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2024.10.23
陸上競技

[陸上競技] 日本インカレー200m 重谷、ラストインカレで躍動!2つ目の銀!!

第93回日本学生陸上競技対校選手権大会

9月19日(木)~9月22日(日)

神奈川・Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu




3日目


男子200m予選

8組/2着+8

3組

1着 重谷 大樹 20"62(風±0.0)Q 準決勝進出

7組

6着 服部 冴汰郎 21"51(風−2.1)



4日目


男子200m準決勝

3組/2着+2

2組

1着 重谷 大樹 21"11(風-0.3) Q 決勝進出


男子200m決勝

2位 重谷 大樹 20"71(風+0.6)




掲載が遅れてしまい、大変申し訳ございません。




Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで第93回日本学生陸上競技対抗選手権大会(以下、日本インカレ)が行われた。男子200mには東洋大から重谷大樹(ラ4=九産大付九産)、服部冴汰郎(ラ4=市立函館)の2名が出場。今大会が最後のインカレとなる4年生2人がこの種目に挑み、重谷が2位で表彰台に上った。


ラストインカレで2位に入った重谷



 3日目に行われた予選3組。「予選から勝つためのレースをしようと思っていた」という重谷は、スタートし先頭に立つとラストは余裕を見せながらもいきなり自己ベストを更新する走りで組1着でゴール。「勝てる自信がついた」と流れをつかみ、全体トップのタイムで予選を通過した。



 続いて7組には服部が出場。「予選通過は絶対目標」と掲げ、スタートラインに立った。1番外側のレーンでの出走となった服部は、内レーンから追われる展開に。並ばれてからも懸命な走りを見せたが、7着でのフィニッシュとなり予選突破はかなわなかった。「思い通りにいかなかった」とレースへの悔いは残るものの、最後の大学対抗戦をチームの一員として戦い抜いた服部。東洋大での競技生活を振り返って「楽しく競技することができた。周りのレベルも高く常に質の高い練習をすることができた」と集大成のレースを終え、充実の4年間を振り返った。


最後のインカレを走り抜いた服部




 最終日、準決勝2組に重谷が出場。「予選の修正を少しできて、うまく走ることができた」と予選に続き再び終始トップを譲らない圧倒的な走りで、組1着で決勝進出を決めた。



 同日に行われた決勝。200mの予選、準決勝に加え4×100mリレー予選、決勝を戦ってきた重谷にとって、今大会5レース目にして最後のレースとなった。パリ五輪代表の鵜澤飛羽(筑波大)をはじめとする実力者がそろった200m決勝。その中でも重谷は臆することなく、金メダルを目指してスタートラインに立った。優勝候補筆頭の鵜澤は予選をタイムで通過し1レーン、準決勝を組トップで通過した重谷は5レーンでの出走に。レースが始まりリードを取ったのは重谷。勢いそのままにトップへ躍り出る。しかし後半に勝負をかけた鵜澤が巻き返し、1着でゴール。わずか0.07秒差の2着に重谷が入った。


決勝のゴールを切る重谷



 オリンピアンと熱戦を繰り広げ、2位となった重谷。優勝は逃したものの、堂々の走りで鵜澤に迫り、表彰台を勝ち取った。「20秒前半への手ごたえをつかむことができた」と、大きな収穫も語った一方で、「隣のレーンで走っていたらもっと差をつけられていたと思うと、力量不足を感じる」と、満足はしていない。重谷が目指すのはさらなる大舞台、ロサンゼルス五輪。「次こそ本気で鵜澤に勝とうと思う」と一足先に世界を経験したライバルに闘志を燃やした。



 苦しい時間が長かった大学生活。最後のインカレは「自分のために戦った」。やっと万全の状態で挑むことができるレースへの高揚感や、わずかに届かなかった金メダルへの悔しさなど「いろんな自分と共に戦った大会だった」という。思い通りにいかないことが多かった中で、最後は「最高に近い走りができた」と会心のレースを見せた重谷。4継、200m両種目で激戦を繰り広げ「自分でもうまく言葉にできない」というほど、たくさんの思いが詰まった4日間を戦い抜いた。


 4年分の思いをのせて駆け抜けた最後のインカレ。逆境を乗り越えた先で完全復活を象徴し、最後の最後に笑顔を咲かせた。


200m表彰式の重谷。最後は笑顔だった





◼︎重谷大樹

ーー4×100mリレーの走りを振り返って

 走り自体はすごくいい走りができた。久しぶりに納得できる走りだった。


ーー38秒47という今までの東洋大記録を大きく上回る結果について

 たくましい後輩たちと学生記録で優勝という目標は達成できなかったが東洋大学がさらに強くなるための結果だと思えばそれも悪くないと思う。


ーー200m予選では自己ベストも更新したが、予選・準決勝の走りを振り返って

 予選から決勝で勝つためのレースをしていこうと思っていて予選、準決はそれがうまくできたと思う。予選ではPBが出るとは思わなかった。しかしそのおかげで勝てる自信がついた。準決勝で予選の修正が少しできてうまく走ることが出来た。


ーー決勝の走りを振り返って

 現時点での最高に近い走りができたと思う。鵜澤が1レーンにいたため接戦になったが、隣のレーンで走っていたらもっと差をつけられていたと思うと力量不足を感じる。最高に近い走りはでき、20秒台前半への手応えもつかむことが出来た。来年こそ本気で鵜澤に勝とうと思う。


ーー2種目でのメダル獲得という結果について

 2種目とも金メダルを取るつもりでいたが両種目とも最高に近い走りをして届かなかったのならそれが今の力なのだと思う。次は金を取りたいと思う。


ーー最後のインカレは自身にとってどんな大会だったか

 自分のために戦った試合だった。終わって考えてみると情けない自分、悔しい自分、高揚感に溢れる自分、いろんな自分と一緒に戦った感じのする試合でもあった。自分でもうまく言葉にできないところが色んな自分と戦った記憶に残る大会だと思う。


ーー今後に向けての目標

 ロス五輪に向けて1つずつステップアップしていきたいと思う。


◼︎服部冴汰郎

ーーレースを振り返って

 うまく走ることができなかった。


ーーレースプランや目標は

 予選通過は絶対目標だったがかなわなかった。


ーー最後の日本インカレはどんな大会だったか

 自分の競技は思ったように行かなかったが、ほかの応援を全力ですることができて良かった。


ーー東洋大で戦った4年間を振り返って

 楽しく競技することができたと思う。周りのレベルも高く常に質の高い練習をすることができた。





TEXT=近藤結希/PHOTO=佐々木朋弥、望月桜、北川未藍、近藤結希、鈴木真央

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