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2024.08.19
サッカー

[男子サッカー]リーグ戦第11節 インカレ王者明大に引き分けの大健闘も「勝ち切れたゲームだった」悔しさと挑戦を経て後期戦に続く

第98回関東大学サッカーリーグ戦1部第11節 東洋大vs明大

8月18日(日) 東洋大学朝霞キャンパス・サッカー場


東洋大1-1明大


〈得点者〉(アシスト)

27分 新井


〈出場メンバー〉

▽GK

前田宙杜(国4=京都橘)


▽DF


徳永崇人(国3=前橋育英)

稲村隼翔(国4=前橋育英)

山之内佑成(国3=JFAアカデミー)

荒井涼(国3=日大藤沢)


▽MF

中山昂大(国4=大宮U-18)→82分 増田鈴太郎(国4=東海大相模)

新井悠太(国4=前橋育英)

田制裕作(国3=柏U-18)

湯之前匡央(国3=柏U-18)→90+2分 大橋斗唯(国2=柏U-18)


▽FW

梅津凛太郎(国4=鹿島Y)→74分 鍋島暖歩(国3=長崎U-18)

村上力己(国3=尚志)→52分 高橋輝(国2=大宮U-18)



 悪天候により延期されていた第98回関東大学サッカーリーグ戦1部(以下、リーグ戦)第11節の相手は、昨年度インカレ王者の明大。今リーグ戦で一度も負けず強さを誇る明大に東洋大は同点にくらいつく大健闘を見せたが、勝利の可能性が十分にあっただけに悔しさが残る試合となった。それでも着実に勝ち点1を積み重ね、後期に続く。


前半、シュートを放つ山之内

 

 開始早々、明大の攻めが優勢で5分には相手に先制点を許した。ただそこから東洋大は焦ることなく自分たちのプレーを続け27分、FW村上が相手のファールを誘い、PKのチャンスが回ってくる。MF新井は冷静に相手GKの動きを見極めたシュートを決め、同点に追いついた。その後も東洋大のペースで試合を進めるもなかなかゴールは決まらず、1ー1で前半を終えた。


PKを準備する新井、GKとの一騎打ちにもひるまない


 ハーフタイム、「行くぞ」と力強い掛け声で気合いを入れ、再びグラウンドに向かう。迎えた後半、東洋大は序盤から攻めの姿勢で試合を運んだが、一進一退の攻防戦にもつれ込む。その中で71分、DF稲村が浮き球のロングパスを出し,DF山之内がへディングで受け止めると新井が拾い、途中出場のFW高橋輝が明大の守備を交わしながらシュートを放つ好プレーを見せたが,惜しくも相手GKに阻まれ追加点とはならなかった。明大も点差を広げようとゴールを狙うもGK前田の好セーブで守り切り、試合はそのまま1ー1で終了した。


後半、積極的に攻める湯之前(左)と新井

 

 強豪相手に引き分けで抑え、大健闘を見せた東洋大だったが、何度も訪れたゴールのチャンスをものにできず、前田は「負けなかったのはポジティブなんですけど、勝ち切れたゲームだったのかなっていうのが正直な感想ですね」と悔しさをにじませた。今後インカレに向けて負けられない戦いが続いていく中、次節まで6週間の中断期間を挟む。新井は「自分たちのサッカーを確立しつつ、一人一人がレベルアップしてどんな形でも勝ち点3を取れるように頑張りたい」と意気込んだ。チームの力だけでなく個人の力にも磨きをかけ、次節、前期は敗戦した中大との対決に期待がかかる。



◇コメント

前田宙杜(国4=京都橘)

ーー今節を振り返って

 自分たちが勝ちが続いていて中断前最後(の相手が)明大で、勝ったら三連勝、(波に)乗れるっていう中で負けなかったのはポジティブなんですけど、勝ち切れたゲームだったのかなっていうのが正直な感想ですね。


ーーGKとして守っていて、明大はどんな相手だったか

 向こうは負けていないっていうので独特なプレッシャーがあったと思うんですけど、自分たちは挑戦者として行くだけだったし、僕はそれについて行くだけだったので、相性的にもそんなにやりづらい相手ではなかったので、あとは自分たちの持ち味を生かしていれば、勝ち切れたのかなと思いました。


