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関東大学ラグビーリーグ戦1部第3節・流経大戦
会場:龍ヶ崎フィールド
○東洋大 27{12-19、15-5}24 流経大
番号 | Pos. | 名前 |
1 | PR | 笠巻晴太(済4=北越) |
2 | HO | 小泉柊人(済3=目黒学院) |
3 | PR | 石川槙人(総4=日本航空石川) |
4 | LO | マタリキ・チャニングス(総4=HestingsBoys) |
5 | ジュアン・ウーストハイゼン(総3=Helpmekaar College) | |
6 | FL | 植田宗優(済3=筑紫) |
7 | 森山海宇オスティン(総3=目黒学院) | |
8 | NO8 | 栗原大地(総3=伊勢崎興陽) |
9 | SH | 飯島乾太(ラ4=目黒学院) |
10 | SO | 天羽進亮(済3=城東) |
11 | WTB | モリース・マークス(総4=Hoërskool Noordheuwel) |
12 | CTB | 佐藤航大(済4=北越) |
13 | 浅尾至音(スポ2=城東) | |
14 | WTB | ボンド洋平(済4=東海大相模) |
15 | FB | 坂本琥珀(総2=仙台育英) |
16 | Re. | 小川雄大(済4=脇町) |
17 | 前川嵩登(済4=日体大荏原) | |
18 | 高嶋大夢(総3=関商工) | |
19 | 山岡快翔(総2=関商工) | |
20 | ステファン・ヴァハフォラウ(総3=札幌山の手) | |
21 | 生田旭(総1=国学院栃木) | |
22 | アダム・タマティ(総3=Sacred Heart College) | |
23 | 土田修也(総4=岐阜聖徳) |
1勝1敗で迎えた第3節は6日、龍ヶ崎フィールドで流経大と激突した。前半では取っては取られてのクロスゲームを展開。後半は勢いをものにした東洋大が2連続トライを挙げ流経大との熱戦を制し、東洋大1部昇格後初の流経大戦勝利となった。
浅尾のトライにかけよる選手たち
先手を打ったのは流経大だ。自陣スクラムからパスを回してインゴールへ飛び込み0-5。東洋大も攻めの姿勢で敵陣へ踏み込み18分、マイボールラインアウトからモールを展開すると、ボンドがパスを受け取り1トライ目を挙げた。
もう一度敵陣へ攻めていきたい東洋大だが、両校譲らない一進一退の攻防戦が展開される。28分、自陣インゴール間近で流経大の強みであるモールに抵抗しきれずトライを決められるが、東洋大も敵陣へ進み石川が押し切ってトライを決めて同点に。
リードを作りたい前半終了間際では、思うように楕円球を敵陣に持ち出せず、流経大にトライを許し12ー19でハーフタイムに突入した。
インゴールへ飛び込むボンド
1トライ差を追いかける展開となった後半は、東洋大の猛攻と厚いディフェンスが光った。立ち上がり3分、東洋大は素早くパスを回していき、坂本に渡ると一気に加速してインゴール。19分には天羽がPGを成功させ、さらに27分、浅尾が相手のディフェンスを振り切って飛び込むようにトライ。相手に得点を許さずに15点を加算した。
しかし、終盤から流経大も持ち前の「ダイナミックラグビー」を展開していく。43分には相手に隙を突かれ、リードは3点に。その後も自陣へ攻め込まれていったが、東洋大が厚いディフェンスを発揮し、何度も流経大のアタックを阻止。最後は東洋大が場外へ楕円球を蹴り出し、勝利を告げるホーンが鳴った。
「努力して積み重ねたものが(今試合の)最後に出てきた」(浅尾)。あと一歩のところで選手権出場を逃した昨年度。そのときの悔しさを糧に積み上げてきた努力が、1部昇格後流経大に初勝利という結果につながった。
力強いプレーが光った浅尾
「今までつないできてくれた先輩たちへの恩返しが少しでもできたのかなと思います」。試合後に笠巻主将はこう振り返った。
リーグ戦1部昇格、大学選手権初出場と東洋大ラグビー部に新たな歴史を刻んできた先輩たち。今度は、自分たちが何かを継(のこ)す番だ。
次節はリーグ戦6連覇中の東海大との大一番。昨年負けなしのチームだが、勝機は必ず訪れる。ストップ東海大へ、怯むことなく王者へ襲いかかる。
■コメント
◇福永監督
(試合の振り返りを)
3戦目ですけど重要な試合だということを皆も理解していたし、そういう意味でプレッシャーもあったと思うんですけど、それを克服していい内容で試合を終われたと感じています。
(後半勢いに乗った起点は)
後半から入った生田、ヴァハフォラウ、タマティがしっかり役目を果たしてくれたんじゃないかなと思います。(ハーフタイム明けから3人の交替という)プランがあったのと、流経大に対してしっかり回して走るべく人が走れるプレーを目指しました。
(流経大に1部昇格後から初勝利となったが)
こうやって勝利を自信につなげてできて、次からひとつずつ戦っていきたいと思います。
(次節は東海大との一戦になるが)
中盤戦にして大一番となるので、そこに向けてしっかりとやるべき準備を進めていきます。
◇笠巻主将
(試合の振り返りを)
先週に引き続いて最初から100%出し続けられたこと、それに加えて大一番のゲーム(東海大戦)も控えているのでそこに全員で向かっていけるようにと話をしていた中でそれを本当にみんなが出してくれたのかなと。リザーブ、サポートのメンバーも含めて、全員が出してくれたのかなと思います。
(流経大に1部昇格後から初勝利となったが)
率直な気持ちとしてはうれしいていう気持ちもありますし、今までつないできてくれた先輩たちへの恩返しが少しでもできたのかなと思います。
(後半勢いに乗った起点は)
ゴール前で何回も流経大のアタックを通さずに自分で取り返して、いい終わり方で終われたのは本当に試合を最後までみんなで元気づけたのが力になったと思います。
(次節はリーグ戦6連覇中の東海大との一戦になるが)
自分たちはチャレンジャー。引かずに、どれだけ自分たちのラグビーが通用するか、自分たちにフォーカスしてラグビーを楽しめるかにフォーカスして。来てくださっている人たち、応援してくださっている人たち全員に感謝をして試合に取り組みたいなと思います。
◇浅尾選手
(試合を振り返って)
取って取られ の展開だったんですけど、自分たちが練習してきたものを出すだけだったのでやってきたことをやるしかないかなと、ずっと凡事徹底で細かいことを詰めて試合しました。
(ご自身の手応えは)
手応えは自分の強みが、去年はちょっと不甲斐ない結果に終わってしまって、そこから努力して積み重ねたものが最後に出てきたんだと思います。
(今日でた課題とは)
キック蹴られて、返りとかが1歩の最初のリアクションが遅くなったりしまったので、そこで相手に呑み込まれたこがあったので、相手り先動くという課題が見つかったのかなと思います。
(今季は要所要所でのペナルティが増えましたが、試合中修正や意識していたことなどは)
寄りの速さだったり、1歩でも前に自立して自分てボールを持っておくこと、1人1人が100%の気持ちが修正力かなと思います。
(1部昇格後、初めて流通経済大に勝ちましたが、この勝利について)
初めて勝ったということで、あまり意識してなかったんですけど、ただひたすらに一勝一勝積み重ねるだけだったので。うれしいのはうれしいのですが、次に向けておこたらず頑張ります。
(次戦、東海大戦に向けて)
勝ちます
TEXT=北川未藍 PHOTO=北川未藍、鈴木真央