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2024.12.30
陸上競技

[陸上競技] 「覚醒」へ 第101回箱根前スポトウ独占インタビュー③緒方澪那斗、西村真周

 前回大会で総合4位の成績をおさめ、「再建」を果たした彼らが今年度掲げるスローガンは「鉄紺の覚醒」。現在継続中では最長となる20年連続のシード権獲得、そしてさらに上位へ。きたる箱根駅伝に向けて、チームは結束力を高めている。12月9日、東洋大学白山キャンパスで行われた箱根駅伝壮行会にエントリー候補選手18名が登壇。彼らにこれまでの日々、そして箱根駅伝へ向けた思いをうかがった。

 3日目にお届けするのは3年生。今年さらなる力をつけ、チームを支える彼らの声を2本にわたってお送りする。ここでは前回大会で山区間を担った緒方澪那斗(総3=市立船橋)、西村真周(総3=自由ヶ丘)の2名へのインタビューを掲載。前回大会から過ごしてきた1年間を語ってもらった。(取材日=12月9日、聞き手=北川未藍)

左から緒方、西村、岸本、網本




◾︎緒方澪那斗

――今年度、ここまでを振り返って

 今年度は箱根が終わってから2月にハーフマラソンで自己ベストを更新していい流れではあったのですが、トラックシーズンで貧血とけがが続いてしまいました。夏まで故障が続いて春のトラックシーズンはチームに貢献できず、自分としても悔しい結果で終わってしまって。そこから夏合宿と練習の消化率も上がって、三大駅伝である出雲だったり全日本だったりはしっかりチームのために貢献できる走りを少しはできたんじゃないかなと思います。


――出雲、全日本での走りを振り返って

 出雲では1区を任せていただいて、当初はハイペースを予想していたんですが、暑さもあってスローペースの展開が続いてラスト勝負になりました。そこで区間7番ではあったんですけど、前との差という部分でもう少し、自分がもう一つ順位を上げていれば2区以降の選手たちの走りも変わってきたと思います。

 全日本は自分としては焦りもなく、スタートしてラストの3年の自分と岸本の7、8区間だけでも箱根につながるような走りをしようと思って、冷静に自分のやってきたことを信じて走りました。


――今大会での希望区間は

 特にこの区間というのはないんですけど、自分としては往路でしっかり勝負したいというのがあります。10区への興味も少しあるんですけど、往路でチームに貢献できればなと思っています。


――どのような走りをしたいか

 チームの目標を勢いづけるような走りをしたいと考えていて、どの区間を任されても他大学のエースと戦えるような走りをして、山の6区に任されている「山の襟足(西村)」にタスキを持っていきたいと思います。


――前回大会4位という結果をどう感じているか

 前回の状態で4位は、客観的に見たらいい結果だと思う人もいたと思うのですが、自分たちは3位以内を目指していました。その中で3位と21秒差で負けているという部分で今年につながる悔しさであったり、何としても自分たちの目標を、去年達成できなかった分、達成したいという思いが強くなりました。


――箱根駅伝に向けた意気込みを

 自分の走りでチームの流れを変えられるような、どんな状況でもしっかり走れるような選手を目指してチームの目標に貢献できるようにしたいです。






◾︎西村真周選手

――今年度、ここまでを振り返って

 今年は箱根駅伝が終わった後にけがをしてしまって。そこから復帰は早くできて、4月からのトラックシーズンはインカレなどうまくいって前半シーズンは良かったんですけど、夏以降は体調不良があって夏合宿で全然走れずに駅伝シーズンに入りました。駅伝シーズンではだいぶ調子が悪くて緒方とは逆でチームに貢献できなかったことが多くて。この1年間を通して良かったこと悪かったことが交互になってすごく悔しかったです。


――全日本での走りを振り返って

 出雲駅伝では状態もあまりよくなくて、流れを自分が戻さないといけなかったんですけど、全然走れなくてかなり悔しい結果になりました。次の全日本では状態を上げてリベンジしたかったんですが、出雲での失敗があって走れなくて、結果としてチームの順位もシード権を取れなくて。自分の走りでチームに貢献できなかったことだったり走れなかったことへの悔しさだったりが強かったです。


――その悔しさは今につながっていますか

 今はかなりいい練習ができていてチーム内でも練習はできている方なので、全日本の悔しさだったり、出雲で味わったむなしさとか情けなさというのが今の練習に対する気持ちや調子のよさにつながっています。


――今大会での希望区間は

 ラスト勝負やラストスパートが強みなので1区を走りたいという気持ちと、今年の箱根駅伝6区では自分の中で成長した走りができたので、今回はもっと成長した走りがしたいという気持ちもあるので1区と6区が希望区間です。


――どのような走りをしたいか

 1区だったらラストスパートにはかなり自信があるので、ラストスパートをしっかりして2区以降の選手に流れを作れるような走りを。6区も復路のスタートなので、復路でいい流れを作りたいです。今回走れば6区は3回目で区間順位も求められるレベルが上がってくるので、レベルに合った走りをしたいです。


――前回大会4位という結果はどう感じているか

 100回大会の4位という結果は、3位を目標にしていた中で21秒差で入れなかったというのはチームとしてもすごい悔しくて。その悔しさがあったからこそ今回の箱根駅伝はもっとやらないといけないなという気持ちが強いです。


ーー箱根駅伝に向けて意気込みを

 1区と6区が希望なのでスターターとしての役割という部分で最後まであきらめずに、少しでも先頭と差を縮められるような、先頭であれば先頭で走り続けられるような、そういった走りをしてチームに勢いをつけたいと思っています。


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