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2024.10.21
陸上競技

[陸上競技] 日本インカレー110mH・400mH 大学デビュー戦の下田が400mH・28年ぶりのU20日本記録樹立!!

第93回日本学生陸上競技対校選手権大会

9月19日(木)~9月22日(日)

神奈川・Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu




2日目


男子400mH予選

7組/3着+3

1組

2着 栁田 聖人 50"41 Q 準決勝進出

4組

3着 下田 隼人 50"72 Q 準決勝進出

3組

DNS 小川 大輝


男子110mH予選

6組/3着+6

2組

7着 大谷 高史 14"45(風-1.7)

4組

DNS 藤原 孝輝 



3日目


男子400mH準決勝

3組/2着+2

2組

2着 栁田 聖人 49"58 Q 決勝進出

3組 

3着 下田 隼人 48"59 q 決勝進出 U20日本記録!!



4日目


男子400mH決勝

6位 栁田 聖人 49"99

7位 下田 隼人 50"08



掲載が遅れてしまい、大変申し訳ございません。




Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで第93回日本学生陸上競技対抗選手権大会(以下、日本インカレ)が行われた。ハードル種目には3名が出場。男子400mHでは栁田聖人(法2=農大二)、下田隼人(スポ1=豊川)が記録ラッシュとなった準決勝で共に自己ベストを更新。下田が28年ぶりとなるU20日本記録を打ち立てた。

大記録を打ち立て、笑顔を見せる下田 




2日目に予選、3日目に準決勝、最終日に決勝と3日間にわたり行われた400mH。東洋大からは今季流れにのる栁田と、今大会が大学デビュー戦となった下田が出場した。



 高校時代、インターハイで同種目を大会新記録で優勝した大型ルーキー下田。入学してからは足首のけがを繰り返し、なかなか練習に打ち込めずつらい時期を過ごしていた。日本インカレの1か月前になり、やっと完全に痛みが取れて走り込みができるように。今大会が復帰レースであり、大学デビュー戦となった。

 大舞台での大学デビュー戦となった


 気象条件にも恵まれ、好記録が続出した男子400mH準決勝。1組目では高校時代、下田とトップを競い合った渕上翔太(早大)が、為末大が28年前に樹立したU20日本記録を更新していた。

 続く3組に下田が出場。予選でハードル手前で減速してしまうという反省点を見つけ、準決勝では修正を加えた。その修正がうまくはまり、予選よりもスムーズな走りでレースを進める。最後の直線で一気に加速するとトップを走る2人の背中を捉えた。勢いそのままに走り抜け、組3着でフィニッシュ。祈るように手を組んで電光掲示板を見つめた下田はタイムが発表されると大きくガッツポーズ。インターハイで出した自己ベスト50秒14を大幅に更新する48秒59をマークした。このタイムは学生歴代8位の記録であるとともに、1組目で渕上が更新したばかりのU20日本記録を再び塗り替えることに。この大記録には自身も「うれしい気持ちもありますが、驚きの方が大きかったです」と想像以上の結果であったことを明かした。

 ゴール後、結果発表を待つ下田


 翌日の決勝では「疲労もあり、あまり良いレース展開ができませんでした」と振り返ったが、初めてのインカレ決勝の舞台で全力を出し切り、7位入賞を果たした。

 足首のけがを抱え「十分な走り込みができていない中での日本インカレとなり、予選、もしくは準決勝で敗退してしまうだろうと思っていた」と自身の手ごたえとは裏腹に大きな結果がついてきた。同種目の先輩である小川大輝(スポ3=豊橋南)のパリ五輪出場や栁田の好記録に多くの刺激を受け「自分も頑張らないといけない」と今大会まで練習を積み重ねた努力が実を結んだ。この先の目標は「全国規模の試合で優勝」。華々しい大学デビュー戦を経て、頂点の座に突き進む。

また1人、東洋大から新星が誕生した



 今季自身初の49秒台を記録し、日本選手権など大舞台でのレースも経験。着実に進化を遂げ、「何よりも自己ベストの更新を大事にしている」という栁田は、この日のためにコンディションを整えてきた。

 予選を通過し、迎えた準決勝。スタートからスピードに乗った走りで軽快にハードルを飛び越えていく。そのままラストの直線を走り抜け、ゴールに飛び込んだ。レース後、タイムを見るなり大きくガッツポーズ。今季マークした自己ベスト49秒65を更新する49秒58を叩き出し、満面の笑みがこぼれた。

 準決勝で自己ベストを更新した栁田


 続く決勝でも安定した走りで6位入賞を果たしたが「上位の人たちとの実力の差を感じました」と悔しさをにじませた。それでも「今の自分の実力は出し切れたと思うので満足のいく結果」と達成感も語る。この経験を自信につなげ、今後も更なる記録向上を目指す。


