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2024.11.24
ラグビー

[ラグビー] 「みんなが爆発してくれた」日大に快勝し初準V!!

関東大学ラグビーリーグ戦1部最終節・日大戦

会場:熊谷ラグビー場



番号

Pos.

名前

1

PR

笠巻晴太(済4=北越)

2

HO

小泉柊人(済3=目黒学院)

3

PR

石川槙人(総4=日本航空石川)

4

LO

山岡快翔(総2=関商工)

5


ジュアン・ウーストハイゼン(総3=Helpmekaar College)

6

FL

植田宗優(済3=筑紫)

7


森山海宇オスティン(総3=目黒学院)

8

NO8

栗原大地(総3=伊勢崎興陽)

9

SH

生田旭(総1=国学院栃木)

10

SO

天羽進亮(済3=城東)

11

WTB 

モリース・マークス(総4= Hoërskool Noordheuwel)

12

CTB

アダム・タマティ(総3=Sacred Heart College)

13


佐藤航大(済4=北越)

14

WTB

ボンド洋平(済4=東海大相模)

15

FB

坂本琥珀(総2=仙台育英)

16

Re.

小川雄大(済4=脇町)

17


前川嵩登(済4=日体大荏原)

18


岡田恭和(スポ1=脇町)

19


ステファン・ヴァハフォラウ(総3=札幌山の手)

20


金井悠隼(スポ2=東海大相模)

21


飯島乾太(ラ4=目黒学院)

22


土田修也(総4=岐阜聖徳)

23


五十嵐舜吾(スポ1=川越東)


 2か月半にわたり繰り広げられた大混戦もついに最終節を迎えた。東洋大は昨年8点差で敗北し、選手権出場を逃した時の対戦相手である日大と激突。前半は互角の戦いが続くが、後半で東洋大がトライを量産し日大を圧倒する。リーグ戦最後の80分間を豪華に暴れ、東洋大史上初の準優勝を果たし、2年ぶり2度目の大学選手権出場を決めた。


POMを獲得した天羽(中央)


 強い日差しの中、運命の最終戦がキックオフした。先制トライを奪ったのは日大。自陣を攻め込まれゴールラインを突破されたが、東洋大フィフティーンは焦りを見せなかった。

 19分、モリースが自陣から飛び出して敵陣まで進むと、パスをつなげていきタマティがインゴール。その後は互いに1トライずつ挙げ、2点差を追いかける展開に。

 

 リードを許すも、敵陣でゲームを進め、少しずつ流れを持っていく東洋大。すると43分、インゴール間近のラインアウトを成功させモールを展開し、小泉がトライを挙げて逆転する。前半ロスタイムの間でも東洋大は攻撃の手をゆるめない。森山が力強いハンドオフで相手ディフェンスを振りほどいて追加トライ。12点のリードを作り、ハーフタイムに突入した。



強いハンドオフが光った森山


 後半は立ち上がりから東洋大が主導権を握る展開に。9分に天羽が相手を寄せ付けない速さで抜け出してトライ。13分には日大にトライを許すが、16分、モリースがサイドラインを爆走しインゴールへ豪快にダイブ。このプレーが東洋大の攻撃に火を吹かせ、25分までに3度の追加トライを挙げた。

 その後は日大が2トライを挙げたが、着実にトライを積み重ねた東洋大が4トライ差をつけ勝利。「気持ちの面で勝る部分があった」(笠巻)。鉄紺の執念が結果に結ばれた一戦だった。

 この勝利により東洋大は2年ぶり2度目の大学選手権出場の切符をつかみ、初の準優勝。ノーサイド後の熊谷ラグビー場は大きな歓声と拍手につつまれた。


チャンスメイクが光ったモリース 


 初の準優勝がゴールではない。笠巻組が目指すのは「日本一」だ。何度も高い壁を乗り越え、今季のリーグ戦を盛り上げてきた東洋大。「挑戦者」として挑む2年ぶりの大舞台で、大学ラグビーに新たな歴史を刻むことはできるか。来たる12月14日。聖地・秩父宮ラグビー場で鉄紺の新たな挑戦が始まる。




■コメント

◇福永昇三監督

ーー総括を

2週間しっかり準備をして自分たちの力を発揮して勝ち取った選手権出場ということだと思います。今日はありがとうございました。


ーー大東大の結果は入れていたのか、遮断していたのか

遮断はしていなかったですね。情報として入っていました。


ーー大東大の結果を受けて選手への声掛けは

特にそれを選手にかけたことはないということはないです。


ーー2年ぶりの選手権出場、2年前と今回とで思いの違いは

初めてではないというところではありますけれども、あくまで挑戦者として一戦一戦大事に準備をして戦っていきたいと思っております。


ーー今日のPOMである天羽選手の評価は

天羽に関してはハートの強い選手ですので信頼のある選手が期待しているプレーをそのまましてくれたなという印象です。


◇笠巻主将

ーー総括を

本日はありがとうございました。自分たちの準備してきた部分を出し切れたことと、前節と比べて気持ちの面で勝るものがあったかなというように感じています。


ーー前節からどんな課題を得て、準備をしてきたか

気持ちの部分で前節の立正大学さんのどんどん前に前に出てきているというところで、自分たちがうけてしまってやりたいプレーが全く出し切れてなかったなというような反省を頂いたので今回の日本大学さんとの試合では気持ちでしかないと、とにかく体を当て続けて最初からやり続けようという話でそれをみんながやり切ってくれたのがこの結果に繋がったのかなと思っています。


ーー前節の課題(ペナルティやスクラム)に対して、今日は気持ちの入れ方を変えたのか、それとも細かく技術的修正を行ったのか

スクラムやセットプレーはもちろん気持ちの部分もありますし、前節はペナルティを多く取られてしまったのでそこをいい課題を頂けたことに感謝して少しずつ潰し切れたのでそれを今回の試合まで修正できたことが良かった点かなと思います。


ーー交代後、ベンチからどんな声掛けを

はっきりとは覚えてはいないんですけど、もう1回切り替えて自分たちのやることをやり続けようと言ったと思います。


ーー大学選手権への意気込み

今日の試合の体のケアをしっかりしつつ、チャレンジャーとしての気持ちを持って一つでも多く今までの先輩方だったりOBの方だったり自分たちに関わってきてくれた人に恩返しをできるように頑張りたいと思います。


◇森山選手

ーー総括を

まず今日勝てて良かったんですけど、修正点が少しあったんですけど、情熱というものがあったと思います。


ーー具体的な修正点とは

最後のところらへんで結構日大の人たちも勢いが上がってきてそこでちょっとみんなうけてしまった点ですね。



TEXT=北川未藍 PHOTO=北川未藍、福田和奏