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2024.08.23
水泳

[水泳]パリ五輪200m背泳ぎ竹原、準決勝進出を決め世界を相手に大健闘!

第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)

7月27日(土)〜8月4日(日) パリ・ラデファンス・アリーナ

※以下、日付は現地時刻


(5日目)


男子200m背泳ぎ予選

3組

3着 竹原 1’57”23

→全体8位で準決勝進出!


男子200m背泳ぎ準決勝

1組

8着 竹原 1’58”03


 3月の国際大会代表選手選考会に出場した竹原

 

 3月の代表選考会男子200m背泳ぎで見事優勝し初の五輪出場をつかんだ竹原秀一(スポ1=東福岡)。挑んだパリ五輪では、予選を全体8位で突破すると、準決勝で全体15位と大健闘した。


 大会6日目の7月31日、パリ五輪競泳・男子200m背泳ぎ予選が行われた。竹原は予選3組に登場。多くの選手が57秒台の自己ベストタイムを持つ中、竹原は自己ベストタイム1分56秒28を持って挑んだ。竹原は、普段と変わらぬ落ち着いた表情で登場すると、コースへ一礼して着水。スタートの合図とともに勢いよく飛び出した。世界の実力者がスタートからペースを飛ばす中で、竹原もそのハイペースに必死に食らいつく。残り50mで加速し順位を上げ、1分57秒23をマーク。3組3着でレースを終えると、全体8位で準決勝へと駒を進めた。


 「決勝のつもりで」と臨んだ準決勝。残り50mを切った時点で6位につけた竹原は、後半の追い上げもかなわず、1組8着でフィニッシュ。予選レース後、「感覚とのズレ」があったと語った竹原。準決勝ではその修正を試みるも、予選と準決勝との間隔が十分に長くなかったこともあり、「思うように泳げなかった」と悔しさをにじませた。結果は全体15位で惜しくも決勝進出とはいかなかったが、世界を相手に大健闘を見せた。


 大会2日目に男子400m個人メドレーで後輩の松下(国1=宇都宮南)が銀メダルに輝くと、彼に続けと竹原への期待が高まった。日本中からの計り知れないプレッシャーを背負って挑んだ今レース。レース後のインタビューでは、「泳ぎのイメージとのギャップがあった」という。これまで今大会に向け多くのものを懸け準備してきたからこそ、彼にしか知り得ない悔しいものがあっただろう。


 彼は確実に世界で戦える力を持っている。ただ、今回はうまく噛み合わなかっただけ。「オリンピックには魔物が棲んでいる」と言われているように、普段とは異なる環境そして多くのプレッシャー下で、自身の持つ実力を最大限に発揮することの難しさがきっとそこにはある。日の丸を背負い、国の代表として1人でこの大舞台に立ち、最後まで正々堂々と戦った彼の勇姿と、これまで積み重ねてきた計り知れない努力を讃えたい。彼はこの経験を糧とし、ロス五輪を見据え、この先の競泳界を引っ張っていってくれるだろう。



TEXT=望月桜

ジャパンオープン2016
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