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2024.10.23
陸上競技

[陸上競技] 日本インカレー100m 栁田、圧巻の走りで連覇!!学生最速の称号を手に!

第93回日本学生陸上競技対校選手権大会

9月19日(木)~9月22日(日)

神奈川・Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu




1日目


男子100m予選

8組/2着+8

1組

2着 栁田 大輝 10"33(風+0.6)Q 準決勝進出

6組

4着 大石 凌功 10"40(風+0.1)q 準決勝進出

7組

3着 成島 陽紀 10"34(風+0.2)q 準決勝進出



2日目


男子100m準決勝

3組/2着+2

1組  

2着 栁田 大輝  10"34 Q 決勝進出

2組  

3着 大石 凌功 10"39 q 決勝進出

3組  

4着 成島 陽紀  10"41


男子100m決勝(風−0.4)

1位 栁田 大輝  10"09

8位 大石 凌功  10"42





掲載が遅れてしまい、大変申し訳ございません。




Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで第93回日本学生陸上競技対抗選手権大会(以下、日本インカレ)が行われた。大会初日から2日目にかけて行われた男子100mに東洋大からは連覇がかかるエース栁田大輝(文3=東農大二)、夏から調子を上げてきた成島陽紀(ラ3=東洋大牛久)、今季タイムを伸ばした大石凌功(スポ2=洛南)の3名がエントリー。成島は惜しくも準決勝敗退となったものの、栁田と大石が決勝に進出。栁田が今シーズン2度目となる10秒0台を出し連覇を達成、大石は目標としていた決勝の舞台に進み8位となり、初の個人種目入賞を果たした。


圧倒的な走りで優勝を果たした栁田



 1日目に行われた予選、1組目に栁田が出場した。オリンピアンとして注目を集める中でスタートし序盤に飛び出すと、後半は流す余裕を見せて2着でゴール。着順で決勝進出を決めた。続いて6組目には大石が出場。オリンピアンや関東インカレチャンピオンがそろい、予選1番の激戦の組となった。大石は得意な後半で巻き返すも10秒40の4着という結果に。タイムでの通過を待つこととなった。続く7組目に成島が出場。スタートで飛び出すも着順での通過となる2着にはわずかに届かず、10秒34のタイムで3着でのフィニッシュ。大石と共にタイムでの通過を待つこととなった。最終組が終わり、タイム通過条件が表示された。そのタイムは10秒41、共に翌日の準決勝へ駒を進めることとなった。



 2日目に行われた準決勝、1組目に栁田が出場。予選に引き続き余裕の走りを見せ決勝への進出を決めるも、「予選、準決勝はイマイチという感じ」と決勝での修正を誓い準決勝を終えた。続く2組目に大石が出場、苦手なスタート修正して挑み、予選からタイムを上げて3着でゴール。着順での決勝は逃すもタイムでの通過が望める着順となった。最終3組目には成島が出場、抜群のスタートを見せ前半は先頭を走るも4着でゴール。たった2つしかないタイムでの通過の枠を狙うにはギリギリの順位となった。準決勝全ての組が終わりタイムでの通過者の発表、通過の2人目には大石の名前が。大石は見事に初の決勝進出を決めたが、成島は準決勝で姿を消すこととなった。この結果に成島は「ほんとに4着と出た瞬間は絶望でした。自分の得意なスタート部分で出れたものの、後半の課題が明確になりました。最低限、決勝には残りたかったです」と悔しさを語ると同時に、課題についても言及し次を見据えていた。


好スタートを切った成島



 迎えた決勝、大石は1レーン、栁田は7レーンからのスタート。栁田の隣のレーンには予選・準決勝と最速タイムで通過してきた中学時代からのライバル、井上直紀(早大)の姿もあった。スタートを告げる号砲が鳴ると抜群のスタートを決めた栁田。最初から飛び出しレースの主導権を握るとそのまま1位でゴールし、喜びを爆発させた。走りの内容に関しても「決勝で修正できたと思います」と充実感を語った。大石は決勝に向けて更にスタートを修正して挑むも8位でのゴール。この走りについて大石は「苦手なスタートは予選から準決勝、決勝と修正はできたのですが、そうすると得意の中盤から後半が潰れてしまい伸びにかけるレースになってしまいました」と振り返った。