3本目となる決勝も駆け抜け、6位に入った


 東洋大、400mHの強さは磨きをかけるばかりだ。この夏パリ五輪に出場した小川だけではないことを今大会で証明した。小川を追いかけ、練習に励んだ2人が花を咲かせた日本インカレ。これからの東洋大の400mHからも目が離せない。






 男子110mHには、今季自己ベスト更新を重ね、参加標準記録を突破。自身初のインカレをつかんだ大谷高史(スポ2=豊橋南)が出場した。

 日本インカレの参加標準記録突破を目指して出場した東海スプリントゲームス。大谷は予選で自己ベストを更新すると、決勝で再びその記録を上回り、参加標準記録を突破。日本インカレへの出場権を獲得した。

 迎えた日本インカレ。大谷は2日目に行われた予選2組に出場。ハイレベルな戦いの中、ダイナミックなハードリングで駆け抜けた。

 久しぶりの大舞台に「スタートでうまく出られなくて、1、2から3台目まででスピードに乗って来れなかった。反省点の多いレースでした」と初のインカレは悔しい結果に。しかし、今季何度も自己ベストを更新し、着実に力をつけてきた大谷。今大会をステップに、さらなる記録更新で13秒台を目指す。


自信初のインカレを駆け抜けた大谷







◼︎下田隼人

ーー大学入学から大学デビュー戦となった今大会までの過程は

 足首が治ったり痛んだりの繰り返しですごくつらい時期が続いたのですが、日本インカレの1か月前に完全に痛みが取れ、走り込みができるようになってからインカレに臨むことが出来ました。


ーー大記録となった48秒59という記録を出した準決勝の走りを振り返って

 準決勝は、予選でハードル手前で減速してしまう所が目立ってしまったので、そこを修正して準決勝に臨むことができ、スムーズな走りをすることができました。タイムについてはうれしい気持ちもありますが、驚きの気持ちの方が大きいです。


ーー決勝の走りを振り返って

 決勝の走りは、風が強く吹いている中のレースだったため疲労もあり、あまり良いレース展開ができませんでした。


ーー7位入賞という結果について

 自分は、十分な走り込みができていない中での全日本インカレとなり、予選、もしくは準決勝で敗退してしまうだろうと思っていたが、決勝までコマを進めることができ、入賞ができたのは十分良い経験値になったと思います。


ーーシーズン前半から活躍していた400mHの先輩、小川選手、栁田聖人選手からの刺激は

 小川選手はオリンピック標準を切り、パリオリンピックに出場し、その走りを見てすごく刺激をもらいました。さらに栁田選手もずっと好記録を出し続けていたので自分も頑張らないといけないと、たくさん刺激を貰うことが出来ました。


ーー今後の目標は

 タイムとしては47秒台に突入すること、試合では日本選手権優勝や日本インカレ優勝など全国規模の試合で優勝したいという目標を達成できるようにしたいです。



◼︎栁田聖人

ーー全日本インカレへ向けてのコンディションはどうでしたか

 ほとんど計画通りに練習も消化できて、いいコンディションでインカレを迎えられました


ーー自己新記録となった準決勝の走りを振り返って

 自己ベストの更新を何よりも大事にしているので満足のいく結果でした。


ーー決勝の走りを振り返ってどうでしたか

 上位の人たちとの実力の差を感じました。


ーー6位入賞という結果になりましたが率直にいかがですか

 今の自分の実力は出し切れたと思うので満足のいく結果です。


ーータイムのアベレージが上がってきましたことについて

 自信に繋がっています。


ーー今後の目標は

 自己ベストの更新




◼︎大谷高史

ーー東海スプリントゲームスから全日本インカレまでの流れは

 わりと良い感じで練習を積めて大会には臨めたのかなと思います。


ーー今日のレース振り返って

 久々の大きい大会で自分の走りがあまりできなかったなって感じで、反省点の多いレースでした。


ーー反省点というのは

 スタートがちょっと自分のタイミングと違っただけで焦ってうまく出れなかったのと、1、2から3台目まででスピードに乗って来れなかったのが課題だなと

ーー今シーズンは大きくタイムを上げ、13秒台も見えてきたがそこへ向けて何が必要か

 やっぱり普通の走りの力がまだ足りていないので、しっかり走力を上げることが13秒までの一番の道かなと思います。

ーー今シーズンの残りの目標、また来シーズンへ向けてお願いします

 来週に関東新人があるので、今回の課題を活かして13秒(台)が見えるところまでで走れたら良いなと思います。



TEXT=鈴木真央、近藤結希/PHOTO=佐々木朋弥、望月桜、北川未藍、近藤結希、鈴木真央

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