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東都大学野球 秋季2部リーグ戦 駒大戦 第1回戦
10月6日(日)駒沢球場
◯東洋大2ー1駒大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
駒大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | × | 2 |
岩崎、一條 ー 政所
二塁打:政所(七回)
・打者成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (指) | 山内(総1=東海大相模) | 4 | 0 | 0 |
2 | (一) | 吉田(営3=龍谷大平安) | 2 | 1 | 0 |
3 | (右) | 花田(総1=大阪桐蔭) | 3 | 0 | 0 |
4 | (三) | 池田(営3=三重) | 3 | 1 | 0 |
5 | (遊) | 髙中(総1=聖光学院) | 3 | 0 | 0 |
6 | (左) | 秋元(済3=木更津総合) | 3 | 0 | 0 |
7 | (二) | 前髙(営2=熊本工) | 3 | 1 | 0 |
二 | 馬場(総2=九州学院) | 0 | 0 | 0 | |
8 | (捕) | 政所(営3=天理) | 3 | 1 | 1 |
9 | (中) | 大城戸(総1=九州学院) | 3 | 1 | 1 |
計 | 27 | 5 | 2 |
・投手成績
勝負 | 名前 | 回 | 球数 | 被安 | 四死球 | 三振 | 責 |
勝 | 岩崎(総4=履正社) | 8 1/3 | 121 | 8 | 6 | 8 | 1 |
一條(総4=常総学院) | 2/3 | 12 | 0 | 1 | 1 | 0 |
121球を投げる力投を見せた岩崎
先制点をあげた池田
攻守での大活躍を見せた政所
最終回のマウンドに上がった一條
勝利後の選手たち
4年生の見事な投手リレーで駒大打線を抑え、1部昇格に向けて負けられない一戦を接戦で制し、粘り強い東洋大の野球を見せつけた。
この日、先発の岩崎(総4=履正社)は、9回途中無失点。六回表に2者連続三振を奪い、この回はじめて3者凡退に抑え、流れを引き寄せるピッチングを見せた。0ー0で迎えた裏の攻撃。1死から吉田(営3=龍谷大平安)が四球で出塁し、花田(総3=大阪桐蔭)が犠打を成功させる。相手投手の暴投で2死三塁とする。4番池田(営3=三重)が均衡を破り、遊適時打を放った。痺れる展開が続く中、宿敵から先制点をもぎ取った。
1ー0で逆転は許されない七回表。先発投手を救うファインプレーが生まれた。大城戸(総1=九州学院)が左中間への大飛球を好守。「ピッチャーを助けるプレーが出来て良かった」と振り返る。その裏の攻撃でも政所(営3=天理)が2死から二塁打で好機を作ると、大城戸が左前適時打を放って追加点を奪った。
八回表1死一、三塁の場面、三直に打ち取って飛び出していた一塁走者も併殺にし、ピンチを凌ぎ球場を沸かせた。
九回表には1点を失い、1死ニ、三塁から一條(総4=常総学院)が登板。死球で1死満塁という緊迫した場面で政所がバックネット際に飛びつき、この日一番のビッグプレーでチームを救った。最後はフォークボールで空振り三振を奪い、試合終了。1点差を守り切った。
攻守で大活躍だった政所は、「チームに貢献できてよかった」。久しぶりのスタメンだった大城戸は、「本当に痺れる試合で負けられないというプレッシャーはあったが、それをものにしてみんなで勝ててよかった」と今日の試合を振り返った。
厳しい戦いが続いていくが、2部優勝・1部昇格を掲げる東洋大はもう負けられない。今日の勢いのまま明日の勝利を掴み取りたい。
■コメント
・井上監督
ーー最後痺れる展開でした
痺れる展開にしたの岩崎ですから。
ーー最後までいってもらうつもりだったんですか
勝ってる間は岩崎でいくぞって言っちゃったんですけど、でも勝ちたいから一條に代えました。
ーーピンチを作ったのは岩崎だとおっしゃっていましたけど
完封できるチャンスだったのに。志願登板ですからね、絶対先発させてくださいと。予定では岩崎じゃなかったんですよ本当は。でも言ってきたから、その代わりちゃんと責任を取れよっていいました。
