が続かず、得点にはつながらない。

 1点ビハインドで迎えた3回、この試合最初の得点を奪ったのは、リーグ戦初出場初打席の2年生のバットだった。先頭打者の9番・前高(営2=熊本工)は2球目を振り抜き、放った打球は右越えの同点本塁打。試合を振り出しに戻す、新戦力の大きな一打にベンチは大盛り上がりを見せた。

 この一本から打線は勢いづく。山内(総1=東海大相模)の死球、嶋村の左安打で1死一、二塁と逆転のチャンスを広げ、続くのは4番池田。「長打というか後ろにつなぐ気持ちで」と打席に入った、頼もしい4番打者は2球目の真っ直ぐをジャストミートし、打った瞬間にガッツポーズ。今季第3号となる、逆転3点本塁打を放った。

 4-1と逆転に成功し、このリードを守りきりたいところだが四回に1点、7回に2点を奪われ再び同点にされ、試合は振り出しになる。

 八回表、代わってマウンドに上がった柿本(営4=東洋大姫路)が安打と四球で1死満塁のピンチを迎え、捕逸で痛い1失点。逆転を許してしまう。なおも、1死二、三塁で追加得点の危機だったが、ここは左翼手松本(営4=成田)の好返球で併殺。チームを救う好プレーを見せた。

 点差は1点。再度の逆転を狙う打線だが、最後まで追加得点をあげることができず試合終了。4-5と惜敗し、勝ち点を落とす結果となった。

 試合には敗れたものの、武器である固い守備や池田・前高の2本の本塁打、嶋村主将の猛打賞、強い東洋の野球が垣間見える場面が多くあった。

 今シーズンの残る試合は次週の東農大戦のみとなる。最終戦を勝利で飾り、チームのこれからにつなぐ良い一戦にしたい。


■コメント

・嶋村主将(法4=栄北)

ーー猛打賞でしたが今日の打撃の調子は

昨日の打席があまり良い感じではなくて、調子がすごく良いってわけでは無い中で、自分の思った理想のバッティングができたかなと思います。

ーースタメンでの起用だったが、打席に入るときの心境は

DHってよりは一打席一打席勝負の代打のような気持ちで入りました。どんな形でも良いので、自分が打つことでチームの皆んなに可能性を感じさせる打席にしたかったです。

ーー安打数では打ち勝っているが

ヒットを打った本数が多いとは言え、野球は9回終わった時に取った得点が多い方が勝ちなので、どの場面で打てるのかが、一番大事だということを感じる試合でした。

ーー次戦への意気込み

しっかり最後勝ちきって秋につなげられたらなと思います。


・池田選手(営3=三重)

ーーここまで3本塁打、12打点だがこの春の成績を振り返って

1試合1本は(ヒットが)打てていたんですけど、今日はいいところで打てたんですけどなかなかチーム的にも自分的にもあと一本ってところがまだかなと思います。

ーー長打力の面で成長したように思うが自身は

去年は単打が多かったんですけど、この冬の練習だったり、そこまで自分は長打を打てる選手とは思っていなかったんですけど、たまたまいい角度で当たって振れているかなと思います。

ーー本塁打を打った球は何でしたか

真っ直ぐでした。

ーーランナーが溜まっている中で一本を狙っていたか

つないでつないでだったので、長打というか後ろにつなぐ気持ちで打席に入りました。


TEXT=一ノ瀬志織/PHOTO=青柳そよか・一ノ瀬志織