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東都大学野球 春季1部リーグ戦・亜大第1回戦
4月7日(月)明治神宮野球場
●東洋大3ー5亜大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
亜大 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 |
島田、飯塚、向髙、谷、金綱、土肥ー政所
本塁打:山田(五回)
二塁打:政所(五回)、西川(七回)
・打者成績
打順 | 守備 | 名前 | 打数 | 安打 | 打点 |
1 | (右) | 花田旭(総4=大阪桐蔭) | 4 | 0 | 1 |
2 | (中) | 秋元俊太(済4=木更津総合) | 2 | 0 | 0 |
3 | (指) | 宮下朝陽(総4=北海) | 4 | 0 | 0 |
4 | (三) | 池田彪我(営4=三重) | 3 | 0 | 0 |
5 | (遊) | 髙中一樹(総2=聖光学院) | 4 | 0 | 0 |
6 | (左) | 山田隼(総3=木更津総合) | 4 | 1 | 1 |
7 | (一) | 西川太基(営4=九州学院) | 3 | 1 | 0 |
走 | 大城戸陸琥(総2=九州学院) | 0 | 0 | 0 | |
一 | 中村瑠斗(営3=拓大紅陵) | 1 | 0 | 0 | |
8 | (捕) | 政所蒼太(営4=天理) | 4 | 2 | 1 |
9 | (二) | 吉田元(営4=龍谷大平安) | 2 | 1 | 0 |
計 | 31 | 5 | 3 |
・投手成績
勝敗 | 名前 | 回数 | 球数 | 被安打 | 四死球 | 三振 | 自責点 |
敗 | 島田舜也(総4=木更津総合) | 3 | 73 | 7 | 2 | 3 | 4 |
飯塚遥己(営2=常総学院) | 2 | 36 | 3 | 2 | 0 | 1 | |
向髙滉人(営4=報徳学園) | 1 | 14 | 0 | 0 | 2 | 0 | |
谷公希(総3=三重) | 1 | 18 | 1 | 0 | 2 | 0 | |
金綱伸悟(済3=木更津総合) | 1 | 15 | 1 | 0 | 1 | 0 | |
土肥洋介(営2=高岡第一) | 1 | 16 | 0 | 2 | 1 | 0 |
大学第一号本塁打を放った山田
先発投手の島田
マルチ安打の政所
チームを盛り上げる応援
春風が心地よく感じられる中、東都大学1部リーグがついに今日開幕した。島田(総4=木更津総合)投手が大事な初戦の先発を任され、神宮のマウンドに上がった。平日にも関わらず多くの観客が訪れ、熱い声援の中戦いを繰り広げるも開幕戦は厳しい試合となった。
初回、島田は安打と四球で1死一、二塁のピンチを招くも落ち着いたピッチングで亜大打線を0点で抑え、安堵の表情を浮かべた。
ゲームが動いたのは三回表。初回から乱調が続く島田が亜大打線に捕まる。四球で出塁を許した走者に盗塁を決められ、続く3番芹澤(亜大)の適時二塁打で先制点をとられた。その後も本塁打を含む連続安打でこの回4失点と亜大の積極的なバッティングに苦戦を強いられ、島田は3回4失点と自分の投球ができず、マウンドを降りた。試合後、自身の投球を「調子は悪くなかったが、真っ直ぐの質があまりよくなかった」と振り返り、次回の登板へ「どれだけ悪くても0で抑えることができるように一からやり直す」と意気込んだ。
ここから東洋大は継投に入る。2番手には飯塚(営2=常総学院)がマウンドへ。2回1失点という結果で公式戦初登板を終えた。