ーーランナーを出しながらも、勝負どころしっかり踏ん張っていた思うのですが
当然その駒澤さんのバッターも打つためにいろいろやってきてるわけですよ。でもその割には岩崎が何もしないから、あんな苦しいピッチングになりましたね。普通にストライク先行してれば絶対あんな感じにならないですよ。多分手も足も出ないと思います。
ーー打線の調子は
打線は正直水物ですからね。あまり期待しないようにしています。でも、能力的にはもっと打ってくれないと困っちゃうんですよ。あんだけ一生懸命、真面目に練習してるのに、なんで結果出さないのって。せっかく真面目にやってんのに結果出せよって話なんですよ。
ーーここまで戦いが続きましたけど
もう負けられないんで。とにかく今日勝てたことはよかったです。でも明日勝たないと意味がないので。あと4連勝しないとチャンスが出てこないので。
・岩崎(総4=履正社)
ーー勝利した、今の気持ち
僕が情けないんで、力を借りることになってしまったんですけど、感謝してます。
ーー最後のほうは疲れがあったか
いや、全然です。後半6〜7回から全身つってました。
ーー志願の選抜だったが、どういう思いで
僕が投げた方が1番良いと思いました。
ーー今日の良かった点は
得点圏のピッチングですかね。ギアの入れ替えができていたので良かったと思います。
ーー振り返って、自身を採点すると
全然良くないですね。ただ、普通にやっていたら勝てると僕は思っているので、後にもすごくピッチャーがいて、元気がありあまってるのがいっぱいいるので、多分後半に行くにつれて有利になって行くと思います。
ーーどのようにチームに貢献したいか
これを続けていったら、入れ替え戦行けると思うので、ピッチャー陣はどの大学のチームよりもいいと僕は思っているので、そういう自信もありますし、これからも普通にやっていけば行けると思います。
ーードラフトが近づいていますが、どのような思いですか
選ばれても選ばれなくても、自分がやることやるだけなので、それを評価してくれたらいけるって気持ちですね。いけなくても、野球終わるわけではないので、そこは全然気負わずに楽しんで、大学生活最後のリーグ戦なので楽しんでやりたいと思います。
・一條(総4=常総学院)
ーー最初デッドボールだったが、気持ちはどのように切り替えたのか
切り替えたというわけではないんですけど、いつも通り投げたってかんじですね。
ーーどういう思いで投げていましたか
岩崎が頑張ってくれたので、抑えるしかないなっていう気持ちですね。
ーー最後のフォークは、三振を取りにいったのか
そうですね。
ーーどのようにチームに貢献したいか
登板したところを0で抑えればそれで勝てると思います。ピッチャーが0で抑えたらバッターも頑張ってもらってって感じです。
・政所(営3=天理)
ーー攻守の大活躍だった今日の試合を振り返って
チームに貢献できてよかったです。
ーー九回のあの緊迫した場面を振り返って
なんとしてでも1点を守る気持ちでいっぱいでした。
ーー二塁打については
たまたま飛んでくれたところがよかったです。
ーー明日の試合に向けて意気込み
負けられない試合が続くので全員で力を合わせて2連勝したいです。
・大城戸(総1=九州学院)
ーー久しぶりのスタメンだった今日、試合前の心境は
久しぶりだったし、駒澤という因縁の相手でもあったんで相当気合いが入ってました。
ーー今日の試合を振り返って
ほんとに痺れる試合で負けられないというプレッシャーはあったんですけどそれをものにしてみんなで勝てたのは良かったです。
ーー7回2死ランナー二塁の場面で打席に入る時の心境は
絶対打ってやろうという気持ちはあったんですけど思ったより冷静に打席に入ることができました。
ーー打った時の気持ちは
最高でした。東洋側の人達がとても喜んでくれていたので嬉しかったです。
ーー守備でも大飛球をキャッチしていましたが、守備の面を振り返って
今日はよく飛んできたんですけどピッチャーを助けれる守備ができたかなと思うので良かったです。
ーー次戦に向けて
まだまだ厳しい戦いが続くんですけどチーム全員で勝ちを掴み取れるように頑張っていきます。
TEXT=福田和奏 /PHOTO=青柳そよか、山本華子 、高梨美遼 、一ノ瀬志織