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第73回 全日本大学サッカー選手権大会 予選ラウンド 東洋大vs札幌大
12月7日(土) 味の素フィールド西が丘
○東洋大5-2札幌大
〈得点者〉(アシスト)
10分 湯之前(中山)
26分 尾森
39分 山之内(稲村)
46分 中山(湯之前)
54分 尾森(中山)
〈出場メンバー〉
▽GK
前田宙杜(国4=京都橘)
▽DF
梅澤魁翔(国4=大宮U-18)
稲村隼翔(国4=前橋育英)→68分 中村琉聖(国2=横浜FC・Y)
山之内佑成(国3=JFAアカデミー)
荒井涼(国3=日大藤沢)
▽MF
渡井翔琉(国4=千葉U-18)→81分 大橋斗唯(国2=柏U-18)
中山昂大(国4=大宮U-18)
新井悠太(国4=前橋育英)
湯之前匡央(国3=柏U-18)→73分 増田鈴太郎(国4=東海大相模)
▽FW
Ponce尾森世知(国4=柏U-18)→61分 高橋輝(国2=大宮U-18)
梅津凛太郎(国4=鹿島Y)→86分 依田悠希(国2=三菱養和SC・Y)
1G1Aで勝利に貢献したMF湯之前
正確なCKでチャンスを生んだMF新井
得点を喜ぶチーム東洋大
12月7日、味の素フィールド西が丘にて第73回全日本大学サッカー選手権大会予選ラウンドが行われた。勝てば決勝ラウンド、負ければ強化ラウンドへと進むことが決まる分岐点となる一戦。そんな日本一をつかむための重要な試合で東洋大は5得点を挙げ、圧倒的な強さで決勝ラウンド進出を決めた。
前半から東洋大が試合の主導権を握り、積極的な姿勢を見せる。10分、高く上がったボールをMF中山が胸で収めると、ノーマークのMF湯之前へパス。湯之前はそのままペナルティエリア付近からゴール左端へ力強いミドルシュートを放ち、東洋大に先制点をもたらした。27分、MF新井のCKから、跳ね返ったボールをFW尾森がボレーで押し込み、追加点を挙げる。32分、相手にミドルシュートを決められ失点。この時、「チームがより目覚めた」とDF山之内は話した。その言葉通り、この失点でチームの意識がより一層高まり、39分にCKのチャンスが到来。新井が放った低めのボールに山之内がうまく足で合わせゴール。3得点目を挙げた。3ー1でリードを取ったまま試合は後半へ。
ハーフタイムを挟んでも東洋大の勢いは止まることなく、後半開始直後の46分。相手のゴールキックを中山が収め、カウンターに出る。ボールは中山から新井、尾森、湯之前そして再び中山へとつながれ、相手DFをくぐり抜けゴール中央へと流し込まれた。53分、GK前田のロングパスで攻め上げると、相手DFをかわした中山が尾森へ優しくパス。これを決め切り、尾森はこの日2得点目を挙げた。その後、79分に失点したものの5ー2で札幌大に勝利を収めた。
見事決勝ラウンド進出を決め、日本一への挑戦権を手に入れた東洋大。今後彼らは岐阜で行われるDグループのリーグ戦に臨む。目指すは「優勝」ただ一つ。日本一へ、これから始まる彼らの快進撃に期待がふくらむ。
◇コメント
中山昂大(国4=大宮U-18)
ーー試合を振り返って
すごい気合が入っていて、いい入りをして、先に点を取れたというか、それはすごい良かったんですけど、その反面緩くなってしまう時間があったりして、そういう時間に失点してしまうというのが課題なのかなと思います。
ーー得点シーンを振り返って
ほぼ自分で作って取れたというよりは、味方がいいパスを出してくれて、いい形で入って良かったと思います。
ーー札幌大はどんな相手だったか
下から上手につないでくるチームだったので、自分たちのプレッシャーが緩くなってしまうと、間に間に差し込まれてしまうので、そういうところがないようにプレッシャーの強度をみんなで合わせるように持っていきたいと思います。
ーー試合中、特に意識していたこと
チームの雰囲気を1番意識していました。普通にやれば負けない相手ということで、マインドセットのところ、気持ちを作るところを自分が意識してやっていました。