五回裏にはここまで無安打に抑えられてきた東洋打線に火がつく。先頭、山田(総3=木更津総合)が直球を左中間へ力強く打ち返し、”大学1号”となるソロ本塁打を放った。「完璧でした」と打席を振り返るほど、打った瞬間確信の1本がチームに流れを持っていく。続く政所(営4=天理)は初球を捉え、1死二塁の好機を作った。その後、花田(総4=大阪桐蔭)の三ゴロの間に2点目を追加し、5対2とした。
その後の投手陣は”向髙(営4=報徳学園)、谷(総3=三重)、金綱(済3=木更津総合)、土肥(営2=高岡第一)”が完璧な継投リレーを見せた。中でも3番手として登板した向髙は、二者連続三振を含むパーフェクトピッチングでチームに流れを持ってきた。
試合も後半に差し掛かった七回裏、西川(営4=九州学院)がこの日初安打となる右中間を破る二塁打を放つ。ここで東洋大は勝負に出る。西川に高校時代の後輩、大城戸(総2=九州学院)が代走として送られた。無死二塁のチャンスで打席には政所。期待も高まる中、ライト線への安打で大城戸が生還し1点を追加した。その後、吉田(営4=龍谷大平安)が犠打を初球で確実に決め、1死二塁のチャンスをつくるも後続が続かなった。
5対3と2点ビハインドで迎えた最終回。東洋大側の応援も盛り上がりを見せたが、チャンスを作れず三者凡退となり初戦は黒星に終わった。
1つ目のカードを絶対に落としたくない東洋大は明日、亜大との第2回戦に挑む。この日、上位打線が無安打と苦しんだが、明日はどうか。負けられない戦いへ、上位打線の奮起に期待がかかる。
◾️コメント
・井上監督
ーー試合の振り返りを
最初は固さがあったというのは見受けられたんですけれども、明日からやってくれるんじゃないかなと思っています。
ーー監督から見て今日の島田は
本人とも話はしたんですが、私がベンチから見る限りボールの走りは悪かったということは伝えました。
最後に投げた土肥というピッチャーの方が速く見えたと話しました。
ーー開幕前に選手に伝えたことは
楽しんでやってこいと、せっかく神宮で1部でできるのだからとは言ったんですけど、ちょっと固かったですね。
ーー次からは変わりますか
変わってもらわないと困ります。しかし、0点じゃなくて良かったです。3点取れて明日につながるのではないかと思います。
ーー今日は下位打線がよくあたっていたが
その点はよかったですね。
ーー1部と2部の違いはあったか
特にありませんが、うちも十分戦えるんじゃないかなと思いました。
ーー最後投げた土肥はだいぶ楽しみなピッチャーになるのでは、期待はどうか
もちろん期待しています。チームメイト全員に期待しています。
ーー(土肥の)将来性の部分では
もう少しクレバーになれば面白いピッチャーになるのではないかと思います。
・山田隼
ーー大学初本塁打を放った5回の打席、どのような意識で打席に入ったか
カウントが1ー3だったのでまっすぐ一本に絞って思いきり振りました。
ーー打った感触は
完璧でした。
ーーホームランボールは
家(実家)に飾ります。
ーー明日の試合への意気込み
今日やられてしまったので、明日はやり返す気持ちでやってきます。
・島田舜也
ーー真っ直ぐの走り具合は
真っ直ぐはそんなに悪すぎたわけではなかったです。
ーーカーブが多いように見えたが調整しようと思ったのか
自分の場合、バッターは真っ直ぐを狙ってくると思うので真っ直ぐとカーブを混ぜて配球していったという感じです。
ーー真っ直ぐの質はどうだったか
質としてはあまり良くなかったと思います。
ーー開幕戦ということで緊張もあったか
緊張もありました。
ーー開幕を迎えるにあたってどういうことを重点的に準備してきたか
まずはチームを勝たせることを意識して取り組んできました。
ーー次戦に向けてどのあたりを修正していくか
まずは体の管理はしっかりやって、あとはエースなので今日みたいなピッチングが続いては勝てないのでどれだけ悪くても0で抑えるというのを一からやりたいと思います。
TEXT/山本華子
PHOTO/山本華子、福田和奏、高梨美遼