トップでゴールを切り、喜びを爆発させた栁田



 栁田は今季前半にいきなり自己タイ記録を出すと、6月には追い風参考記録ながらも初の9秒台を記録。パリ五輪に向け万全と思われた中、日本選手権でわずかの差で敗れ、個人種目での代表を逃すことに。迎えたパリ五輪でもリレー代表として挑むも決勝でメンバー変更となるなど、今大会に至るまで何度も悔しい経験をしてきた。ゴール後には喜びを表し、久しぶりに充実の表情を見せたが本人は「ひとまず9秒台を出すまでは満足できません」とさらに高いレベルを見据える。今年の悔しさを生かし来年は東京世界陸上に挑む栁田。大学での集大成となる最高の走りを見れるに違いない。


 表彰台の頂上に立ち、笑顔を見せる栁田

 

 そして喜びの栁田とは反対に決勝で悔しい経験をした大石は「栁田さんを始め学生トップの選手とはまだまだ距離があると感じたので来シーズンに向けて身体を一回り大きくしなければいけないと感じました。」と来年へ向けてハイレベルな舞台で課題を見つけたようだ。今季は自己ベストを大きく伸ばし、関東・日本インカレともに入賞など確かな成長をしてきた大石。来シーズンは今年度よりも更に上、表彰台に向かっていく。


決勝の舞台を駆けた大石






◼︎栁田大輝

ーーパリオリンピックから全日本インカレまでどのような流れできたか

 疲労を抜きつつ、練習を積んできました。


ーー100メートルの試合を振り返って

 予選・準決勝はイマイチという感じでしたが、決勝で修正できたと思います

ーー100メートル2連覇、10秒09という記録について

 ひとまず9秒台を出すまでは満足できません


ーー大学ラストイヤーとなる来シーズンの目標をお願いします

 東京世界陸上での100m、リレーでのメダル獲得



◼︎成島陽紀

ーー日本インカレまでの、7月末の日体大記録会から富士北麓ワールドトライアルまで転戦するという過程を振り返って

 夏は充実した練習ができていましたが日体大記録会ではあまりいいタイムが出ませんでした。切り替えて北麓に向かったのですが自分の良いところが出ず、終わってしまったなという感じでした。転戦をした理由としては、5月、6月に実習に行っていたこともあり、ほんとに試合感覚を掴むために出場していた意味合いもあったので、日本インカレでは予選をしっかり通ることができ、もう少しというところで準決勝敗退となりました。しかし、自分のやりたいスタート部分では出ることができたのでよかったかなと思います。


ーー100メートルの試合を振り返って

 ほんとに4着と出た瞬間は、絶望でした。自分の得意なスタート部分で出れたものの、後半の課題が明確になりました。最低限、決勝には残りたかったです。


ーー今後の目標などお願いします

 個人としては10.1台、リレーでは37秒台を目指して頑張りたいと思います。



◼︎大石凌功

ーー日本インカレへ向けて状態は

 調整の段階では今シーズンで一番いいコンディショニングができていたため、自信がありました。


ーー100メートルの試合を振り返って

 全体的にまとまり切らなかった印象です。苦手なスタートは予選から準決勝、決勝と修正はできたのですが、そうすると得意の中盤から後半が潰れてしまい伸びにかけるレースになってしまいました。

ーー100メートル入賞という結果と今回のタイムについて

 目標としていた決勝というステージには立てたのですが、柳田さんを始め学生トップの選手とはまだまだ距離があると感じたので来シーズンに向けて身体を一回り大きくしなければいけないと感じました。 タイムに関してはもう少し欲しかったです。日本インカレの決勝で(10秒)4台で走っていては、それは勝負できないのは当然かなと思います。


ーー今後の目標

 今回の負けを踏まえて来年はこの日本インカレで100mはメダル、リレーでは37秒台の特大学生新でどこの大学も諦めるようなそんな記録を作ります。



TEXT=佐々木朋弥/PHOTO=佐々木朋弥、近藤結希

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