ーーチームの声掛けなどはありましたか
ミスはあるので、それをチームで切り替えていけるよう、いい声掛けを心掛けました。ちゃんとコミュニケーションをとれたのは良かったです。
ーー今後に向けて目標、意気込み
目指しているものは優勝なので、まずはリーグ戦ですね。リーグ戦を勝ち上がって、ちゃんと関東に帰って来られるよう、一つ一つ勝っていきたいと思います。
・ポンセ尾森世知(国4=柏U-18)
ーー得点シーンを振り返って
1点目のセットプレーは普段のスタンディングから鍵になるという話だったので、絶対どこかでチャンスは来るなと思っていたので狙っていました。2点目はキャプテンの(中山)昂大からほぼプレゼントみたいな優しいパスが来たのであとはもう決めるだけでした。
ーー札幌大はどんな相手だったか
内定者が3人いると聞いていたので、みんな上手でちょっと警戒している部分はあったんですけど、ゴールを決められてみんなで勝利を収められたので良かったと思います。
ーー試合中、特に意識していたこと
相手のディフェンスラインに入るという、相手が1番嫌がるディフェンスラインに入ろうというのはずっと狙っていました。
ーー1年を振り返って
今年、最初の方でケガしてしまって、長期離脱になってしまったんですけど、こうやってまた戻ってきてプレーできているのでいい1年だったなと思います。
ーー今後に向けて目標、意気込み
まだ1回戦目で何も成し遂げてないので、この勢いのまま自分のゴールで優勝まで導きたいなと思います。
・湯之前匡央(国3=柏U-18)
ーー得点シーンを振り返ってみて
自分の前にいい形でこぼれてきてシュートを打とうとは思っていたので、それがたまたま右足だっただけなのでうまく入って良かったと思います。
ーー札幌大はどんな相手だったか
予想していた相手のフォーメーションが違ったんですけど、それに対して自分たちがやりたいことだったり、うまくそれにすぐ適用できたかなと思います。
ーー試合中、特に意識していたことは
自分とマッチアップしたサイドバックの選手が結構自分に対して食いついてくるというか、外に張ってる分あんまり来なかったんですけど、中に入ったら着いてくるってなったので、自分と組んでるサイドバックの新井がフリーになれるので、そこは2人で協力しながらというのを意識しました。
ーー今年1年を振り返って
苦しい期間もあったんですけど、それでも全員が高みを目指してトレーニングだったり試合に励めたので過去最高成績の3位という結果につながったのかなと思います。
ーー今後に向けて目標、意気込み
みんなで1番いい景色を見に行こうと話しているのでチーム一丸となって戦えればかなえられるかなと思っています。
・山之内佑成(国3=JFAアカデミー)
ーーゴールシーンを振り返って
練習でずっとやっていた形なので、ゆうたくんからボールきて、それを触るだけだったので。素直にうれしいです。
ーー試合全体を振り返って
インカレ初戦ということで、緊張感もあったんですけど、先制点を取れて、追加点まで取れたんですけど、失点して、その1失点でチームがより、目が覚めたというか、さらに意識高くやれてそこから追加点を取れたのでいいゲームだったのかなと思います。
ーー試合中、特に意識していたこと
5バックだったので、どの選手に自分がプレーするのか、立ち位置のところはちょっと考えていました。
ーー今後に向けて目標、意気込み
チームの目標である全国大会優勝に向けて、一つ一つ勝っていけるように頑張っていきたいです。
[次節試合予定]
第73回 全日本大学サッカー選手権大会 決勝ラウンド 第1節
12月14日(土) vs関西大 岐阜メモリアルセンター長良川競技場 11:00キックオフ
※関東大学サッカー連盟公式YouTubeチャンネルまたはジェイネットTVにてライブ配信も予定されています。
TEXT=望月桜/PHOTO=鈴木真央、森花菜