ーー次節までの中断期間でどんな部分を強化していきたいか

 J(リーグチーム加入)内定していてそっちの練習に行く人もいるし、チームに残って練習する人もいる中で、JはJでいいところを持って帰って来てチームに還元してほしいし、行かない人もそのチャンスをつかめるように練習取り組んでいきたいし、それがもう一回集まったときに大きな力となって強いチームになれれば、もっと楽に勝てるゲームが出てくると思うし、チーム力も高まってくると思います。


ーー次節に向けた意気込み

 インカレに向けて負けられない戦いが続いているので、そこの気持ちの部分は揺るがずに、厳しく言うところは言って強いチームを全体で作っていければいいかなと思っています。


高橋輝(国2=大宮U-18)

ーー今節を振り返って

 前半早い時間で失点してしまったんですけど、そこから落ちることなくみんなで粘り強く戦えて、前半のうちに追いつけて、後半も攻め入るシーンも多かったのでできれば勝ち点3を獲りたかったですけど、この引き分けはポジティブに捉えていいんじゃないかなという風に思っていて。次節勝てば、この勝ち点1っていうのは結構大きなものだったと思えるので、次節切り替えて頑張りたいと思います。


ーー途中出場だったが、どんな思い出試合に臨んだか

 相手も暑い中で疲れていると思っていたので、自分のスピードが生きるなと思ってとにかくたくさん走ろうっていうのは思って、チームに勢いづけたいなと思ってピッチに入りました。


ーーこの中断期間で強化していきたい部分は

 強化する部分はたくさんあるので、具体的には難しいですけど、どういう試合でもしっかり勝ち切れる、勝負強いチームになれるようにチーム作りを中断期間でしっかりやっていきたいなと思っています。


ーー次節に向けた意気込み

 次節は中大なので、中大には前期負けているのでしっかりその悔しさをぶつけられるように、勝てるように頑張りたいと思います。



新井悠太(国4=前橋育英)

ーー今節を振り返って

 正直、延期前の試合ではうまく噛み合っていましたね。明大のプレーに対して自分たちのプレー、相手の嫌なこととか自分たちの良さとかを出していたんですけど、今回は入りから明大が一枚上手というか自分たちのしたいプレー、相手が自分たちが嫌がるプレーをしていて、うまくやられて、入りに点決められましたがそこから全体的に焦ることがなかったというか、チームとしてまとまっていたのでその中で前半1点を取り返したっていうのは良かったですね。でも後半とか前半の最後の方は自分達の良さっていうところが出てきた中で1点取れたシーンがあったのに取れなかったっていう、正直勝ち切れた試合でした。


ーーPKはどのようなことを考えていたか

 (村上)力己が(PKを)とってくれたんですけど、力己にとりあえず聞いて蹴らせてくれたって感じです。そんなに力が入ることなくキーパーを見ながら「どっちか動くだろうな」というのはあったので、とりあえず真ん中に蹴ってそれが入ったって感じです。


ーー後半はどのような作戦で挑んだか

 相手が3バックだったんですけど、真ん中の選手がうまいポジション取って、中盤に数的有利を作られちゃってたんで、後半はそこを改善しつつプレッシャーの当て方だったりていうのを変えて,自分たちもちょっとずつ前に推進する力が出てきたのでその中1点取ろうという作戦でした。


ーー今節で前期戦を終了したが、前期を振り返って

 個人的にも多分チームとしても開幕戦からステートダッシュがうまくいかなかったっていうのが正直な感想で、それを引きずることなく前期の後半戦になるにつれて自分たちのサッカーというのを取り戻しつつ、一人一人何をやればいいかっていうのが明確になってきた、そういった点では徐々に改善されて自分たちも少しずつではありますけど、右肩上がりになってきているのでこの中断期間も成長できるようにやっていきたいと思います。


ーー次節に向けた意気込み

 次節は1ヶ月ちょっと中断(期間)があってその中で自分たちのサッカーを確立しつつ、一人一人がレベルアップしてどんな形でも勝ち点3を取れるように頑張りたいと思います。


[次節試合予定]

第98回関東大学サッカーリーグ戦1部第14節 

9月21日(土) vs中大 中央大学多摩キャンパスサッカー場 18:00キックオフ

※関東大学サッカー連盟公式YouTubeチャンネルまたはジェイネットTVにてライブ配信も予定されています。


TEXT=鈴木真央、PHOTO=鈴木真央、望月桜