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第73回 全日本大学サッカー選手権大会 決勝ラウンド ノックアウトステージ 準々決勝 東洋大vs大体大
12月22日(日) さくらスタジアム
○東洋大3ー1大体大
〈得点者〉(アシスト)
18分 湯之前(山之内)
38分 髙橋輝(新井)
54分 荒井(山之内)
〈出場メンバー〉
▽GK
前田宙杜(国4=京都橘)
▽DF
大橋斗唯(国2=柏U-18)
稲村隼翔(国4=前橋育英)
山之内佑成(国3=JFAアカデミー)
荒井涼(国3=日大藤沢)
▽MF
渡井翔琉(国4=千葉U-18)→90+5分 田制裕作(国3=柏U-18)
中山昂大(国4=大宮U-18)
新井悠太(国4=前橋育英)→84分 西村龍留(国2=柏U-18)
湯之前匡央(国3=柏U-18)→72分 増田鈴太郎(国4=東海大相模)
▽FW
高橋輝(国2=大宮U-18)
村上力己(国3=尚志)→61分 梅津凛太郎(国4=鹿島Y)
3点目を決めたDF荒井
2Aで勝利に貢献したDF山之内
先制後、喜びを叫ぶMF湯之前
岐阜での熾烈(しれつ)な戦いを勝ち抜き、グループトップで帰還した東洋大は12月22日、さくらスタジアムで行われた第73回全日本大学サッカー選手権大会(以下、インカレ)決勝ラウンドノックアウトステージ準々決勝で大体大と対戦。負けたら終了の試合は、MF湯之前、FW高橋輝、DF荒井らの得点で3ー1と勝利。東洋大サッカー部史上初のインカレ4強入りを果たす快挙となった。
18分、右サイドで相手を引きつける中、荒井のサイドチェンジでボールは左サイドのDF山之内へと渡る。山之内がゴール前に正確なクロスを入れると、湯之前が足でうまく合わせゴール左隅に流し込み、先制点を挙げた。続く38分、東洋大がMF中山のパスカットからカウンターを仕掛ける。受け取った高橋は一度MF新井に戻すと、すぐさまゴールへ駆け出す。相手DFを抜いた高橋は、再びボールを受け正面からシュートを放ちゴールネットを揺らした。前半を無失点に抑え2ー0で試合を折り返す。
2点のリードを持って迎えた後半戦は、守りの時間が長く続いた。相手の隙をうかがう中で訪れたチャンスは54分。山之内が敵陣で逆サイドへロングパスを送ると、荒井がペナルティエリア付近から強烈なシュートを放ち、ダメ押しの3点目を決めた。直後の56分、相手のフリースローを頭で押し込まれ失点。スコアは3ー1に。その後は、加速する相手の勢いに負けず高い集中力で守り切り、3ー1で試合終了。見事、史上初となるインカレベスト4を決めた。
日本一まで残すはあと2勝。準決勝の対戦相手は、同じく関東リーグに所属する桐蔭大。今季1勝1敗の戦績をもつ東洋大は25日、どんな戦いを見せてくれるのか。今から期待が膨らむ。
◇コメント
・荒井涼(国3=日大藤沢)
ーー試合を振り返って
前半から押し込む展開が多くて、そこで2点取れたことは大きかったんですけど、後半耐える試合になるのはわかっていたのでそこでいかに失点しないで、思い通りに無失点とはいかなかったですけど、3ー1で閉めれたのは良かったです。
ーー得点シーンを振り返って
得点シーンはカウンターで、左サイドDF山之内が駆け上がっていたので、逆に蹴ってくれれば、(GKと)一対一だったのでトラップを決めれば流し込むだけだったので、思い通りにいって良かったです。
ーー試合中、特に意識していたこと
意識していたことは、相手は縦に速いのを蹴ってくるチームとわかっていたので、そこでいかに9番を潰せるかが今回無失点に抑えるためにも必要だなと思っていたので、そこを跳ね返すことを意識していました。
ーー準決勝に向けて、意気込み
東洋大でここ(ベスト4)まで行ったのは初めてだし、ここまできたら決勝まで行って優勝したいので、次は何がなんでも勝ちに行けるように頑張ります。
・前田宙杜(国4=京都橘)
ーー試合を振り返って
負けたら終わりという中で、まずは勝ち切れたのが良かったと思います。
ーー試合中、特に意識していたこと
風が強かったのではっきりするというところと、相手はセットプレーが武器なので、そこに対して自分たちも押し分けないようにしっかり存在感を出すというのを意識して後半入りました。
ーーハーフタイム中、何かチームで話し合ったことはあるか
カウンターの時は相手が真ん中疲れてというシーンが多くて、逆に自分たちも真ん中を空けるとやっぱりピンチになりやすいから、そこは外に追いやって、しっかり中を固めてから失点しないように、というのは話し合って後半入りました。
ーー準決勝に向けて意気込み
次たぶん桐蔭大なので、しっかりここで勝って、決勝に挑めたらなと思います。
[次節試合予定]
第73回 全日本大学サッカー選手権大会 決勝ラウンド ノックアウトステージ 準決勝
12月25日(水) vs桐蔭大 栃木県グリーンスタジアム 11:00キックオフ
※関東大学サッカー連盟公式YouTubeチャンネルまたはジェイネットTVにてライブ配信も予定されています。
TEXT/PHOTO=望月桜