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平成27年度関東大学アイスホッケーリーグ戦
9月21日(月) DyDoドリンコアイスアリーナ
東洋大3-4法大
[ゴール・アシスト]
13:56 人里(岩野、梅野)
33:24 坂本(今村、渡邊)
44:51 古川誠(人里、岩野)
FW人里は2試合連続ゴールを決め、チームに勢いをもたらす
素早い動きで相手ゴールを攻め、3点目を挙げたFW古川誠
開始7分、一瞬の隙を突かれ先制を許すも、FW人里(社3・白樺学園)が反撃のゴールを決め相手に流れを渡さない。2ピリでは自分たちのペースをつかんだかのように見えたが、3ピリにまさかの3失点。リーグ2戦目で早くも黒星を喫した。
同点で迎えた第2ピリオド。相手の反則が続き、長いPP(パワープレー)のチャンスを得るも、なかなか点を奪えない。だが、徐々に自分たちのペースをつかみ始めた開始33分。FW今村(社4・白樺学園)がパックを奪いゴール前へ攻めると、FW坂本(社1・八戸工大一)へのパスがきれいに通る。パックをもらった坂本がネットを揺らし、大学初ゴール。2対1と逆転した。その後も落ち着いたパス回しで何度も相手ゴールを脅かす。しかし決定的な場面をつくれず、1点リードで2ピリを終える。
つかみかけたペースのままに試合を進めたい3ピリであったが、開始早々2点を失い逆転を許す。FW古川誠(社1・白樺学園)の鮮やかなゴールですぐさま同点とするも、SH(ショートハンド)でまたも失点し、3対4。残り1分半のところでタイムアウトを取り6人攻撃を仕掛けるも気持ちが空回る。思うように攻めきれず、敗戦となった。
「試合内容は悪くない」と監督、選手は口を揃える。持ち味であったフィジカルなプレーはまだ思うように発揮できていないが、その分判断やパス回しなどの一つひとつに冷静さが光った。その冷静なプレーで幾度となく相手ゴールに攻め込んだが、最後の決定力に欠けた。試行錯誤が続く東洋大だが、自分たちのプレースタイルをしっかりとものにし、機能させていくことが今後の勝利へとつながる。今日の敗戦を次につなげ、貪欲に勝利を目指す。
■コメント
・鈴木監督
内容はそんなに悪くはなかった。ただ、勝つにはいろいろなものが必要で、チャンスがある中で決めきれなかった。内容をよくしようという気持ちでいっぱいいっぱいで、最後の得点の集中力だったり、そういう部分が相手より欠けていたので勝てなかった。そこを修正していかなければいけない。判断はすごく成長した。試合の内容的にはうちが押すことができていたと思うが、それは試合の結果とは全く関係のないこと。チャンスがあったところで決めきれなかったのが、相手に勢いを残してしまったということだと思う。(今後に向けて)早めの黒星ということでチームとしては楽な状況ではないが、これが今のチームの実力。この負けをしっかり次につなげられるようにやっていきたい。
・FW人里(社3・白樺学園)
立ち上がりはとても良く、前回の慶大戦とは全然違ったプレーをしていた。東洋のFW陣のフィニッシュが悪くて、大事な場面で決められなかったというのが今日の敗因だった。最後は僕自身も反則してしまったので、責任を感じている。次の試合でつなげられたらいいと思う。(シュート数は倍以上上回っていたが)反発する、GKが取りやすいシュートとかが多く、シュート数は増えたが良いチャンスで決め切れなかった。(1日おきの試合について)個人的には連戦の方が好きだが、休みの日にも体を動かしたりしてコンディションを保っている。(次戦に向けて)今日負けてしまったことは本当に悔しいが、負けを引きづっていても仕方ないので、しっかり切り替えて日大戦に備えたい。
・FW坂本(社1・八戸工大一)
シンプルに戦えたのでそこは評価できる。法大のほうが最後まで集中していた。もっと要所要所で決めて、僕自身もスコアリングチャンスがあったのでそこをしっかり決めていかないとこの先勝てないと思う。(今季の法大の印象は)ディフェンスがいいチームだったので最初苦戦したが、2、3ピリはこっちのほうが良かったのでチームとしては負けているという印象はなかった。(自身の初ゴールは)今村さんからパスをもらったので決めるしかなかった。素直に嬉しかった。流れが悪いときに僕たちが出て流れを呼び込むというプレーが重要だとコーチからも言われているので、あのタイミングで点数を取れたことは良かったと思う。(次戦に向けて)まだリーグ戦は2試合しかやっていないので、とにかく次の試合もシンプルにハードワークして、60分間プレーして、この先全勝していきたい。
TEXT=中田有香 PHOTO=酒井奈津子